101 / 128
101話 閑話 母の独白
しおりを挟む
勢いで書き上げてから絶対100話記念に書けばよかったと後悔している作者です
――――――――――――――――――――――――――
何処が始まりだったのか。それを明確に知る術は無い。分かるのは、その時には既に私という存在が居たという事実だけ。
私という存在が居るだけで、真っ白な空間には掌に収まる程の小さな球体が産まれては消えていく。
そんな球体をふと覗き込めば、その中で芽吹く様々な命が見て取れた。
「…可愛い」
そんな感情が私の中に産まれ、私は自分の手で、それらを創ってみたいと思うようになった。
けれど最初から上手くいく事はなくて、何回も、それはもう何回も創り直す事を繰り返した。
最初はただ大きいものを創ろうとした。でもそれでは球体を維持する事が出来ず、直ぐに崩壊してしまった。
次は維持出来るように小さくした。でも逆にそれでは余白が無くて、成長がすぐに止まってしまった。
自然に産まれる球体を参考にしながら、中の要素を組み換え、大きさを変え、質を変え……そうして試行錯誤するのはとても楽しかった。
「出来た…!」
漸く出来た球体は真っ白な光を放ち、ゆっくりと中で世界が渦巻いている。ここから時間を掛けてこの世界は変化していくだろう。
そこでふとそれをただ眺めるのもいいが、やはり私だけというのは寂しいという感情が出てきた。
「………」
世界を創るのとは違う、意志を持つ存在をゼロから創るというのはやはり難しいだろう。であるならば、何か元になる物があれば良い。
「…私の、半分を使えば」
私の存在量の半分を費やし、新たな命を産み出す。もし失敗すれば、もう一度挑戦するには途轍もない時間が必要になる。けれど私は、やってみたいという欲求に耐えられなかった。
「全部を包み込めるように。愛せるように」
そして願わくば愛されるように。
自然に産まれる世界を素材として、そこに私の存在を混ぜ、願いを込める。強く気高く、そして厳しくも優しい子になって欲しいと。
グルグルと渦巻く力の奔流は様々な色を放ちながらも、次第に真っ白に変化していく。それは奇しくも、私が最初に創った世界と同じ色で。
「……ん」
意識を持ってから初めての疲労感を覚えつつも、産まれた存在を抱き締める。
「…私が、分かる?」
「……おかーさん?」
「ッ!?!?」
その甘く柔らかい声を聞いた瞬間、私の胸がギューッと締め付けられる感覚がした。思わず強く抱き締めるも、流石は私の半身。全く苦しげな素振りを見せず、寧ろ嬉しげに笑っていた。
……やばい。うちの娘マジ可愛い。
「産まれてくれてありがとう、ルカ」
「るか…?」
「レギノルカ。それが貴方の名前よ」
「れぎのるか…るか!」
キャッキャッと嬉しそうに燥ぐ娘―――ルカに、思わず顔が緩んでしまう。
ルカの身体は私とは違って、世界の中で龍と呼ばれていた姿をしている。これは数多の世界を元に創り出されたからだろう。強さの象徴として有名らしいもの。
「私と一緒に世界を見ましょうね」
「うんっ!」
「………」
どうしましょう。世界よりもこの子をずっと見ていたいのだけれど…!
◆ ◆ ◆
「ふふっ」
ふと昔を思い出して笑ってしまう。あの時幼く可愛かったルカも、今では立派なお姉ちゃんだ。
そんな子が、今は私と同じ見た目をして世界の中で過ごしている。それをただ眺めるだけでニヤニヤしてしまう。
「お母様。また見てるんです?」
そんな私に呆れ顔で近づいてきたのは、ルカの後で産み出した娘だ。この子もすっごく立派で強くなったのだけれど、やはりルカには遠く及ばない。ちょっとルカの事強くし過ぎたかしらね……。
「仕事しないとルカお姉様の分体が叱りに来ますよ?」
「それはやだ」
あの子結構容赦無いんだもん。分体ですら他の子達より遥かに強いから……。
「はぁ…私も早くルカお姉様の元へ行きたいというのに」
「相変わらずルカは人気ねぇ」
「当然です。私達の憧れですから」
愛されて欲しいとは願ったが、まさかここまで慕われる事になるとは思わなかった。まぁ悪い事では無いのだから別にいいのだけれど。
「ルカお姉様は何してたんです?」
「んー…力の制御かしらね」
その言葉に疑問符を浮かべているのがよく分かる。ルカってあんなに強くなったのに、制御は完璧だものね。
「あの子世界に降りても慕われてるみたいだから、どんどん力が強くなってるのよねぇ」
「……それ大丈夫なんです?」
「大丈夫よ。ルカだもの」
「その言葉を否定出来ないのが何とも…でもそうなると、そのうちお母様より強くなるのでは?」
「何言ってるの?」
「そうですよね。流石に「とっくに越されてるわよ?」……ゑ?」
あの子はまだまだとか思っているけれど、実際のところもう私より強いのよねぇ。多分気付いていないのでしょうけど。
まぁそれでも能力に違いはあるから、一概にルカの方が優れているとは言えないわね。
「え、え? え!?」
「何も困惑する事無いでしょう? ルカはそれだけ優秀な子なんだもの」
「いやでも…それだと世界が…」
「ルカが干渉して制御しているわ。それが出来る時点で、私より強い事に気付いてもおかしくないのだけれど…」
世界に居ながらも干渉する事の難しさを、もうちょっと理解して欲しいのよね……。
「……ルカお姉様に強くなった事褒められたかったのに……」
「あら。ルカは過程も結果も全部を見てくれる子よ? いくらルカが強くなろうと、あの子が誰かを褒めないなんて事は無いわ」
誰も彼もルカに褒めて欲しくて頑張っているのは私も知っている。私もちゃんと褒めてはいるのだけれど、ルカ程力の制御が得意な訳でもないから迂闊に触れられないのよねぇ……。
「……母君。メティラから呼ばれたのじゃが」
「んっ!?」
そうしてしみじみとしていれば、いきなり少しの怒気を孕んだ声が背後から聞こえ、恐る恐る振り返る。するとそこには普段の半分ほどの大きさのルカが。あ、この大きさも可愛い…じゃなくて!
