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第三章 化物侍女は化物に出会う
55. 化物侍女は心配される
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「ところでヨル、魔物の剥ぎ取りとかはしないの?」
本日五体目のアーヴァンクの額を撃ち抜いたヨルに、ティアラがそう声を掛けた。今まで倒した魔物は全て放置されていることを疑問に思ったのだ。
「今回の目的はあくまで“宝探し”。魔物を倒す事が目的ではありません。ダンジョン内では死体などの有機物は一定時間が経過するとダンジョン自体に吸収されるので、必要が無い場合は捨て置くのです」
「え!? 吸収されちゃうんですか!?」
「はい。なのでダンジョンは一つの生き物としても捉える事が出来ますね」
ダンジョンについて判明している事は多いが、同時に判明していない事も多い。死体を吸収する事も詳しく判明していない事の一つだ。
今回の“宝探し”では魔物を倒す事が目的では無い。確かにお金にはなるだろうが、それは持って帰れればの話だ。元より攻略する事を目的としてティアラ達は潜っているので、荷物にはそう余裕が無い。持ち帰る事は困難だ。
その為魔物の素材目的でダンジョンに潜る冒険者は、パーティーとは別にポーターを雇う事が多い。
六体目。弾倉を抜き取り、再装填。空になった弾倉は懐に戻す。
その流れるような手捌きを見て、フェリシアが小さく拍手を返した。
「ヨル様って本当に戦い慣れているというか…お強いんですね」
「それは私も思うわね……ヨルさんは確かティアラの従者兼護衛だったわよね?」
「ええ、そうよ」
「本当に何処から見付けてきたのかしら…」
エセルの疑問は、ティアラもまたヨルと出会った頃から持ち得ている。このような存在がそこら辺に簡単に転がっているとは到底思えない。
整った顔立ちは王侯貴族の娘と思われてもおかしくない上、珍しいオッドアイは人目を惹くには十分過ぎる程だ。現に学園では男女からの視線を少なからず集めていたりする。…無論ヨルは気にも留めていないが。
そしてこの場に居る中ではティアラだけが、その見た目にはそぐわない“強さ”を正確に理解していた。
魔物が数多生息する地域が近くにあるティアラの領地、カーナモンでは、時折魔物の群れによる襲撃が起こる。その防衛に駆り出されるのは領内の兵士や冒険者ではあるが、その襲撃において最も危険な最前線に赴くのは彼らでは無い。
魑魅魍魎が跋扈するその場所で踊る事を許された存在は、カーナモンに一人しか居ない。
ティアラはかつて目の当たりにしたその“舞”に心を奪われ、そして─────
──────恐怖した。
何の感情も見せず、ただ淡々と血飛沫舞い散るその戦場で、血塗れたナイフを手に獲物を殺し続ける、その姿に。
血に飢えた獣の如く、己の負傷すら気にも留めず、ただ“命令”を遂行し続ける、その姿に。
「…ヨル」
「はい?」
「……無理は、しちゃ駄目よ?」
「……はい。勿論存じておりますよ」
唐突に交わされたその短い会話に主従以上の関係性を感じたエセルは、少しばかりそのやり取りを羨望の眼差しで見つめていた。
それから少しして、下層に降りる階段まで辿り着いた。そこに至るまでの魔物は全てヨルの一撃で屠られており、今までティアラ達は手持ち無沙汰であったが、漸く次の階層からは戦いに参加するとあって少しばかり気分が高揚するのをティアラは感じていた。
少し暗い階段を慎重に降りながら、ヨルが口を開く。
「ティアラ様。火は使えませんからね」
「水だから?」
「それもありますが、アーヴァンクは脂を多く含んでいるので良く燃えるのです」
「? 燃えるなら倒しやすいんじゃないの?」
「……ダンジョンは閉鎖空間です。魔術によって火を生み出した場合は全て魔力で補われますが、そこから燃え移った火は通常の火と同じ性質を持ちます」
「……あっ。成程」
