11 / 117
11話
しおりを挟む
「……ん。朝じゃの」
瑠華の朝は早い。そして起きて最初にする事は、自身に抱き着く奏をひっぺがす事である。
少々乱暴にしつつも怪我はさせないよう手を解くと、テキパキと準備を済ませていく。
瑠華は睡眠が本来必要では無い為に、寝ぼけるという事もないのだ。
着替えを済ませて部屋を出る。まだ日が昇り始めたばかりなので、廊下は少し薄暗い。
因みに瑠華達が過ごすこの【柊】は二階建ての建物となっており、瑠華達の部屋は全て二階にある。
階段を降りて向かうは洗面台。朝には皆が一堂に会する場所だが、今は瑠華しかいない為にゆったりと使える。
顔を洗って口をゆすぎ、鏡で軽く身嗜みを整える。元よりアホ毛とは縁のない瑠華なので、軽く手櫛を通すだけで髪は整う。
「うむ」
満足気に頷いて次に向かうのはキッチンだ。基本的に朝食の準備は瑠華が担当している。
「今日は休日じゃしのぅ…」
今日は月曜日だが祝日なので休みだ。何も無い子供達は恐らく起きては来ないだろうが、それでも朝食を必要とする者も居る。
普段準備する量を減らす上で、何人起きて来そうかを予想する。
「四人は部活があったのう。他は…分からぬ」
まぁそもそもそこまで凝った朝食を作るつもりなど無いので、追加が来ても問題は無いだろうと思う。
冷蔵庫から卵とベーコン、トマト、レタスなどを取り出して並べ、先ずはサラダから作り始める。その間に昨日の残り物であるオニオンスープを温めておくのを忘れない。
「おはよぉ…」
「うむ、おはよう。今日は早いのう」
「大会近い、から…ふぁぁ…」
「顔を洗って来ると良い。すぐ朝餉は出来るのじゃ」
「わかったぁ…」
寝ぼけ眼で起きてきた子を洗面台へと促し、その他にも階段を降りてくる音が瑠華の耳に届く。
「五人…? まぁええじゃろう」
予想していた人数よりも多いが、まぁ問題無い。
「大会、か…少し量を増やそうかのぅ」
サラダとオニオンスープ、パンにベーコンエッグ。それが今日の朝御飯の献立であったが、一品追加しようと考える。
何を作ろうかと思いながら冷蔵庫を覗き込むその姿は、元龍だとはもう到底思えない。……本人もちょっと忘れてそうである。
「……ミニオムレツかの」
卵被りではあるが、育ち盛りだし問題なかろうと瑠華は思う。
チーズと卵を追加で取り出して早速作り始める。すると少しして洗面台から子供達が戻って来た。
「瑠華お姉ーちゃんおはよ」
「おはよう。今日は早いのう?」
最初に話し掛けてきたのは、瑠華が起きてくるとは予想していなかった子。瑠華の記憶が正しければ、今日は特に用事が無かった筈だ。
「んー…」
「おっと…どうしたのじゃ?」
突然後ろから抱き着かれ、瑠華が調理の手を止める。
「昨日居なかったから…ほじゅー」
「あっ、私もっ!」
何やら補充したいらしい子はまだ居たらしく、二人ほど追加で瑠華へと抱き着いてくる。
「これ。調理が出来んじゃろう」
「もうちょっとだけ…」
「何時もかな姉ばっかり狡いもん」
「狡いも何も無いじゃろうて…朝餉は要らんのかえ?」
「「「要る」」」
「なら大人しく居間で待っておれ。…あぁいや、サラダを運んでくれるかのう」
「りょ」
漸く抱き着いていた子達が離れ、瑠華が柔らかい笑顔を浮かべてサラダを運ぶ子達を見る。
(好かれたものじゃのぅ…)
同年代からは主に口調の所為で何かと距離を取られがちな瑠華ではあるが、何故か歳下の子達からは良く好かれるのだ。
「瑠華お姉ちゃん次は?」
「ならパンを焼くのと…スープも頼もうかの」
「分かった」
瑠華の指示でテキパキと動く子達を後目に、瑠華もチーズオムレツとベーコンエッグを手早く仕上げていく。
「ほい。これもじゃ」