「メティ!?」
「取り敢えず呼んでおきました」
思わずメティに詰め寄るも、いい笑顔でそう言い切られてしまう。
「妾を見る事を悪いとは言わん。じゃがそれで仕事を放棄するのは如何なものかのぅ…?」
「する! 今からするから!」
笑顔を浮かべつつも目が笑っていないルカに、慌てて放置していた仕事を再開する。
……うん。既に力関係完全に逆転してるわね、これ。
――――――――――――――――――――――――――
何処が始まりだったのか。それを明確に知る術は無い。分かるのは、その時には既に私という存在が居たという事実だけ。
私という存在が居るだけで、真っ白な空間には掌に収まる程の小さな球体が産まれては消えていく。
そんな球体をふと覗き込めば、その中で芽吹く様々な命が見て取れた。
「…可愛い」
そんな感情が私の中に産まれ、私は自分の手で、それらを創ってみたいと思うようになった。
けれど最初から上手くいく事はなくて、何回も、それはもう何回も創り直す事を繰り返した。
最初はただ大きいものを創ろうとした。でもそれでは球体を維持する事が出来ず、直ぐに崩壊してしまった。
次は維持出来るように小さくした。でも逆にそれでは余白が無くて、成長がすぐに止まってしまった。
自然に産まれる球体を参考にしながら、中の要素を組み換え、大きさを変え、質を変え……そうして試行錯誤するのはとても楽しかった。
「出来た…!」
漸く出来た球体は真っ白な光を放ち、ゆっくりと中で世界が渦巻いている。ここから時間を掛けてこの世界は変化していくだろう。
そこでふとそれをただ眺めるのもいいが、やはり私だけというのは寂しいという感情が出てきた。
「………」
世界を創るのとは違う、意志を持つ存在をゼロから創るというのはやはり難しいだろう。であるならば、何か元になる物があれば良い。
「…私の、半分を使えば」
私の存在量の半分を費やし、新たな命を産み出す。もし失敗すれば、もう一度挑戦するには途轍もない時間が必要になる。けれど私は、やってみたいという欲求に耐えられなかった。
「全部を包み込めるように。愛せるように」
そして願わくば愛されるように。
自然に産まれる世界を素材として、そこに私の存在を混ぜ、願いを込める。強く気高く、そして厳しくも優しい子になって欲しいと。
グルグルと渦巻く力の奔流は様々な色を放ちながらも、次第に真っ白に変化していく。それは奇しくも、私が最初に創った世界と同じ色で。
「……ん」
意識を持ってから初めての疲労感を覚えつつも、産まれた存在を抱き締める。
「…私が、分かる?」
「……おかーさん?」
「ッ!?!?」
その甘く柔らかい声を聞いた瞬間、私の胸がギューッと締め付けられる感覚がした。思わず強く抱き締めるも、流石は私の半身。全く苦しげな素振りを見せず、寧ろ嬉しげに笑っていた。
……やばい。うちの娘マジ可愛い。
「産まれてくれてありがとう、ルカ」
「るか…?」
「レギノルカ。それが貴方の名前よ」
「れぎのるか…るか!」
キャッキャッと嬉しそうに燥ぐ娘―――ルカに、思わず顔が緩んでしまう。
ルカの身体は私とは違って、世界の中で龍と呼ばれていた姿をしている。これは数多の世界を元に創り出されたからだろう。強さの象徴として有名らしいもの。
「私と一緒に世界を見ましょうね」
「うんっ!」
「………」
どうしましょう。世界よりもこの子をずっと見ていたいのだけれど…!
