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第二章 化物侍女は学園に通う
31. 化物侍女は見守る
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学園の訓練場は室内型の広場の様なもので、学園の丁度中央部に位置している。これは様々な行事に使われる事を考慮して設計された為だ。
更に訓練場の名に恥じぬ設備も備えており、その中でも訓練場全体を覆う防護結界を展開する魔術具は、皇城の防衛設備に匹敵する程の強度を誇る。
「だから、ここで幾ら魔術を使おうが訓練場が壊れる可能性が無いのよ」
「成程…」
ティアラの言葉にフェリシアが頷く。フェリシアの適性は支援が主な光属性なのであまり恩恵は感じにくいが、ティアラのように火属性の適性を持つ者にとっては有難い設備だ。
「じゃあ今日の実践内容を説明する、よく聞けよ。あれが見えるか?」
ロイが指し示した先にあったのは、地面に刺さる棒のような物。これは訓練柱といって、受けた魔術を魔力に変換し地面に受け流す魔術具だ。その訓練柱は、現在ティアラ達から距離にして三十メートルは離れている。
「この前よりも遠くに訓練柱を設置した。使う魔術属性は自由。各々アレに先ずは命中させる事を考えろ。威力は二の次でいい」
魔術は当然の事ながら行使者から離れる程制御が難しくなる。実戦で魔術を扱う場合は五十メートルを超える場所からの援護を要求される事もある為、どれだけ遠くに、そして正確に魔術を飛ばせるかは魔術師にとって最も重要視される能力だ。
「フェリシアはどうする?」
ティアラが気遣うようにフェリシアへと目線を投げ掛ける。遠距離“攻撃”を行う事が難しい光属性は、この授業には不向きだ。その為前回の授業ではフェリシアは見学していた事をティアラは思い出していた。
「今回は私もやります。《回復》を飛ばす練習になりますから」
「あぁ、そういえばそんな魔術もあったわね」
《回復》は光属性の初歩的な魔術で、その効果は特定の対象者一人の傷を癒すというもの。発動すれば光の球が出現し、それを癒したい対象者に当てる事で魔術の効果が発動する。なので攻撃手段では無いものの、出来る限り遠くまで飛ばす能力が要求される魔術だ。
ただこの魔術を扱える者は少なく、光属性の適性を持つティアラでも扱った事が無い為に今の今まで忘れていた。
「じゃあ私から。《火球》!」
ティアラの掛け声で目の前に顔ほどの《火球》が生み出され、次の瞬間には勢い良く訓練柱に向けて飛び出した。
途中まで迷いなく真っ直ぐ突き進んでいた《火球》だったが、残り五メートルといったところで空気に溶けるようにして消えてしまった。
「やっぱり難しいわね…」
幼少期から魔術を訓練していたティアラであっても、遠距離魔術は未だ制御し切れない物だ。届かない事は無いが、成功率は数発に一発といった確率でしかない。
「さぁ次はフェリシアの番よ」
「は、はい!」
フェリシアが緊張した面持ちでティアラと場所を変わる。その様子にティアラが肩を叩いて力を抜くよう促した。
「何事も最初から上手くいく事は無いわ。失敗しても誰も責めないから、気負わず落ち着いてやりなさい」
「はい…ありがとうございます」
ふぅー…っと息を吐いてフェリシアが訓練柱を見据える。そして掌を突き出し、魔力を集めて魔術式を頭に描く。《回復》の魔術式の要素は《火球》などと大差は無い。唯一異なるのは、【威力】の要素が【復元】に置き換わる事だ。
《回復》は傷を癒す魔術だが、それは身体を“戻す”事だと言い換える事が出来る。故に込められる要素は【復元】になるのだ。
フェリシアの掌に魔力が集まり、淡い翠の光を放つ球が出現する。魔術の発動は成功だ。しかしその光は不安定に揺れ、今にも消えそうな印象をティアラに与えた。
そして案の定、フェリシアの《回復》の球は数メートル進んだところで光を失ってしまった。その様子にフェリシアが「あぁ…」と落胆した声を零す。
「落ち込まなくていいわよ、フェリシア」
「ティアラ様…全然出来ませんでした…」
「私も最初はそんなものだったから気にしなくていいし、それにフェリシアの筋自体はいいわ。でも魔力の維持に問題があるわね。ちょっと触れてもいいかしら?」
「え、あはい」
フェリシアの背後からティアラが手を重ね合わせ、もう一度掌を訓練柱に向けさせる。
「この状態で、もう一度」
「は、はい!」
ビクビクとしながらフェリシアが魔力を集めて《回復》を発動させる。その間ティアラは目を閉じてフェリシアの流れる魔力に集中していた。
「――――止めて」
「はい!?」
ティアラの制止にフェリシアが慌てて魔力を切断して魔術を消し去る。
「うん。やっぱり魔力の流れが良くないわね」
「そう、なんですか?」
「ええ。フェリシアは多分、今まで大きな魔術を使った事が無いのではないかしら?」
「そうですね…この学園に入るまで、殆ど使う事は無かったと思います」
光属性は周りに師事できる存在が極めて少ない為、使おうにも使い方が良く分からないと言う者が多かった。フェリシアもその内の一人で、《回復》に至っては今日初めて使った魔術だった。
「ならそれが理由ね。魔力は扱おうと思って直ぐに自在に動かせるようになる訳じゃ無いの。準備運動のようなものが必要なのよ」
「準備運動、ですか?」
「ええ。手を出して?」
フェリシアとティアラが向かい合わせになり、両手を重ねる。そしてティアラが繋がった手から魔力をフェリシアの方へと流し始めた。
「わっ」
「今流れているのが分かる?」
「はい…温かいです」
「これをね…」
ティアラが魔力を操作して、フェリシアの中をスルスルと通り抜けていく。
「きゃっ!?」
「あ…ごめんなさい。驚かせたかしら」
「い、いえ、大丈夫です」
「そう? じゃあ話を続けるわね。この感覚を覚えられた?」
「魔力が動く…いえ、通る感覚…ですか?」
「そう。魔力はこんな風に身体を巡っているの。でもフェリシアの場合はあまり自分の魔力が巡っていないわ。それは魔力が身体に馴染んでいないという事と同義なの」
「巡っていない…馴染ませる必要があるのですね」
「ええ。先ずは身体の中で魔力を巡らせる事を練習するのがいいわね。そうすれば魔力の制御も上がって、魔術がより扱い易くなるわ」
「成程…ありがとうございます。頑張ってやってみます」
そう言ってフェリシアが自然な笑みを浮かべ、それにティアラも同じく花のような笑みを返した。
……そして、その様子をヨルは遠くからただじっと見詰めていた。若干その瞳が一瞬優しげに弧を描いたように見えたのは、気の所為だろうか。
更に訓練場の名に恥じぬ設備も備えており、その中でも訓練場全体を覆う防護結界を展開する魔術具は、皇城の防衛設備に匹敵する程の強度を誇る。
「だから、ここで幾ら魔術を使おうが訓練場が壊れる可能性が無いのよ」
「成程…」
ティアラの言葉にフェリシアが頷く。フェリシアの適性は支援が主な光属性なのであまり恩恵は感じにくいが、ティアラのように火属性の適性を持つ者にとっては有難い設備だ。
「じゃあ今日の実践内容を説明する、よく聞けよ。あれが見えるか?」
ロイが指し示した先にあったのは、地面に刺さる棒のような物。これは訓練柱といって、受けた魔術を魔力に変換し地面に受け流す魔術具だ。その訓練柱は、現在ティアラ達から距離にして三十メートルは離れている。
「この前よりも遠くに訓練柱を設置した。使う魔術属性は自由。各々アレに先ずは命中させる事を考えろ。威力は二の次でいい」
魔術は当然の事ながら行使者から離れる程制御が難しくなる。実戦で魔術を扱う場合は五十メートルを超える場所からの援護を要求される事もある為、どれだけ遠くに、そして正確に魔術を飛ばせるかは魔術師にとって最も重要視される能力だ。
「フェリシアはどうする?」
ティアラが気遣うようにフェリシアへと目線を投げ掛ける。遠距離“攻撃”を行う事が難しい光属性は、この授業には不向きだ。その為前回の授業ではフェリシアは見学していた事をティアラは思い出していた。
「今回は私もやります。《回復》を飛ばす練習になりますから」
「あぁ、そういえばそんな魔術もあったわね」
《回復》は光属性の初歩的な魔術で、その効果は特定の対象者一人の傷を癒すというもの。発動すれば光の球が出現し、それを癒したい対象者に当てる事で魔術の効果が発動する。なので攻撃手段では無いものの、出来る限り遠くまで飛ばす能力が要求される魔術だ。
ただこの魔術を扱える者は少なく、光属性の適性を持つティアラでも扱った事が無い為に今の今まで忘れていた。
「じゃあ私から。《火球》!」
ティアラの掛け声で目の前に顔ほどの《火球》が生み出され、次の瞬間には勢い良く訓練柱に向けて飛び出した。
途中まで迷いなく真っ直ぐ突き進んでいた《火球》だったが、残り五メートルといったところで空気に溶けるようにして消えてしまった。
「やっぱり難しいわね…」
幼少期から魔術を訓練していたティアラであっても、遠距離魔術は未だ制御し切れない物だ。届かない事は無いが、成功率は数発に一発といった確率でしかない。
「さぁ次はフェリシアの番よ」
「は、はい!」
フェリシアが緊張した面持ちでティアラと場所を変わる。その様子にティアラが肩を叩いて力を抜くよう促した。
「何事も最初から上手くいく事は無いわ。失敗しても誰も責めないから、気負わず落ち着いてやりなさい」
「はい…ありがとうございます」
ふぅー…っと息を吐いてフェリシアが訓練柱を見据える。そして掌を突き出し、魔力を集めて魔術式を頭に描く。《回復》の魔術式の要素は《火球》などと大差は無い。唯一異なるのは、【威力】の要素が【復元】に置き換わる事だ。
《回復》は傷を癒す魔術だが、それは身体を“戻す”事だと言い換える事が出来る。故に込められる要素は【復元】になるのだ。
フェリシアの掌に魔力が集まり、淡い翠の光を放つ球が出現する。魔術の発動は成功だ。しかしその光は不安定に揺れ、今にも消えそうな印象をティアラに与えた。
そして案の定、フェリシアの《回復》の球は数メートル進んだところで光を失ってしまった。その様子にフェリシアが「あぁ…」と落胆した声を零す。
「落ち込まなくていいわよ、フェリシア」
「ティアラ様…全然出来ませんでした…」
「私も最初はそんなものだったから気にしなくていいし、それにフェリシアの筋自体はいいわ。でも魔力の維持に問題があるわね。ちょっと触れてもいいかしら?」
「え、あはい」
フェリシアの背後からティアラが手を重ね合わせ、もう一度掌を訓練柱に向けさせる。
「この状態で、もう一度」
「は、はい!」
ビクビクとしながらフェリシアが魔力を集めて《回復》を発動させる。その間ティアラは目を閉じてフェリシアの流れる魔力に集中していた。
「――――止めて」
「はい!?」
ティアラの制止にフェリシアが慌てて魔力を切断して魔術を消し去る。
「うん。やっぱり魔力の流れが良くないわね」
「そう、なんですか?」
「ええ。フェリシアは多分、今まで大きな魔術を使った事が無いのではないかしら?」
「そうですね…この学園に入るまで、殆ど使う事は無かったと思います」
光属性は周りに師事できる存在が極めて少ない為、使おうにも使い方が良く分からないと言う者が多かった。フェリシアもその内の一人で、《回復》に至っては今日初めて使った魔術だった。
「ならそれが理由ね。魔力は扱おうと思って直ぐに自在に動かせるようになる訳じゃ無いの。準備運動のようなものが必要なのよ」
「準備運動、ですか?」
「ええ。手を出して?」
フェリシアとティアラが向かい合わせになり、両手を重ねる。そしてティアラが繋がった手から魔力をフェリシアの方へと流し始めた。
「わっ」
「今流れているのが分かる?」
「はい…温かいです」
「これをね…」
ティアラが魔力を操作して、フェリシアの中をスルスルと通り抜けていく。
「きゃっ!?」
「あ…ごめんなさい。驚かせたかしら」
「い、いえ、大丈夫です」
「そう? じゃあ話を続けるわね。この感覚を覚えられた?」
「魔力が動く…いえ、通る感覚…ですか?」
「そう。魔力はこんな風に身体を巡っているの。でもフェリシアの場合はあまり自分の魔力が巡っていないわ。それは魔力が身体に馴染んでいないという事と同義なの」
「巡っていない…馴染ませる必要があるのですね」
「ええ。先ずは身体の中で魔力を巡らせる事を練習するのがいいわね。そうすれば魔力の制御も上がって、魔術がより扱い易くなるわ」
「成程…ありがとうございます。頑張ってやってみます」
そう言ってフェリシアが自然な笑みを浮かべ、それにティアラも同じく花のような笑みを返した。
……そして、その様子をヨルは遠くからただじっと見詰めていた。若干その瞳が一瞬優しげに弧を描いたように見えたのは、気の所為だろうか。
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