「豪華~」
「大会が近いそうじゃからの」
メインの料理が届くと、元気の良い頂きますがダイニングから聞こえた。
「瑠華お姉ちゃんは食べないの?」
「妾は後じゃよ」
「…かな姉待つの?」
「そうじゃの。まぁ今日は昼頃じゃろうが」
ただでさえ昨日スキルを発現したのだ。昼頃まで熟睡していても不思議は無い。
「じゃあ暇?」
「片付けがあるが…まぁ暇じゃの。それがどうかしたかの? 凪沙」
その言葉を聞いて彼女──凪沙が嬉しそうに微笑んだ。
「じゃあ今日、瑠華お姉ちゃんの時間が欲しい」
「妾の?」
「お買い物。一緒にしたい」
「ふむ…まぁ良いか。他にする事も無いしのう」
「やった!」
それはもう心底嬉しそうに跳ねる凪沙を見て、そこまでかと瑠華は首を傾げた。
「ほれ、冷めてしまうぞ」
「あっ」
凪沙を居間へと送り返すと、瑠華は調理器具の後片付けを始める。瑠華が朝食を用意する時間は決まっているので、それを越えた時間に起きて来た場合は各々が作る事になっている。
「買い物のぅ…何か買うものはあったじゃろうか?」
その時に瑠華の頭に浮かぶのは、【柊】で使う備品や料理に使う調味料類などである。……意外と人間に馴染んでいる瑠華であった。染まったとも言う。
「朝餉は…何か摘むかのう」
正直な話、数日食べなくとも問題はさして無い。流石に飲まず食わずは身体がこけてしまうが。
今の瑠華は以前とは違い、血が流れる肉体を持っているのだから。
「瑠華お姉ちゃんもちゃんと食べて」
「う、む…見ておったのか」
「瑠華お姉ちゃん何時もそうだから」
「よく見ておるのぅ…」
凪沙に見られてしまっては、適当に朝食を摂る事は出来そうにない。仕方が無く食パンを取り出して表面にマヨネーズ、ハムを乗せてオーブンへ。
「バランスぅ…」
「…サラダも食べれば良かろう」
自分よりも歳下の子に食生活を心配される元龍とは一体……。
瑠華の朝は早い。そして起きて最初にする事は、自身に抱き着く奏をひっぺがす事である。
少々乱暴にしつつも怪我はさせないよう手を解くと、テキパキと準備を済ませていく。
瑠華は睡眠が本来必要では無い為に、寝ぼけるという事もないのだ。
着替えを済ませて部屋を出る。まだ日が昇り始めたばかりなので、廊下は少し薄暗い。
因みに瑠華達が過ごすこの【柊】は二階建ての建物となっており、瑠華達の部屋は全て二階にある。
階段を降りて向かうは洗面台。朝には皆が一堂に会する場所だが、今は瑠華しかいない為にゆったりと使える。
顔を洗って口をゆすぎ、鏡で軽く身嗜みを整える。元よりアホ毛とは縁のない瑠華なので、軽く手櫛を通すだけで髪は整う。
「うむ」
満足気に頷いて次に向かうのはキッチンだ。基本的に朝食の準備は瑠華が担当している。
「今日は休日じゃしのぅ…」
今日は月曜日だが祝日なので休みだ。何も無い子供達は恐らく起きては来ないだろうが、それでも朝食を必要とする者も居る。
普段準備する量を減らす上で、何人起きて来そうかを予想する。
「四人は部活があったのう。他は…分からぬ」
まぁそもそもそこまで凝った朝食を作るつもりなど無いので、追加が来ても問題は無いだろうと思う。
冷蔵庫から卵とベーコン、トマト、レタスなどを取り出して並べ、先ずはサラダから作り始める。その間に昨日の残り物であるオニオンスープを温めておくのを忘れない。
「おはよぉ…」
「うむ、おはよう。今日は早いのう」
「大会近い、から…ふぁぁ…」
「顔を洗って来ると良い。すぐ朝餉は出来るのじゃ」
「わかったぁ…」
寝ぼけ眼で起きてきた子を洗面台へと促し、その他にも階段を降りてくる音が瑠華の耳に届く。
「五人…? まぁええじゃろう」
予想していた人数よりも多いが、まぁ問題無い。