◆ ◆ ◆
「ふふっ」
ふと昔を思い出して笑ってしまう。あの時幼く可愛かったルカも、今では立派なお姉ちゃんだ。
そんな子が、今は私と同じ見た目をして世界の中で過ごしている。それをただ眺めるだけでニヤニヤしてしまう。
「お母様。また見てるんです?」
そんな私に呆れ顔で近づいてきたのは、ルカの後で産み出した娘だ。この子もすっごく立派で強くなったのだけれど、やはりルカには遠く及ばない。ちょっとルカの事強くし過ぎたかしらね……。
「仕事しないとルカお姉様の分体が叱りに来ますよ?」
「それはやだ」
あの子結構容赦無いんだもん。分体ですら他の子達より遥かに強いから……。
「はぁ…私も早くルカお姉様の元へ行きたいというのに」
「相変わらずルカは人気ねぇ」
「当然です。私達の憧れですから」
愛されて欲しいとは願ったが、まさかここまで慕われる事になるとは思わなかった。まぁ悪い事では無いのだから別にいいのだけれど。
「ルカお姉様は何してたんです?」
「んー…力の制御かしらね」
その言葉に疑問符を浮かべているのがよく分かる。ルカってあんなに強くなったのに、制御は完璧だものね。
「あの子世界に降りても慕われてるみたいだから、どんどん力が強くなってるのよねぇ」
「……それ大丈夫なんです?」
「大丈夫よ。ルカだもの」
「その言葉を否定出来ないのが何とも…でもそうなると、そのうちお母様より強くなるのでは?」
「何言ってるの?」
「そうですよね。流石に「とっくに越されてるわよ?」……ゑ?」
あの子はまだまだとか思っているけれど、実際のところもう私より強いのよねぇ。多分気付いていないのでしょうけど。
まぁそれでも能力に違いはあるから、一概にルカの方が優れているとは言えないわね。
「え、え? え!?」
「何も困惑する事無いでしょう? ルカはそれだけ優秀な子なんだもの」
「いやでも…それだと世界が…」
「ルカが干渉して制御しているわ。それが出来る時点で、私より強い事に気付いてもおかしくないのだけれど…」
世界に居ながらも干渉する事の難しさを、もうちょっと理解して欲しいのよね……。
「……ルカお姉様に強くなった事褒められたかったのに……」
「あら。ルカは過程も結果も全部を見てくれる子よ? いくらルカが強くなろうと、あの子が誰かを褒めないなんて事は無いわ」
誰も彼もルカに褒めて欲しくて頑張っているのは私も知っている。私もちゃんと褒めてはいるのだけれど、ルカ程力の制御が得意な訳でもないから迂闊に触れられないのよねぇ……。
「……母君。メティラから呼ばれたのじゃが」
「んっ!?」
そうしてしみじみとしていれば、いきなり少しの怒気を孕んだ声が背後から聞こえ、恐る恐る振り返る。するとそこには普段の半分ほどの大きさのルカが。あ、この大きさも可愛い…じゃなくて!
「メティ!?」
「取り敢えず呼んでおきました」
思わずメティに詰め寄るも、いい笑顔でそう言い切られてしまう。
「妾を見る事を悪いとは言わん。じゃがそれで仕事を放棄するのは如何なものかのぅ…?」
「する! 今からするから!」
笑顔を浮かべつつも目が笑っていないルカに、慌てて放置していた仕事を再開する。
……うん。既に力関係完全に逆転してるわね、これ。
12
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

辻ダンジョン掃除が趣味の底辺社畜、迷惑配信者が汚したダンジョンを掃除していたらうっかり美少女アイドルの配信に映り込み神バズりしてしまう
なっくる
ファンタジー
ダンジョン攻略配信が定着した日本、迷惑配信者が世間を騒がせていた。主人公タクミはダンジョン配信視聴とダンジョン掃除が趣味の社畜。
だが美少女アイドルダンジョン配信者の生配信に映り込んだことで、彼の運命は大きく変わる。実はレアだったお掃除スキルと人間性をダンジョン庁に評価され、美少女アイドルと共にダンジョンのイメージキャラクターに抜擢される。自身を慕ってくれる美少女JKとの楽しい毎日。そして超進化したお掃除スキルで迷惑配信者を懲らしめたことで、彼女と共にダンジョン界屈指の人気者になっていく。
バラ色人生を送るタクミだが……迷惑配信者の背後に潜む陰謀がタクミたちに襲い掛かるのだった。
※他サイトでも掲載しています


【完結】小さなフェンリルを拾ったので、脱サラして配信者になります~強さも可愛さも無双するモフモフがバズりまくってます。目指せスローライフ!〜
むらくも航
ファンタジー
ブラック企業で働き、心身が疲労している『低目野やすひろ』。彼は苦痛の日々に、とにかく“癒し”を求めていた。
そんな時、やすひろは深夜の夜道で小犬のような魔物を見つける。これが求めていた癒しだと思った彼は、小犬を飼うことを決めたのだが、実は小犬の正体は伝説の魔物『フェンリル』だったらしい。
それをきっかけに、エリートの友達に誘われ配信者を始めるやすひろ。結果、強さでも無双、可愛さでも無双するフェンリルは瞬く間にバズっていき、やすひろはある決断をして……?
のんびりほのぼのとした現代スローライフです。
他サイトにも掲載中。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる