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30話
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その後も瑠華だけが戦い続ける事暫く。遂に二人は今まで足を踏み入れた事の無い五階層へと到達した。ここからは出現するモンスターはウルフに変わり、攻略難易度が跳ね上がる。
:初心者の登竜門。
:速さと硬さに慣れないとこの先辛いからね。
「へぇ…確かにウルフは切りにくかったね」
ウルフはリトルゴブリンとは違い毛皮を持っている為、防刃性能が高くなっている。今の奏であれば、スキルが無ければ倒せない相手だ。
「少し戦うかえ?」
「え、良いの?」
「元よりリトルゴブリンよりもウルフの方が奏の糧になると思っておったからの」
リトルゴブリンは人型のモンスターとしては最弱であり、一般的に練習相手として最適だと考えられている。だが今の奏に必要なのはモンスターに対する慣れではなく技術なので、戦うならばウルフが良いと考えていた。
「じゃあやる!」
「うむ。じゃがその前に……ほれ」
ウエストポーチから瑠華が何かを取り出し、奏へと手渡す。掌を広げ受け取れば、それは透き通った蒼の石が付いたネックレスだった。
「えっ!?」
「そう驚かずとも高価なものでは無いわ」
てっきり宝石付きのお高いネックレスかと思い驚愕した奏ではあったが、その後の瑠華の言葉で安心する。しかし、それと同時に疑問が浮かんだ。
「なにこれ?」
「簡単に言ってしまえば、魔力タンクじゃの」
「魔力タンク」
:あの…普通に高いです。
:容量にもよるけど、最低五万くらい?
:この大きさなら平気で二十万とかいきそう。
「瑠華ちゃん!?」
「安心せい。妾が買ったものでは無いわ」
「買ってない…?」
「スポンサーからの提供じゃの」
:あー!
:成程、それなら納得。
元々奏達の配信を雫が見てスポンサーを持ち掛けたので、奏が魔力不足である事は知っていた。だからこそ魔力タンク用のアクセサリーを瑠華のウエストポーチに忍ばせていたのだ。……瑠華から手渡して欲しいという手紙と共に。
(何故ひと手間加える必要があったのじゃろうか…)
「どうやって使うの?」
「身に着ければそれで構わぬ」
「……着けて、くれる?」
「構わぬぞ」
:唐突なイチャイチャ。
:これが見たかったんじゃ…
:もっとください!
コメントを敢えて無視しつつ瑠華へとネックレスを返し、後ろを向いて着けてもらう。
「ふふっ…」
「どうしたのじゃ?」
「んー? 別にー?」
:奏ちゃんが嬉しそうなの可愛い。
:可愛い。
:もう隠す事すらしない奏ちゃんwww
「邪魔になるでの。服の中に仕舞っておく方が良かろう」
「分かった。これさえあればスキル使い放題なの?」
「スキルは本人の気力も消費するでの、魔力があったところで無限とはいかん」
:スキルは疲れるからね。
:短時間に連続使用はマラソンよりキツイ。
「そしてそのネックレスには妾の魔力が込められておる」
「瑠華ちゃんの?」
「送られてきた時は空だったのでな。妾と長く連れ添っておる奏ならば親和性も高かろうて」
魔力というものは人それぞれ異なる特色を持つ。故にもし相性が悪ければ、互いに反発してしまう事もあるのだ。
瑠華の魔力はその濃さも強さも特一級品である為に人を選ぶが、微量に漏れ出る魔力に至近距離で晒され続けた奏ならば問題ないだろうと判断した。
「グルゥ…」
「おや。早速じゃな」
「何だかんだ今日初めての戦闘!」
:頑張れー!
:提供された刀の性能見たい!
鍔を弾いて少し鞘から抜きつつ、相手の出方を見る。そしてウルフの脚に力が加わったのを視認した瞬間、[身体強化]を脚に集中して一気に肉迫した。
「っ!」
先ずはスキル無しで斬り掛かるが、ウルフが後ろに飛んだ事で薄皮一枚切っただけに留まる。
:惜しい!
:ていうかやっぱりセンスあるな。
:[身体強化]意外と使い熟せてるね。
刀を振り抜いた事で隙を晒した奏にウルフが飛び掛る。以前ならば刀を戻すのが間に合わなかっただろうが、今は[身体強化]がある。
「〖魔刀・断絶〗っ!」
引き戻す刀の刃の向きを反転させ、スキルを発動。腕に掛けた[身体強化]の力も相俟って、奏の刀はウルフの胴体を切り裂いた。
「うわっとと…ふぅ…」
思ったよりも抵抗を感じること無く切れてしまった為に、少し勢い余ってたたらを踏む。
「倒せたよっ!」
「及第点じゃの」
「えぇぇ…」
:厳しい。
:まぁ[身体強化]無かったら結構危なかったし…
「それより体調はどうかの?」
「え? んー…大丈夫そう?」
「魔力の反発はなし、か。まぁ予想通りじゃが」
「反発したらどうなるの?」
「吐くじゃろな」
「おぅ…」
:( ˙꒳˙ )oh......
:草。
:反発したらマジでしんどいから…
:逆に反発しないなら遺伝子レベルで相性が良いらしいよ。
「ねぇねぇ! 遺伝子レベルで相性が良いんだって!」
「さよか」
「………」
:さよかwww
:もうちょっと、もうちょっと寄り添ってあげて…
「寄り添う…? 抱き締めれば良いのかえ?」
「うぇっ!?」
明鏡ノ月をウエストポーチに仕舞い、瑠華が奏を正面から抱き締める。
:あらー…
:あらぁ~…
:もう、ほんと…生きてて良かった…
:てぇてぇ…
「瑠華、ちゃん…あ、わわ…」
:奏ちゃん顔真っ赤www
:仲良してぇてぇ…
:ア゛ア゛ッ!
「…これで良かったのかえ?」
「うんっ! 今ならドラゴンだって倒せそう!」
……ちなみにそのドラゴンなら今目の前に居たりする。なので―――
「―――無理じゃろ」
「こういうのは気持ちの問題なの!」
:ま、まぁモチベーションは大事だから。
:ドラゴンなんて最初のダンジョンブレイク以降確認されてないよね。
:いや、最近見付かったダンジョンの最下層のボスモンスターがドラゴンらしい。
「ドラゴンと戦えるダンジョンあるの!?」
「ほぅ…」
:まぁそのダンジョンのランクはAだから当分先の話ね。
:Aランクって入れる人どんだけ居るんだろ?
:居ない訳じゃないけど、二桁いかないくらい?
「そんなに少ないの?」
:少ないぞ。そもそもAランクダンジョンが少ないからっていうのもあるが。
:そしてあったとしても五十階層越えとかザラだから…
:踏破するのにめちゃ時間かかるせいで、人が少ないのよ。
「へー…瑠華ちゃんなら?」
:いけんじゃない?
:うーん…実際に見た訳じゃないからなんとも。
「じゃあ兎に角私は頑張らないとね!」
:おっ、そうだな。
:健気可愛い。
:瑠華先生奏ちゃんを頼みます!
「頼まれんでも責任は持つぞ」
「よろしく瑠華せんせっ!」
「うむ。では小手調べにウルフを三体同時に相手してもらおうかの」
「……ゑ?」
:草。
:これは紛うことなきスパルタwww
:まぁ、うん…頑張ってwww
:初心者の登竜門。
:速さと硬さに慣れないとこの先辛いからね。
「へぇ…確かにウルフは切りにくかったね」
ウルフはリトルゴブリンとは違い毛皮を持っている為、防刃性能が高くなっている。今の奏であれば、スキルが無ければ倒せない相手だ。
「少し戦うかえ?」
「え、良いの?」
「元よりリトルゴブリンよりもウルフの方が奏の糧になると思っておったからの」
リトルゴブリンは人型のモンスターとしては最弱であり、一般的に練習相手として最適だと考えられている。だが今の奏に必要なのはモンスターに対する慣れではなく技術なので、戦うならばウルフが良いと考えていた。
「じゃあやる!」
「うむ。じゃがその前に……ほれ」
ウエストポーチから瑠華が何かを取り出し、奏へと手渡す。掌を広げ受け取れば、それは透き通った蒼の石が付いたネックレスだった。
「えっ!?」
「そう驚かずとも高価なものでは無いわ」
てっきり宝石付きのお高いネックレスかと思い驚愕した奏ではあったが、その後の瑠華の言葉で安心する。しかし、それと同時に疑問が浮かんだ。
「なにこれ?」
「簡単に言ってしまえば、魔力タンクじゃの」
「魔力タンク」
:あの…普通に高いです。
:容量にもよるけど、最低五万くらい?
:この大きさなら平気で二十万とかいきそう。
「瑠華ちゃん!?」
「安心せい。妾が買ったものでは無いわ」
「買ってない…?」
「スポンサーからの提供じゃの」
:あー!
:成程、それなら納得。
元々奏達の配信を雫が見てスポンサーを持ち掛けたので、奏が魔力不足である事は知っていた。だからこそ魔力タンク用のアクセサリーを瑠華のウエストポーチに忍ばせていたのだ。……瑠華から手渡して欲しいという手紙と共に。
(何故ひと手間加える必要があったのじゃろうか…)
「どうやって使うの?」
「身に着ければそれで構わぬ」
「……着けて、くれる?」
「構わぬぞ」
:唐突なイチャイチャ。
:これが見たかったんじゃ…
:もっとください!
コメントを敢えて無視しつつ瑠華へとネックレスを返し、後ろを向いて着けてもらう。
「ふふっ…」
「どうしたのじゃ?」
「んー? 別にー?」
:奏ちゃんが嬉しそうなの可愛い。
:可愛い。
:もう隠す事すらしない奏ちゃんwww
「邪魔になるでの。服の中に仕舞っておく方が良かろう」
「分かった。これさえあればスキル使い放題なの?」
「スキルは本人の気力も消費するでの、魔力があったところで無限とはいかん」
:スキルは疲れるからね。
:短時間に連続使用はマラソンよりキツイ。
「そしてそのネックレスには妾の魔力が込められておる」
「瑠華ちゃんの?」
「送られてきた時は空だったのでな。妾と長く連れ添っておる奏ならば親和性も高かろうて」
魔力というものは人それぞれ異なる特色を持つ。故にもし相性が悪ければ、互いに反発してしまう事もあるのだ。
瑠華の魔力はその濃さも強さも特一級品である為に人を選ぶが、微量に漏れ出る魔力に至近距離で晒され続けた奏ならば問題ないだろうと判断した。
「グルゥ…」
「おや。早速じゃな」
「何だかんだ今日初めての戦闘!」
:頑張れー!
:提供された刀の性能見たい!
鍔を弾いて少し鞘から抜きつつ、相手の出方を見る。そしてウルフの脚に力が加わったのを視認した瞬間、[身体強化]を脚に集中して一気に肉迫した。
「っ!」
先ずはスキル無しで斬り掛かるが、ウルフが後ろに飛んだ事で薄皮一枚切っただけに留まる。
:惜しい!
:ていうかやっぱりセンスあるな。
:[身体強化]意外と使い熟せてるね。
刀を振り抜いた事で隙を晒した奏にウルフが飛び掛る。以前ならば刀を戻すのが間に合わなかっただろうが、今は[身体強化]がある。
「〖魔刀・断絶〗っ!」
引き戻す刀の刃の向きを反転させ、スキルを発動。腕に掛けた[身体強化]の力も相俟って、奏の刀はウルフの胴体を切り裂いた。
「うわっとと…ふぅ…」
思ったよりも抵抗を感じること無く切れてしまった為に、少し勢い余ってたたらを踏む。
「倒せたよっ!」
「及第点じゃの」
「えぇぇ…」
:厳しい。
:まぁ[身体強化]無かったら結構危なかったし…
「それより体調はどうかの?」
「え? んー…大丈夫そう?」
「魔力の反発はなし、か。まぁ予想通りじゃが」
「反発したらどうなるの?」
「吐くじゃろな」
「おぅ…」
:( ˙꒳˙ )oh......
:草。
:反発したらマジでしんどいから…
:逆に反発しないなら遺伝子レベルで相性が良いらしいよ。
「ねぇねぇ! 遺伝子レベルで相性が良いんだって!」
「さよか」
「………」
:さよかwww
:もうちょっと、もうちょっと寄り添ってあげて…
「寄り添う…? 抱き締めれば良いのかえ?」
「うぇっ!?」
明鏡ノ月をウエストポーチに仕舞い、瑠華が奏を正面から抱き締める。
:あらー…
:あらぁ~…
:もう、ほんと…生きてて良かった…
:てぇてぇ…
「瑠華、ちゃん…あ、わわ…」
:奏ちゃん顔真っ赤www
:仲良してぇてぇ…
:ア゛ア゛ッ!
「…これで良かったのかえ?」
「うんっ! 今ならドラゴンだって倒せそう!」
……ちなみにそのドラゴンなら今目の前に居たりする。なので―――
「―――無理じゃろ」
「こういうのは気持ちの問題なの!」
:ま、まぁモチベーションは大事だから。
:ドラゴンなんて最初のダンジョンブレイク以降確認されてないよね。
:いや、最近見付かったダンジョンの最下層のボスモンスターがドラゴンらしい。
「ドラゴンと戦えるダンジョンあるの!?」
「ほぅ…」
:まぁそのダンジョンのランクはAだから当分先の話ね。
:Aランクって入れる人どんだけ居るんだろ?
:居ない訳じゃないけど、二桁いかないくらい?
「そんなに少ないの?」
:少ないぞ。そもそもAランクダンジョンが少ないからっていうのもあるが。
:そしてあったとしても五十階層越えとかザラだから…
:踏破するのにめちゃ時間かかるせいで、人が少ないのよ。
「へー…瑠華ちゃんなら?」
:いけんじゃない?
:うーん…実際に見た訳じゃないからなんとも。
「じゃあ兎に角私は頑張らないとね!」
:おっ、そうだな。
:健気可愛い。
:瑠華先生奏ちゃんを頼みます!
「頼まれんでも責任は持つぞ」
「よろしく瑠華せんせっ!」
「うむ。では小手調べにウルフを三体同時に相手してもらおうかの」
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:まぁ、うん…頑張ってwww
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