「大会、か…少し量を増やそうかのぅ」
サラダとオニオンスープ、パンにベーコンエッグ。それが今日の朝御飯の献立であったが、一品追加しようと考える。
何を作ろうかと思いながら冷蔵庫を覗き込むその姿は、元龍だとはもう到底思えない。……本人もちょっと忘れてそうである。
「……ミニオムレツかの」
卵被りではあるが、育ち盛りだし問題なかろうと瑠華は思う。
チーズと卵を追加で取り出して早速作り始める。すると少しして洗面台から子供達が戻って来た。
「瑠華お姉ーちゃんおはよ」
「おはよう。今日は早いのう?」
最初に話し掛けてきたのは、瑠華が起きてくるとは予想していなかった子。瑠華の記憶が正しければ、今日は特に用事が無かった筈だ。
「んー…」
「おっと…どうしたのじゃ?」
突然後ろから抱き着かれ、瑠華が調理の手を止める。
「昨日居なかったから…ほじゅー」
「あっ、私もっ!」
何やら補充したいらしい子はまだ居たらしく、二人ほど追加で瑠華へと抱き着いてくる。
「これ。調理が出来んじゃろう」
「もうちょっとだけ…」
「何時もかな姉ばっかり狡いもん」
「狡いも何も無いじゃろうて…朝餉は要らんのかえ?」
「「「要る」」」
「なら大人しく居間で待っておれ。…あぁいや、サラダを運んでくれるかのう」
「りょ」
漸く抱き着いていた子達が離れ、瑠華が柔らかい笑顔を浮かべてサラダを運ぶ子達を見る。
(好かれたものじゃのぅ…)
同年代からは主に口調の所為で何かと距離を取られがちな瑠華ではあるが、何故か歳下の子達からは良く好かれるのだ。
「瑠華お姉ちゃん次は?」
「ならパンを焼くのと…スープも頼もうかの」
「分かった」
瑠華の指示でテキパキと動く子達を後目に、瑠華もチーズオムレツとベーコンエッグを手早く仕上げていく。
「ほい。これもじゃ」
「豪華~」
「大会が近いそうじゃからの」
メインの料理が届くと、元気の良い頂きますがダイニングから聞こえた。
「瑠華お姉ちゃんは食べないの?」
「妾は後じゃよ」
「…かな姉待つの?」
「そうじゃの。まぁ今日は昼頃じゃろうが」
ただでさえ昨日スキルを発現したのだ。昼頃まで熟睡していても不思議は無い。
「じゃあ暇?」
「片付けがあるが…まぁ暇じゃの。それがどうかしたかの? 凪沙」
その言葉を聞いて彼女──凪沙が嬉しそうに微笑んだ。
「じゃあ今日、瑠華お姉ちゃんの時間が欲しい」
「妾の?」
「お買い物。一緒にしたい」
「ふむ…まぁ良いか。他にする事も無いしのう」
「やった!」
それはもう心底嬉しそうに跳ねる凪沙を見て、そこまでかと瑠華は首を傾げた。
「ほれ、冷めてしまうぞ」
「あっ」
凪沙を居間へと送り返すと、瑠華は調理器具の後片付けを始める。瑠華が朝食を用意する時間は決まっているので、それを越えた時間に起きて来た場合は各々が作る事になっている。
「買い物のぅ…何か買うものはあったじゃろうか?」
その時に瑠華の頭に浮かぶのは、【柊】で使う備品や料理に使う調味料類などである。……意外と人間に馴染んでいる瑠華であった。染まったとも言う。
「朝餉は…何か摘むかのう」
正直な話、数日食べなくとも問題はさして無い。流石に飲まず食わずは身体がこけてしまうが。
今の瑠華は以前とは違い、血が流れる肉体を持っているのだから。
「瑠華お姉ちゃんもちゃんと食べて」
「う、む…見ておったのか」
「瑠華お姉ちゃん何時もそうだから」
「よく見ておるのぅ…」
凪沙に見られてしまっては、適当に朝食を摂る事は出来そうにない。仕方が無く食パンを取り出して表面にマヨネーズ、ハムを乗せてオーブンへ。
「バランスぅ…」
「…サラダも食べれば良かろう」
自分よりも歳下の子に食生活を心配される元龍とは一体……。
