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第3章 王都 学園中等部生活編
第44話 食堂での出会い?前編
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ミシャちゃん、ペトラちゃんはこの部屋で他の班員が来るのを待つそうなので、私たちはそのまま部屋をでた。
宿は5階建てになっていて、私たちの部屋は3階にある。男子は4階。私たちは階段を降りて出口に向かう。途中カトリーナ先生とあったので出かける旨を伝えた。そしていざ外へ!...って思ったら
「おや?君たちも行くのかい?」
と爽やかな顔で聞いてくる男の子に出会った。
「...お久しぶりです。"アレク殿下"」
そう、この爽やか系、ヴィルヌーヴ王国の王子だったりする。しかも第一王子だ。王子ってだけあって、魔法や成績は凄い。ちなみに順位は男女別で、私は女子の中で1位、王子は男子の中で1位ってなっている。その影響なのか、やけに私に話しかけてくる。
「前にも言ったじゃないか。殿下はいらないと」
いやアレクなんて呼び捨てにしたら私学校中の女子から敵認定されますから!?
「そういう訳にもいかないので」
「まったく...まぁそういうところも君のいいところだけどね」
とウインクしながらさらって言ってくる。後ろでキャーって声が聞こえるけど、あいにく私はそんなことで嬉しい悲鳴を上げたりしない。むしろ半目になってしまう。
「ではアレク殿下、先を急いでおりますので」
私が迷惑だなーと失礼にも思っていると、キャサリンが助け舟を出してくれた。
「ああ、そうだね。引き止めて悪かった」
またも爽やかな笑顔を浮かべながら去っていった。
「ありがと、キャサリン」
「フィリアさんも大概ですわ。アレク殿下をお話をしている時にあんな顔をするなんて...」
あら?けっこう露骨だったみたい。
「だってねぇ?仕方なく無い?」
「それは...まぁそうですが...」
あ、認めるんだ。
「そんな事は忘れて、今は楽しも?」
「...そうですわね」
一国の王子の事を忘れるって結構失礼かな?
「あ、あっちのお店からいい匂いがするよ!行ってみよ!」
ベルはそう言う前に走っていった。相変わらずだね...
「もう!待って!」
「待ってくださいまし!」
地味に身体強化してるし。
やっと追いつくと、お店に入りたそうにしていた。どうやら定食屋みたいな感じだね。
「美味しそう...ここで食べよ!」
「もう...まぁお腹も空いていたし、ちょうどいいかな?キャサリンはどう?」
「わたくしもよろしいですわ」
ということなのでさっそくお店に入った。
「いらっしゃいませー!好きな席に座ってください!」
店員さんらしき人がそう叫んでいたので、空いている席に座った。お店の中はかなり広めで、4人がけのテーブル席が何個か並んでいる。大分混んでいて、叫んだ定員さんも忙しそうだ。
「メニューはどこでしょうか?」
「あ、壁にかかってるよ」
壁にメニューとおもしきものが書かれた板が何枚かかかっていた。まさに定食屋って感じ。
......そこで私は見つけてしまった。
「あ!魚定食がある!」
やった!魚はこの世界でまだ食べたことがないんだよね。
「フィリアさんはそれにしますの?」
「うん!」
「じゃあ私もー」
「ではわたくしも同じものにしますわ」
ということで店員さんに魚定食を3つ注文した。
待つこと数分、目の前に3つのお盆が運ばれてきて、そこには何かの焼き魚と黄色い塊、茶色いスープ...そして白いご飯。
「え?!」
いやまぁ定食だったらそうなんだけど?!え、これってご飯だよね?黄色いのは卵焼き?それにスープはお味噌汁?
「...お味噌汁だ...」
懐かしい...程よい塩加減で、とても美味しかった。
「このスープ、初めての味ですけど、美味しいですわ」
キャサリンも気に入ったようだ。
魚も程よい塩加減でとても美味しかった。
「美味しい...」
「そうですわね。わたくしも美味しいと思いますわ」
「私もー。でもこの白いのってどう食べるの?」
あ、食べ方分からないか。
「魚とかと一緒に食べるんだよ」
「魚と?」
ベルが恐る恐る言われた通りに食べると...
「...っ!美味しい!なんかよく分からないけど美味しいよ!」
なんか自分が作った訳じゃないけど、そう言ってくれると嬉しいな。
.........でも、この料理を考えた人に会いたい。絶対日本人だ。
食事を食べ終わり、お金を払うと、店員さんに聞いてみた。
「あの、このお店の料理って誰が考えてるんですか?」
すると少し驚いた後、
「どうして知りたいんだい?」
と質問に質問で返された。まぁそうだよね。
「料理が美味しくて、もしよかったら教えてくれないかなって」
さすがに自分と同じかもしれないから、とは言えないよね。
すると店員さんは少し考えた素振りをした後、
「...そうだね。この料理を考案したのはこの店のオーナーなんだけど、今は居ないから後で来てもらってもいいかな?」
「後でってどれくらいですか?」
「そうだね...多分仕入れに行っているから3時間くらいかな?」
「分かりました。ありがとうございます」
「ああ。ご来店ありがとうございました」
そう言ってお辞儀をして送ってくれた。ちなみにキャサリンたちは外で待っていてくれた。
「お待たせ」
「何を話していたのです?」
「ちょっと料理を教えて欲しくてね。頼んでたの」
「そうでしたの。それで?どうでしたの?」
あ、気になるんだ。
「分からないけど、3時間後に来てって」
「そうでしたの。ではそれまで色々と観光しましょうか」
それから色々なお店を回った。お土産屋さんには魔道具とか、特産のポーションとかあった。ラベルが貼ってあるだけで、一見したら普通のポーションなんだけどね。その後商店街に行き、食べ物を見たりした。特産があったらなーって思ったんだけど、あんまりめぼしいものがなかった。強いて言うならお味噌があった。
「あ!お味噌だ!」
「お、嬢ちゃん。これ知ってるのかい?」
店主のおじさんが聞いてきた。あまり人気がないものなのかな?
「うん!これどれくらいある?」
「そうだな...いまはこの樽1個だけだな」
お味噌は店先で樽に入れられている。腐ってないのか心配だったから鑑定してみたけど、大丈夫みたい。どうなってんの?
「じゃあこの樽1個ください」
「嬢ちゃん本気か?!」
「うん。収納魔法あるし。いくら?」
「あ、ああ。銀貨3枚だ」
安!見たところ10キロはあるんだけど?
「いいの?」
「ああ。もう明日には捨てるつもりだったしな」
という訳なので購入。そしたらちょうどいい時間になったみたい。
「そんなに買ってどうするのです?」
お店に戻る時、キャサリンがそう聞いてきた。
「ふふふっ。ひーみーつー。楽しみにしてて」
キャサリン達には驚かせるつもりなので。どうするかは言わない。
そうこうしているとお店についた。中に入るとまだお店はいそがしそうだったけど、お昼時よりかは空いている。
「いらっしゃいませ!お、きたね」
そう言って近づいてきたのは最後に話した人だ。
「はい。オーナーさんとは会えますか?」
「ああ。こっちだ」
そう言って案内してくれるようだ。その前に、
「2人はここで待っててくれる?」
もしかしたら転生者かもしれないしね。
「え?!」
「なんでですの?」
まぁそうなるよね...
「...ごめん。2人を驚かせたいから、待っていてくれない?」
実際料理で驚かせたいのはほんとだし。
「...分かりましたわ。はやく帰ってきてくださいね?」
「はやくね!」
「分かった」
そう言って私は店員さんの後をついて行った。
宿は5階建てになっていて、私たちの部屋は3階にある。男子は4階。私たちは階段を降りて出口に向かう。途中カトリーナ先生とあったので出かける旨を伝えた。そしていざ外へ!...って思ったら
「おや?君たちも行くのかい?」
と爽やかな顔で聞いてくる男の子に出会った。
「...お久しぶりです。"アレク殿下"」
そう、この爽やか系、ヴィルヌーヴ王国の王子だったりする。しかも第一王子だ。王子ってだけあって、魔法や成績は凄い。ちなみに順位は男女別で、私は女子の中で1位、王子は男子の中で1位ってなっている。その影響なのか、やけに私に話しかけてくる。
「前にも言ったじゃないか。殿下はいらないと」
いやアレクなんて呼び捨てにしたら私学校中の女子から敵認定されますから!?
「そういう訳にもいかないので」
「まったく...まぁそういうところも君のいいところだけどね」
とウインクしながらさらって言ってくる。後ろでキャーって声が聞こえるけど、あいにく私はそんなことで嬉しい悲鳴を上げたりしない。むしろ半目になってしまう。
「ではアレク殿下、先を急いでおりますので」
私が迷惑だなーと失礼にも思っていると、キャサリンが助け舟を出してくれた。
「ああ、そうだね。引き止めて悪かった」
またも爽やかな笑顔を浮かべながら去っていった。
「ありがと、キャサリン」
「フィリアさんも大概ですわ。アレク殿下をお話をしている時にあんな顔をするなんて...」
あら?けっこう露骨だったみたい。
「だってねぇ?仕方なく無い?」
「それは...まぁそうですが...」
あ、認めるんだ。
「そんな事は忘れて、今は楽しも?」
「...そうですわね」
一国の王子の事を忘れるって結構失礼かな?
「あ、あっちのお店からいい匂いがするよ!行ってみよ!」
ベルはそう言う前に走っていった。相変わらずだね...
「もう!待って!」
「待ってくださいまし!」
地味に身体強化してるし。
やっと追いつくと、お店に入りたそうにしていた。どうやら定食屋みたいな感じだね。
「美味しそう...ここで食べよ!」
「もう...まぁお腹も空いていたし、ちょうどいいかな?キャサリンはどう?」
「わたくしもよろしいですわ」
ということなのでさっそくお店に入った。
「いらっしゃいませー!好きな席に座ってください!」
店員さんらしき人がそう叫んでいたので、空いている席に座った。お店の中はかなり広めで、4人がけのテーブル席が何個か並んでいる。大分混んでいて、叫んだ定員さんも忙しそうだ。
「メニューはどこでしょうか?」
「あ、壁にかかってるよ」
壁にメニューとおもしきものが書かれた板が何枚かかかっていた。まさに定食屋って感じ。
......そこで私は見つけてしまった。
「あ!魚定食がある!」
やった!魚はこの世界でまだ食べたことがないんだよね。
「フィリアさんはそれにしますの?」
「うん!」
「じゃあ私もー」
「ではわたくしも同じものにしますわ」
ということで店員さんに魚定食を3つ注文した。
待つこと数分、目の前に3つのお盆が運ばれてきて、そこには何かの焼き魚と黄色い塊、茶色いスープ...そして白いご飯。
「え?!」
いやまぁ定食だったらそうなんだけど?!え、これってご飯だよね?黄色いのは卵焼き?それにスープはお味噌汁?
「...お味噌汁だ...」
懐かしい...程よい塩加減で、とても美味しかった。
「このスープ、初めての味ですけど、美味しいですわ」
キャサリンも気に入ったようだ。
魚も程よい塩加減でとても美味しかった。
「美味しい...」
「そうですわね。わたくしも美味しいと思いますわ」
「私もー。でもこの白いのってどう食べるの?」
あ、食べ方分からないか。
「魚とかと一緒に食べるんだよ」
「魚と?」
ベルが恐る恐る言われた通りに食べると...
「...っ!美味しい!なんかよく分からないけど美味しいよ!」
なんか自分が作った訳じゃないけど、そう言ってくれると嬉しいな。
.........でも、この料理を考えた人に会いたい。絶対日本人だ。
食事を食べ終わり、お金を払うと、店員さんに聞いてみた。
「あの、このお店の料理って誰が考えてるんですか?」
すると少し驚いた後、
「どうして知りたいんだい?」
と質問に質問で返された。まぁそうだよね。
「料理が美味しくて、もしよかったら教えてくれないかなって」
さすがに自分と同じかもしれないから、とは言えないよね。
すると店員さんは少し考えた素振りをした後、
「...そうだね。この料理を考案したのはこの店のオーナーなんだけど、今は居ないから後で来てもらってもいいかな?」
「後でってどれくらいですか?」
「そうだね...多分仕入れに行っているから3時間くらいかな?」
「分かりました。ありがとうございます」
「ああ。ご来店ありがとうございました」
そう言ってお辞儀をして送ってくれた。ちなみにキャサリンたちは外で待っていてくれた。
「お待たせ」
「何を話していたのです?」
「ちょっと料理を教えて欲しくてね。頼んでたの」
「そうでしたの。それで?どうでしたの?」
あ、気になるんだ。
「分からないけど、3時間後に来てって」
「そうでしたの。ではそれまで色々と観光しましょうか」
それから色々なお店を回った。お土産屋さんには魔道具とか、特産のポーションとかあった。ラベルが貼ってあるだけで、一見したら普通のポーションなんだけどね。その後商店街に行き、食べ物を見たりした。特産があったらなーって思ったんだけど、あんまりめぼしいものがなかった。強いて言うならお味噌があった。
「あ!お味噌だ!」
「お、嬢ちゃん。これ知ってるのかい?」
店主のおじさんが聞いてきた。あまり人気がないものなのかな?
「うん!これどれくらいある?」
「そうだな...いまはこの樽1個だけだな」
お味噌は店先で樽に入れられている。腐ってないのか心配だったから鑑定してみたけど、大丈夫みたい。どうなってんの?
「じゃあこの樽1個ください」
「嬢ちゃん本気か?!」
「うん。収納魔法あるし。いくら?」
「あ、ああ。銀貨3枚だ」
安!見たところ10キロはあるんだけど?
「いいの?」
「ああ。もう明日には捨てるつもりだったしな」
という訳なので購入。そしたらちょうどいい時間になったみたい。
「そんなに買ってどうするのです?」
お店に戻る時、キャサリンがそう聞いてきた。
「ふふふっ。ひーみーつー。楽しみにしてて」
キャサリン達には驚かせるつもりなので。どうするかは言わない。
そうこうしているとお店についた。中に入るとまだお店はいそがしそうだったけど、お昼時よりかは空いている。
「いらっしゃいませ!お、きたね」
そう言って近づいてきたのは最後に話した人だ。
「はい。オーナーさんとは会えますか?」
「ああ。こっちだ」
そう言って案内してくれるようだ。その前に、
「2人はここで待っててくれる?」
もしかしたら転生者かもしれないしね。
「え?!」
「なんでですの?」
まぁそうなるよね...
「...ごめん。2人を驚かせたいから、待っていてくれない?」
実際料理で驚かせたいのはほんとだし。
「...分かりましたわ。はやく帰ってきてくださいね?」
「はやくね!」
「分かった」
そう言って私は店員さんの後をついて行った。
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