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91話
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「最近配信がマンネリ化していると思います!」
「……藪から棒に一体何を言っておるのじゃ」
無事平原ダンジョンから帰宅した次の日の午後。いきなり瑠華の部屋に奏がやって来たと思えば、脈略も無くそのような事を口走った。瑠華が思わず呆れた表情をするのも当然である。
「なのでしずちゃんに聞いてみました!」
「そのテンションは続けるんじゃな……して結局何を聞いたのじゃ?」
「もっと配信者らしい事をしたらいいんじゃないかと!」
「……ん?」
配信者らしい事と言われても、普段見ることの無い瑠華からすればピンと来なかった。
それは元々見越していたのか、奏が焦らす素振りも無くその手に持った物を瑠華の目の前へと掲げた。
「じゃーん! バイノーラルマイク、所謂ASMRに使う高感度マイクを提供してもらいました!」
「……」
そう説明されてもなんの事やら分からず、ただ首を傾げる。しかし奏はそんな瑠華には目もくれず、勝手にマイクをセットして配信準備をし始めた。
「……ここ妾の部屋なのじゃが?」
「だって一番広いし」
「……」
実は【柊】の個人部屋は全て統一された大きさなのだが、瑠華の部屋だけは管理者の部屋となっているので他より少し広いのだ。
「出来た! はい瑠華ちゃんここ座る!」
「はぁ……」
ウキウキとした様子の奏を見て、仕方無く書類を書く手を止めて言われた通りの場所へと座る。
そしてそれに満足気に頷くと、スマホをポチポチと操作して配信の準備を整える。浮遊カメラを経由する事で、パソコンが無くともASMR配信を行う事が可能だ。これも奏がついでに雫に教えて貰った。
「ではでは……柊ちゃんねるの奏だよーっ!」
:あれ? 音が途中で消えたな……
:耳死ぬwww
:奏ちゃんそれはワイらが死ぬからやめてくれwww
:音割れエッグwww
:鼓膜破れニキいて草。
「あ、あれ…?」
何やらコメント欄が予想とは違った様子で騒がしくなり、奏が困惑する。
「……高感度マイクなのじゃから、普段通りであれば音割れするじゃろうに」
:おぅふ…
:瑠華ちゃんの声ヤバい…
:分かってたけどダウナーなこの声癖になる…
「……私と反応違うくない?」
:だってガチで鼓膜やるかとwww
:瑠華ちゃんくらいの音量で喋ってくれ…
:でも奏ちゃんもいい声だよね。
:分かる。明るくて元気な感じが好き。
「お。明るいって言われるのは嬉しいなぁ」
「妾も奏の明るい声は好いておるぞ」
「ふぇっ!?」
突然の不意打ちに奏が素っ頓狂な声を上げる。
:( ˙꒳˙ )oh......
:不意打ちてぇてぇ。
:奏ちゃんが顔真っ赤にしてるのが目に浮かぶwww
今回の配信は映像がないのでその様子は予想するしかないものの、その予想は見事に当たっていた。
「うぅ…」
「何故唸る…ほれ、早う進行せんか。妾は奏に付き添っておるだけなのじゃぞ」
「……瑠華ちゃんって気乗りしないことになると辛辣だよね」
その言葉で何とか顔に籠った熱を逃がし、奏が今日の予定について説明を始める。
「えっと、コメントでセリフを募集する形をとろうかと思ってるよ。どっちに言って欲しいかも書いてね」
:マジか!
:なら瑠華先生によく頑張ったって褒めて欲しい。
「あ、それ私も欲しい。後で録ろ…」
「本人が目の前におるじゃろうて…このマイクに向かって、褒めれば良いのか?」
「そうだよ」
「ふむ……『よく頑張ったのぅ』……これ以上あるのかえ?」
:シチュエーション追加で。
:弟に対して…いや妹の方が瑠華ちゃんやりやすいか。
「妹…中々思い付かぬものじゃの」
瑠華が褒める時はそれぞれの働きを見て言葉や行動を選んでいるので、いざ褒めてくれと頼まれても何も無い状態では言葉が出てこなかった。
:これはセリフ全部指定の方がいいやつか。
:ざぁことか?
:それは瑠華ちゃんには解釈違いだから無し。奏ちゃんならあり。
:確かに。
「確かにじゃないよ? 何皆して私にメスガキムーブさせようとしてるのかな?」
「めすがき?」
「……瑠華ちゃんは知らなくていいよ。悪い大人が考えたやつだから」
「?」
瑠華の知識量は膨大だが、人間の趣味嗜好に関しては少し馴染みが薄いのである。
「まぁやってあげるけどさ……『ざぁこ♡』」
:やってくれるんだwww
:そういう素直なとこ好き。
:声が明るいというか高いから、合いすぎてるの草。
:ありがとうございます…ッ!
「ふむ…」
「瑠華ちゃんはやらなくていいからね!? というかやらないで! マジで!」
成程といった様子で頷く瑠華に、奏が必死の形相で懇願する。そのあまりの勢いに思わず瑠華が仰け反りつつ、了承の意を込めて頷いた。
:流石に瑠華ちゃんは駄目な気がする。
:こう…解釈違い過ぎてな。
:声と口調と雰囲気が歳上の落ち着いた人みたいだから、優しく叱られたい。
:妹を叱る姉。
「叱る? ……『またやったのか? 全く仕方が無い奴じゃのぅ…妾がしておく故、そこで大人しく反省しておれ』」
:……なんだろう。凄く現実味がある台詞だwww
:いい声で好きだけど、これは姉というよりお母さんなのでは。
:うーん……なんか違う。
「ではどうしろと言うのじゃ……」
「まぁ瑠華ちゃんって普段から姉よりお母さん味が強いし…」
:甘やかしボイスください。
「……『…』……駄目じゃ思い付かん」
「猫なで声とか? ……想像出来ないや」
:じゃあもう歳上お姉さんでなんかいい感じに。
:要望が雑になってきているの草。
「お姉さんか…」
「……『こんな感じかしら?』」
「ッ!?」
:ファッ!?
:すっごいゾクゾクした…
:口調崩れた瑠華ちゃんの破壊力ヤベェ…
「『毎日ご苦労様。いつも頑張っている事、ちゃんと私は知っているからね』」
「…みみとける」
:奏ちゃんwww
:いやでもこれは仕方ない。瑠華ちゃんこんな声出せたの…
「……こんな感じで良かったかの?」
「瑠華ちゃん口調崩せたんだね…」
「……元の口調が先程のものじゃよ。使ったのは随分と久しぶりじゃがの」
「あそうなん、だ……え、そうなの!?」
:耳がァ!
:奏ちゃん大声出さないで!
「あごめん」
:使い慣れてないマイク使うから……
:で瑠華ちゃんの口調が養殖だったってマジすか。
:ロールプレイじゃないって前言ってなかったっけ?
「妾は随分と前に口調を改めたからの」
「へぇ…きっかけは?」
「とある人物から言われたのがきっかけじゃな。それ以上の詳しい事は黙秘する」
「えぇ……」
:黙秘は草。
:つまり瑠華ちゃんって厨二…
:それ以上はいけない。
:でも実際【柊】の下の子達には悪影響ありそう。
「あぁ~…あったね、瑠華ちゃんの真似するの。速攻瑠華ちゃんに矯正させられてたけど」
「世間一般的に使われる口調でない事は、妾とて流石に理解しておるからの」
:成程。
:自覚はあっても止めないってことは、そのきっかけの人がそれだけ特別な存在だったって事?
:奏ちゃんじゃないんだよね?
「私じゃないよ。私が初めて会った時から瑠華ちゃんはこの口調だし」
「…そうさな。特別な人間であった事は認めよう」
:ほえぇ。
:てか今更だけどこれASMRじゃなくて最早雑談では。
「あ、確かに」
「慣れぬ事をするからじゃろうて……」
:まぁ瑠華ちゃんの新しい一面を見れたのは嬉しかった。
:リピ確。
:たまにあの口調でやって欲しいかも。
「気が向けば、そのうちじゃな」
「玉虫色ぉ……まいいや。じゃあ明日は普通に雑談しようかな。今日はこんなところでおしまいにするね」
「またの」
:またの!
:また明日!
:配信増えて嬉しい。
:こういうほのぼのがええんじゃよ……
「……藪から棒に一体何を言っておるのじゃ」
無事平原ダンジョンから帰宅した次の日の午後。いきなり瑠華の部屋に奏がやって来たと思えば、脈略も無くそのような事を口走った。瑠華が思わず呆れた表情をするのも当然である。
「なのでしずちゃんに聞いてみました!」
「そのテンションは続けるんじゃな……して結局何を聞いたのじゃ?」
「もっと配信者らしい事をしたらいいんじゃないかと!」
「……ん?」
配信者らしい事と言われても、普段見ることの無い瑠華からすればピンと来なかった。
それは元々見越していたのか、奏が焦らす素振りも無くその手に持った物を瑠華の目の前へと掲げた。
「じゃーん! バイノーラルマイク、所謂ASMRに使う高感度マイクを提供してもらいました!」
「……」
そう説明されてもなんの事やら分からず、ただ首を傾げる。しかし奏はそんな瑠華には目もくれず、勝手にマイクをセットして配信準備をし始めた。
「……ここ妾の部屋なのじゃが?」
「だって一番広いし」
「……」
実は【柊】の個人部屋は全て統一された大きさなのだが、瑠華の部屋だけは管理者の部屋となっているので他より少し広いのだ。
「出来た! はい瑠華ちゃんここ座る!」
「はぁ……」
ウキウキとした様子の奏を見て、仕方無く書類を書く手を止めて言われた通りの場所へと座る。
そしてそれに満足気に頷くと、スマホをポチポチと操作して配信の準備を整える。浮遊カメラを経由する事で、パソコンが無くともASMR配信を行う事が可能だ。これも奏がついでに雫に教えて貰った。
「ではでは……柊ちゃんねるの奏だよーっ!」
:あれ? 音が途中で消えたな……
:耳死ぬwww
:奏ちゃんそれはワイらが死ぬからやめてくれwww
:音割れエッグwww
:鼓膜破れニキいて草。
「あ、あれ…?」
何やらコメント欄が予想とは違った様子で騒がしくなり、奏が困惑する。
「……高感度マイクなのじゃから、普段通りであれば音割れするじゃろうに」
:おぅふ…
:瑠華ちゃんの声ヤバい…
:分かってたけどダウナーなこの声癖になる…
「……私と反応違うくない?」
:だってガチで鼓膜やるかとwww
:瑠華ちゃんくらいの音量で喋ってくれ…
:でも奏ちゃんもいい声だよね。
:分かる。明るくて元気な感じが好き。
「お。明るいって言われるのは嬉しいなぁ」
「妾も奏の明るい声は好いておるぞ」
「ふぇっ!?」
突然の不意打ちに奏が素っ頓狂な声を上げる。
:( ˙꒳˙ )oh......
:不意打ちてぇてぇ。
:奏ちゃんが顔真っ赤にしてるのが目に浮かぶwww
今回の配信は映像がないのでその様子は予想するしかないものの、その予想は見事に当たっていた。
「うぅ…」
「何故唸る…ほれ、早う進行せんか。妾は奏に付き添っておるだけなのじゃぞ」
「……瑠華ちゃんって気乗りしないことになると辛辣だよね」
その言葉で何とか顔に籠った熱を逃がし、奏が今日の予定について説明を始める。
「えっと、コメントでセリフを募集する形をとろうかと思ってるよ。どっちに言って欲しいかも書いてね」
:マジか!
:なら瑠華先生によく頑張ったって褒めて欲しい。
「あ、それ私も欲しい。後で録ろ…」
「本人が目の前におるじゃろうて…このマイクに向かって、褒めれば良いのか?」
「そうだよ」
「ふむ……『よく頑張ったのぅ』……これ以上あるのかえ?」
:シチュエーション追加で。
:弟に対して…いや妹の方が瑠華ちゃんやりやすいか。
「妹…中々思い付かぬものじゃの」
瑠華が褒める時はそれぞれの働きを見て言葉や行動を選んでいるので、いざ褒めてくれと頼まれても何も無い状態では言葉が出てこなかった。
:これはセリフ全部指定の方がいいやつか。
:ざぁことか?
:それは瑠華ちゃんには解釈違いだから無し。奏ちゃんならあり。
:確かに。
「確かにじゃないよ? 何皆して私にメスガキムーブさせようとしてるのかな?」
「めすがき?」
「……瑠華ちゃんは知らなくていいよ。悪い大人が考えたやつだから」
「?」
瑠華の知識量は膨大だが、人間の趣味嗜好に関しては少し馴染みが薄いのである。
「まぁやってあげるけどさ……『ざぁこ♡』」
:やってくれるんだwww
:そういう素直なとこ好き。
:声が明るいというか高いから、合いすぎてるの草。
:ありがとうございます…ッ!
「ふむ…」
「瑠華ちゃんはやらなくていいからね!? というかやらないで! マジで!」
成程といった様子で頷く瑠華に、奏が必死の形相で懇願する。そのあまりの勢いに思わず瑠華が仰け反りつつ、了承の意を込めて頷いた。
:流石に瑠華ちゃんは駄目な気がする。
:こう…解釈違い過ぎてな。
:声と口調と雰囲気が歳上の落ち着いた人みたいだから、優しく叱られたい。
:妹を叱る姉。
「叱る? ……『またやったのか? 全く仕方が無い奴じゃのぅ…妾がしておく故、そこで大人しく反省しておれ』」
:……なんだろう。凄く現実味がある台詞だwww
:いい声で好きだけど、これは姉というよりお母さんなのでは。
:うーん……なんか違う。
「ではどうしろと言うのじゃ……」
「まぁ瑠華ちゃんって普段から姉よりお母さん味が強いし…」
:甘やかしボイスください。
「……『…』……駄目じゃ思い付かん」
「猫なで声とか? ……想像出来ないや」
:じゃあもう歳上お姉さんでなんかいい感じに。
:要望が雑になってきているの草。
「お姉さんか…」
「……『こんな感じかしら?』」
「ッ!?」
:ファッ!?
:すっごいゾクゾクした…
:口調崩れた瑠華ちゃんの破壊力ヤベェ…
「『毎日ご苦労様。いつも頑張っている事、ちゃんと私は知っているからね』」
「…みみとける」
:奏ちゃんwww
:いやでもこれは仕方ない。瑠華ちゃんこんな声出せたの…
「……こんな感じで良かったかの?」
「瑠華ちゃん口調崩せたんだね…」
「……元の口調が先程のものじゃよ。使ったのは随分と久しぶりじゃがの」
「あそうなん、だ……え、そうなの!?」
:耳がァ!
:奏ちゃん大声出さないで!
「あごめん」
:使い慣れてないマイク使うから……
:で瑠華ちゃんの口調が養殖だったってマジすか。
:ロールプレイじゃないって前言ってなかったっけ?
「妾は随分と前に口調を改めたからの」
「へぇ…きっかけは?」
「とある人物から言われたのがきっかけじゃな。それ以上の詳しい事は黙秘する」
「えぇ……」
:黙秘は草。
:つまり瑠華ちゃんって厨二…
:それ以上はいけない。
:でも実際【柊】の下の子達には悪影響ありそう。
「あぁ~…あったね、瑠華ちゃんの真似するの。速攻瑠華ちゃんに矯正させられてたけど」
「世間一般的に使われる口調でない事は、妾とて流石に理解しておるからの」
:成程。
:自覚はあっても止めないってことは、そのきっかけの人がそれだけ特別な存在だったって事?
:奏ちゃんじゃないんだよね?
「私じゃないよ。私が初めて会った時から瑠華ちゃんはこの口調だし」
「…そうさな。特別な人間であった事は認めよう」
:ほえぇ。
:てか今更だけどこれASMRじゃなくて最早雑談では。
「あ、確かに」
「慣れぬ事をするからじゃろうて……」
:まぁ瑠華ちゃんの新しい一面を見れたのは嬉しかった。
:リピ確。
:たまにあの口調でやって欲しいかも。
「気が向けば、そのうちじゃな」
「玉虫色ぉ……まいいや。じゃあ明日は普通に雑談しようかな。今日はこんなところでおしまいにするね」
「またの」
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:こういうほのぼのがええんじゃよ……
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