29
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
配信の片隅で無双していた謎の大剣豪、最終奥義レベルを連発する美少女だと話題に
菊池 快晴
ファンタジー
配信の片隅で無双していた謎の大剣豪が美少女で、うっかり最凶剣術を披露しすぎたところ、どうやらヤバすぎると話題に
謎の大剣豪こと宮本椿姫は、叔父の死をきっかけに岡山の集落から都内に引っ越しをしてきた。
宮本流を世間に広める為、己の研鑽の為にダンジョンで籠っていると、いつのまにか掲示板で話題となる。
「配信の片隅で無双している大剣豪がいるんだが」
宮本椿姫は相棒と共に配信を始め、徐々に知名度があがり、その剣技を世に知らしめていく。
これは、謎の大剣豪こと宮本椿姫が、ダンジョンを通じて世界に衝撃を与えていく――ちょっと百合の雰囲気もあるお話です。
俺が異世界帰りだと会社の後輩にバレた後の話
猫野 ジム
ファンタジー
会社員(25歳・男)は異世界帰り。現代に帰って来ても魔法が使えるままだった。
バレないようにこっそり使っていたけど、後輩の女性社員にバレてしまった。なぜなら彼女も異世界から帰って来ていて、魔法が使われたことを察知できるから。
『異世界帰り』という共通点があることが分かった二人は後輩からの誘いで仕事終わりに食事をすることに。職場以外で会うのは初めてだった。果たしてどうなるのか?
※ダンジョンやバトルは無く、現代ラブコメに少しだけファンタジー要素が入った作品です
※カクヨム・小説家になろうでも公開しています
ド田舎からやってきた少年、初めての大都会で無双する~今まで遊び場にしていたダンジョンは、攻略不可能の規格外ダンジョンだったみたい〜
むらくも航
ファンタジー
ド田舎の村で育った『エアル』は、この日旅立つ。
幼少の頃、おじいちゃんから聞いた話に憧れ、大都会で立派な『探索者』になりたいと思ったからだ。
そんなエアルがこれまでにしてきたことは、たった一つ。
故郷にあるダンジョンで体を動かしてきたことだ。
自然と共に生き、魔物たちとも触れ合ってきた。
だが、エアルは知らない。
ただの“遊び場”と化していたダンジョンは、攻略不可能のSSSランクであることを。
遊び相手たちは、全て最低でもAランクオーバーの凶暴な魔物たちであることを。
これは、故郷のダンジョンで力をつけすぎた少年エアルが、大都会で無自覚に無双し、羽ばたいていく物語──。
借金背負ったので死ぬ気でダンジョン行ったら人生変わった件 やけくそで潜った最凶の迷宮で瀕死の国民的美少女を救ってみた
羽黒 楓
ファンタジー
旧題:借金背負ったので兄妹で死のうと生還不可能の最難関ダンジョンに二人で潜ったら瀕死の人気美少女配信者を助けちゃったので連れて帰るしかない件
借金一億二千万円! もう駄目だ! 二人で心中しようと配信しながらSSS級ダンジョンに潜った俺たち兄妹。そしたらその下層階で国民的人気配信者の女の子が遭難していた! 助けてあげたらどんどんとスパチャが入ってくるじゃん! ってかもはや社会現象じゃん! 俺のスキルは【マネーインジェクション】! 預金残高を消費してパワーにし、それを自分や他人に注射してパワーアップさせる能力。ほらお前ら、この子を助けたければどんどんスパチャしまくれ! その金でパワーを女の子たちに注入注入! これだけ金あれば借金返せそう、もうこうなりゃ絶対に生還するぞ! 最難関ダンジョンだけど、絶対に生きて脱出するぞ! どんな手を使ってでも!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる