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第4章 王都 学園高等部生活編
第81話 休憩
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「そんなことより、この子の名前は?」
そんなことって…なんか私の認識についてはぐらかされたような…まあいっか。
「ガルマ」
「ガルマね。…この子は何ができるの?」
そう言われて少し考える。だって今まで詳しくは考えたことなかったんだもの。
大体こんなん使えるだろうなあーぐらいの感覚だったし。
「さぁ?」
なので首を傾げながらそう答えた。
「さぁって…」
マリアが呆れた表情をする。いや、私は悪くないと思うのよ?この子かなり強引に私と契約したようなものだし。
「ガルマは何ができるの?」
こんな時は本人…本狼?に聞くのが1番だと思ったから、ガルマに直接問いかけた。
『大体できるぞ』
いや、その大体が知りたいのよ。
あ、ちなみにガルマの声は私にしか聞こえていない。契約した人にしか聞こえないんだって。
「じゃあ魔法は何が使える?」
『そうだな…風と氷、あと聖が使えるぞ』
おお。なかなかだった。聖属性まで使えるなんてね。
「何が使えるの?」
「えっと、風と氷と聖だって」
「へー…って、え?!聖?!」
「う、うん」
あ、あれ?そんなにすごい属性だったっけ?
「そんなに凄い?」
「もちろんよ。使える人は極わずかで、男女関係なく国に保護されるくらいよ」
ま、まじで?私使えるんだけど…
「…その顔、もしかしてフィリアも持ってるの?」
「…うん」
私がそう答えるとマリアは深い、深ーいため息をついた。
「はぁー……まぁ私の子供だから予想はしていたけど…」
あ、予想はしてたんだ。
「どうするつもり?」
リーナがマリアにそう問いかけた。どうするつもりって?
「どういうこと?」
「…フィリアは自分が今、どんな扱いになっているか理解してる?」
「…養子でしょ?」
私に直接そう説明したことはないけどね。まぁ話してる内容で理解はできたよ。
「そうなのよ…そして私はさっき聖属性が使える人は国に保護されるって言ったわよね?」
あ、なるほど……何を言いたいのか分かってきた。
「つまり、私が国に抱えられると?」
「…っ!本当に聡いわね…ええ。そういうことよ」
でも国が保護する理由は?ただ貴重だからっていう理由だけではないよね?
「なんの為に国は保護しようとするの?」
「私が使ったホーリーランスを見たでしょ?つまり…国のためよ」
国のため…戦争か。
確かにあれだけの威力。戦争で一大戦力になることは間違いないよね。
「でも私はフィリアにそんなことはして欲しくないのよ」
「じゃあ黙ってればいいんじゃないの?」
「そういう訳にもいかないのよ…もし隠そうとしたことがバレれば重罪人よ?」
それは重いな。
だけど、私はエルザが隠蔽をかけてくれてるし、使わなければバレることはないと思うのよね。
「大丈夫だよ。絶対バレないと思うから」
「……その自信はどこからくるのよ」
神様から。
…なんて言えるわけないよね。
「まぁその事も含めて、この事件の後で話すよ」
私がそう言うと、納得していない顔をしながらも、分かったと言ってくれた。
「じゃあフィリアは今のうちに休んどきなさい。リーナから後は聞いておくから」
「はーい」
とはいえ、なにもすることないのよね。
「ガルマ。ちょっと枕にさせて」
『何を言い出すかと思えば…』
そんなことを言いながらも、しっかりと枕になってくれる。優しい…
私はそのままガルマにもたれかかり、瞼を閉じた。
ーーーーーーー
「この状況で寝れるのって凄いわね…」
私の子どもでありながら、物凄く肝が据わっていると思うわ。
「まぁ私たちがいるからかもね」
リーナの言う通りかもしれないわね。これ以上ない程の護衛だもの。
……だけど、多分フィリアは私たちの誰よりも強い。無意識に抑えているようだけど、それでもかなりの魔力が漏れ出ているもの。
私の2倍と言っていたけど……おそらくそれ以上ね。でないと、漏れ出ている魔力の多さの説明がつかないもの。
「とりあえず、あのフェンリルについて教えてくれない?」
「それなんだけどね…私もよく分からないのよ」
……フィリアが絡むと、リーナはいつもそう言っている気がするのは気のせいかしら?
「リーナが知っていることは?」
「そうね…確か戦って契約したって言ってたわね」
契約獣にするには、その魔物、もしくフィリアの場合は神獣ね。彼らに自分の実力を認めてもらう必要があるから、戦うのは普通のことのはずなんだけど…
「それがどうかしたの?」
「…森を破壊しちゃったらしいのよ」
私は一瞬何を言っているのか理解出来なかった。
「え、どういうこと?」
やっと口から出たのは、疑問だった。
「えっとね…私がマリアに相談した森があったわよね」
「え、ええ」
確か森が跡形もなく破壊されていて、強力な魔物が住み着いたかもしれないって国が調査…
「もしかして…その森?」
私がそう尋ねると、リーナは苦笑を浮かべながら頷いた。
「はぁー…何やってるのよ…私の子は…」
「寧ろあなたの子だから、かしら?」
おどけた様子でリーナがそう言ってきた。
そんなに私はやんちゃじゃなかったわよ!?
「確か新しい魔法を試すって言って山を1つ…」
「あぁーー!!それは無しよ!!」
私が大声を出してリーナの言葉をかき消すと、リーナは肩を震わせていた。
そんな昔のこと言わなくてもいいでしょ!!
「もう!私も休むわ!」
「はいはい。見張りは任せなさい」
それからリーナは、私が横になって休むまでずっと笑っていた。
……フィリアには聞かれてないわよね?
──────────────
マリアは昔ちょっとやんちゃしていたようです…
フィリアのやらかしは遺伝かもしれないですね~(^^;
そんなことって…なんか私の認識についてはぐらかされたような…まあいっか。
「ガルマ」
「ガルマね。…この子は何ができるの?」
そう言われて少し考える。だって今まで詳しくは考えたことなかったんだもの。
大体こんなん使えるだろうなあーぐらいの感覚だったし。
「さぁ?」
なので首を傾げながらそう答えた。
「さぁって…」
マリアが呆れた表情をする。いや、私は悪くないと思うのよ?この子かなり強引に私と契約したようなものだし。
「ガルマは何ができるの?」
こんな時は本人…本狼?に聞くのが1番だと思ったから、ガルマに直接問いかけた。
『大体できるぞ』
いや、その大体が知りたいのよ。
あ、ちなみにガルマの声は私にしか聞こえていない。契約した人にしか聞こえないんだって。
「じゃあ魔法は何が使える?」
『そうだな…風と氷、あと聖が使えるぞ』
おお。なかなかだった。聖属性まで使えるなんてね。
「何が使えるの?」
「えっと、風と氷と聖だって」
「へー…って、え?!聖?!」
「う、うん」
あ、あれ?そんなにすごい属性だったっけ?
「そんなに凄い?」
「もちろんよ。使える人は極わずかで、男女関係なく国に保護されるくらいよ」
ま、まじで?私使えるんだけど…
「…その顔、もしかしてフィリアも持ってるの?」
「…うん」
私がそう答えるとマリアは深い、深ーいため息をついた。
「はぁー……まぁ私の子供だから予想はしていたけど…」
あ、予想はしてたんだ。
「どうするつもり?」
リーナがマリアにそう問いかけた。どうするつもりって?
「どういうこと?」
「…フィリアは自分が今、どんな扱いになっているか理解してる?」
「…養子でしょ?」
私に直接そう説明したことはないけどね。まぁ話してる内容で理解はできたよ。
「そうなのよ…そして私はさっき聖属性が使える人は国に保護されるって言ったわよね?」
あ、なるほど……何を言いたいのか分かってきた。
「つまり、私が国に抱えられると?」
「…っ!本当に聡いわね…ええ。そういうことよ」
でも国が保護する理由は?ただ貴重だからっていう理由だけではないよね?
「なんの為に国は保護しようとするの?」
「私が使ったホーリーランスを見たでしょ?つまり…国のためよ」
国のため…戦争か。
確かにあれだけの威力。戦争で一大戦力になることは間違いないよね。
「でも私はフィリアにそんなことはして欲しくないのよ」
「じゃあ黙ってればいいんじゃないの?」
「そういう訳にもいかないのよ…もし隠そうとしたことがバレれば重罪人よ?」
それは重いな。
だけど、私はエルザが隠蔽をかけてくれてるし、使わなければバレることはないと思うのよね。
「大丈夫だよ。絶対バレないと思うから」
「……その自信はどこからくるのよ」
神様から。
…なんて言えるわけないよね。
「まぁその事も含めて、この事件の後で話すよ」
私がそう言うと、納得していない顔をしながらも、分かったと言ってくれた。
「じゃあフィリアは今のうちに休んどきなさい。リーナから後は聞いておくから」
「はーい」
とはいえ、なにもすることないのよね。
「ガルマ。ちょっと枕にさせて」
『何を言い出すかと思えば…』
そんなことを言いながらも、しっかりと枕になってくれる。優しい…
私はそのままガルマにもたれかかり、瞼を閉じた。
ーーーーーーー
「この状況で寝れるのって凄いわね…」
私の子どもでありながら、物凄く肝が据わっていると思うわ。
「まぁ私たちがいるからかもね」
リーナの言う通りかもしれないわね。これ以上ない程の護衛だもの。
……だけど、多分フィリアは私たちの誰よりも強い。無意識に抑えているようだけど、それでもかなりの魔力が漏れ出ているもの。
私の2倍と言っていたけど……おそらくそれ以上ね。でないと、漏れ出ている魔力の多さの説明がつかないもの。
「とりあえず、あのフェンリルについて教えてくれない?」
「それなんだけどね…私もよく分からないのよ」
……フィリアが絡むと、リーナはいつもそう言っている気がするのは気のせいかしら?
「リーナが知っていることは?」
「そうね…確か戦って契約したって言ってたわね」
契約獣にするには、その魔物、もしくフィリアの場合は神獣ね。彼らに自分の実力を認めてもらう必要があるから、戦うのは普通のことのはずなんだけど…
「それがどうかしたの?」
「…森を破壊しちゃったらしいのよ」
私は一瞬何を言っているのか理解出来なかった。
「え、どういうこと?」
やっと口から出たのは、疑問だった。
「えっとね…私がマリアに相談した森があったわよね」
「え、ええ」
確か森が跡形もなく破壊されていて、強力な魔物が住み着いたかもしれないって国が調査…
「もしかして…その森?」
私がそう尋ねると、リーナは苦笑を浮かべながら頷いた。
「はぁー…何やってるのよ…私の子は…」
「寧ろあなたの子だから、かしら?」
おどけた様子でリーナがそう言ってきた。
そんなに私はやんちゃじゃなかったわよ!?
「確か新しい魔法を試すって言って山を1つ…」
「あぁーー!!それは無しよ!!」
私が大声を出してリーナの言葉をかき消すと、リーナは肩を震わせていた。
そんな昔のこと言わなくてもいいでしょ!!
「もう!私も休むわ!」
「はいはい。見張りは任せなさい」
それからリーナは、私が横になって休むまでずっと笑っていた。
……フィリアには聞かれてないわよね?
──────────────
マリアは昔ちょっとやんちゃしていたようです…
フィリアのやらかしは遺伝かもしれないですね~(^^;
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