ヨルの説明でやっと合点がいったティアラが、ポンッと掌を叩いた。閉鎖空間で物を燃やす事の危険性は、幼い頃によく聞かされていたのだ。
「となると私は風属性で攻撃するしかなくて……エセルは何が使えたっけ?」
「私は水と土よ」
「あぁそうだったわね。となると使うのは土になるかしら?」
「そうでもないわよ? 土と水を混ぜて使う魔術もあるもの。まぁ精々泥団子飛ばして視界を奪うくらいしか出来ないけど」
それは魔術である必要があるのかという言葉がティアラの頭に一瞬過ぎったが、それを口にはしなかった。
「……まぁエセルの判断で使って頂戴。で、フェリシアは光と……補助魔術はもう使えたりする?」
「まだ、です…」
光属性は回復に目が行きがちではあるが、他者を補助する魔術師を扱う事も出来る。ただそれは回復系魔術よりも難易度が高く、フェリシアは未だ扱う事が出来ていない。
返事をしたフェリシアの視線が下がり顔色が悪くなるが、その頭をティアラがポンポンと優しく撫でる。
「別に責めるつもりは無いわよ。ほら、顔上げる!」
「は、はい…!」
「足手纏いだとか思ってるんでしょうけど、それを言うなら私たちも同じよ?」
「え…?」
首を傾げるフェリシアに、ティアラが目線で促す。その先にいたのは、此方に背を向けて周りを警戒するヨルの姿。
この場に居る誰もが、ヨルにとっては足手纏いだ。
自らも同じ立場なのだから、気にする事はないと。そう言外に示され、フェリシアは少し気持ちに余裕が出来た気がした。
「ヨル。立ち位置はどうすればいい?」
「そうですね…フェリシア様をティアラ様とエセル様で挟む形がよろしいかと」
一階層は道幅が広くティアラ達は横並びでも進めていたが、二階層からは狭い通路も増えていくので縦に並び直す事にした。
「ヨルは?」
「私は最も前におりますが、察知しましたら横に」
元より危険な事をさせるつもりが無いヨルは、ティアラ達が戦うのならば広めの通路でと思っていた。なので基本は前に居て、必要になれば横に捌けるつもりだ。そして横に捌ける広さが無い通路の場合は、変わらずヨルが対応する。
その考えにティアラも賛同し、組み直した一行は歩みを進めた。
本日五体目のアーヴァンクの額を撃ち抜いたヨルに、ティアラがそう声を掛けた。今まで倒した魔物は全て放置されていることを疑問に思ったのだ。
「今回の目的はあくまで“宝探し”。魔物を倒す事が目的ではありません。ダンジョン内では死体などの有機物は一定時間が経過するとダンジョン自体に吸収されるので、必要が無い場合は捨て置くのです」
「え!? 吸収されちゃうんですか!?」
「はい。なのでダンジョンは一つの生き物としても捉える事が出来ますね」
ダンジョンについて判明している事は多いが、同時に判明していない事も多い。死体を吸収する事も詳しく判明していない事の一つだ。
今回の“宝探し”では魔物を倒す事が目的では無い。確かにお金にはなるだろうが、それは持って帰れればの話だ。元より攻略する事を目的としてティアラ達は潜っているので、荷物にはそう余裕が無い。持ち帰る事は困難だ。
その為魔物の素材目的でダンジョンに潜る冒険者は、パーティーとは別にポーターを雇う事が多い。
六体目。弾倉を抜き取り、再装填。空になった弾倉は懐に戻す。
その流れるような手捌きを見て、フェリシアが小さく拍手を返した。
「ヨル様って本当に戦い慣れているというか…お強いんですね」
「それは私も思うわね……ヨルさんは確かティアラの従者兼護衛だったわよね?」
「ええ、そうよ」
「本当に何処から見付けてきたのかしら…」
エセルの疑問は、ティアラもまたヨルと出会った頃から持ち得ている。このような存在がそこら辺に簡単に転がっているとは到底思えない。
整った顔立ちは王侯貴族の娘と思われてもおかしくない上、珍しいオッドアイは人目を惹くには十分過ぎる程だ。現に学園では男女からの視線を少なからず集めていたりする。…無論ヨルは気にも留めていないが。
そしてこの場に居る中ではティアラだけが、その見た目にはそぐわない“強さ”を正確に理解していた。
魔物が数多生息する地域が近くにあるティアラの領地、カーナモンでは、時折魔物の群れによる襲撃が起こる。その防衛に駆り出されるのは領内の兵士や冒険者ではあるが、その襲撃において最も危険な最前線に赴くのは彼らでは無い。
魑魅魍魎が跋扈するその場所で踊る事を許された存在は、カーナモンに一人しか居ない。
ティアラはかつて目の当たりにしたその“舞”に心を奪われ、そして─────
──────恐怖した。
何の感情も見せず、ただ淡々と血飛沫舞い散るその戦場で、血塗れたナイフを手に獲物を殺し続ける、その姿に。
血に飢えた獣の如く、己の負傷すら気にも留めず、ただ“命令”を遂行し続ける、その姿に。
「…ヨル」
「はい?」
「……無理は、しちゃ駄目よ?」
「……はい。勿論存じておりますよ」
唐突に交わされたその短い会話に主従以上の関係性を感じたエセルは、少しばかりそのやり取りを羨望の眼差しで見つめていた。
それから少しして、下層に降りる階段まで辿り着いた。そこに至るまでの魔物は全てヨルの一撃で屠られており、今までティアラ達は手持ち無沙汰であったが、漸く次の階層からは戦いに参加するとあって少しばかり気分が高揚するのをティアラは感じていた。
少し暗い階段を慎重に降りながら、ヨルが口を開く。
「ティアラ様。火は使えませんからね」
「水だから?」
「それもありますが、アーヴァンクは脂を多く含んでいるので良く燃えるのです」
「? 燃えるなら倒しやすいんじゃないの?」
「……ダンジョンは閉鎖空間です。魔術によって火を生み出した場合は全て魔力で補われますが、そこから燃え移った火は通常の火と同じ性質を持ちます」
「……あっ。成程」
ヨルの説明でやっと合点がいったティアラが、ポンッと掌を叩いた。閉鎖空間で物を燃やす事の危険性は、幼い頃によく聞かされていたのだ。
「となると私は風属性で攻撃するしかなくて……エセルは何が使えたっけ?」
「私は水と土よ」
「あぁそうだったわね。となると使うのは土になるかしら?」
「そうでもないわよ? 土と水を混ぜて使う魔術もあるもの。まぁ精々泥団子飛ばして視界を奪うくらいしか出来ないけど」
それは魔術である必要があるのかという言葉がティアラの頭に一瞬過ぎったが、それを口にはしなかった。
「……まぁエセルの判断で使って頂戴。で、フェリシアは光と……補助魔術はもう使えたりする?」
「まだ、です…」
光属性は回復に目が行きがちではあるが、他者を補助する魔術師を扱う事も出来る。ただそれは回復系魔術よりも難易度が高く、フェリシアは未だ扱う事が出来ていない。
返事をしたフェリシアの視線が下がり顔色が悪くなるが、その頭をティアラがポンポンと優しく撫でる。
「別に責めるつもりは無いわよ。ほら、顔上げる!」
「は、はい…!」
「足手纏いだとか思ってるんでしょうけど、それを言うなら私たちも同じよ?」
「え…?」
首を傾げるフェリシアに、ティアラが目線で促す。その先にいたのは、此方に背を向けて周りを警戒するヨルの姿。
この場に居る誰もが、ヨルにとっては足手纏いだ。
自らも同じ立場なのだから、気にする事はないと。そう言外に示され、フェリシアは少し気持ちに余裕が出来た気がした。
「ヨル。立ち位置はどうすればいい?」
「そうですね…フェリシア様をティアラ様とエセル様で挟む形がよろしいかと」
一階層は道幅が広くティアラ達は横並びでも進めていたが、二階層からは狭い通路も増えていくので縦に並び直す事にした。
「ヨルは?」
「私は最も前におりますが、察知しましたら横に」
元より危険な事をさせるつもりが無いヨルは、ティアラ達が戦うのならば広めの通路でと思っていた。なので基本は前に居て、必要になれば横に捌けるつもりだ。そして横に捌ける広さが無い通路の場合は、変わらずヨルが対応する。
その考えにティアラも賛同し、組み直した一行は歩みを進めた。
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