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第三十一章 サバト -淫魔の夜ー
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それにしても、ヒルダはくぱぁした〇〇〇〇を見ただけで、本当にその子が処女かどうか見分けがつくのだろうか?
いくら魔法の薬で髪と瞳の色を変えているとはいえ、目の前のアリス王女が偽物だという肝心なことは見抜けないくせして……。
だがその点――処女非処女の鑑定に関しては、ヒルダは絶対の自信があるらしかった。
ついさっきまであんなにリナの体に興奮しまくっていたのに、非処女と判明した途端感心をなくし、もう見向きもしない。
ただひたすら、ベッドの上でジタバタ暴れ大声でわめいている。
「王女は非処女!! キズモノ!! 膜なし!! 貫通済み!!」
まるで三流お笑い芸人のギャグかコントみたいなヒルダの狂態を、あ然として眺めるサバトの参加者たち。
祭り会場に急速に白けた空気が流れ、ヒルダの淫夢の魔法も、お酒の酔いも、瞬く間に醒めてしまったようだ。
だがヒルダは、周囲の目などおかまいなし。
しばらくのた打ち回ったあと、突然がばっと上半身を起こすと、ヘビのような目で僕をにらみ付けた。
そして呪いの言葉を発したのだった。
「お~ま~え~か~!!」
――え???
「王女の純潔を奪った男は~~!!」
――ええええ???
「だとしたら殺す! 今すぐに殺してやる! 貴様のチン〇を無理やり勃たせ私の魔法で切り取ったあとケツ穴に突っ込んでぎったぎったの八つ裂きにして殺してやる!!」
な、何という誤解!
想像しただけで背筋が凍るようなヒルダの恫喝を聞き、僕は慌てて首を横にぶるぶる振って否定した。
今さらそんな濡れ衣(?)着せられ、何とも情けない公開処刑殺され方をされたら、たまったもんじゃない。
だいたい僕はリナの初体験の相手を知っている。
十中八九、まず間違いない。デュロワ城を救うため王都に救援を呼びに行った最強の騎士――その名はリューゴだ。
いつそんな機会があったかは定かではないが、命を賭した任務の前にして愛を誓う二人に何も起きないわけがなく――
まあそんなところだろう。
つまり結局、この異世界でも、理奈=リナと龍吾=リューゴは見事に結ばれてしまったということだ。
それは、僕にとっては限りなく残酷な事実で、以前ならばこの場で本当にショック死してたかもしれない。
だが、今は違う。
もちろん非常に悔しくはあるけれど、それでも気持ちに余裕があるのは、他に心惹かれる人――本物のアリス王女の存在があるからだ。
そして、彼女の真の姿は……。
しかし、そんな裏事情をつゆとも知らないヒルダは、例によって全身から怒りのオーラを発しながら、僕の方へ突進して来た。
おいおい、いくらなんでも冗談だろ!
男の大事な部分を切り取るなんて超残酷なこと、まさか魔女ヒルダでもやるわけない――なんてことはなかった。
ヒルダは椅子に縛られた僕の拘束を一瞬で解き、襟首をつかむと、問答無用でグイッと立ち上がらせた。
「ユ~ウ~ト――!!」
やばいっ!
少し体が自由になったのに、恐怖のあまり全身が硬直して何の抵抗もできない。
この状況、普通に殺されるよりよほど恐ろしい。
だが怒れるヒルダは容赦なく、服の上からいきなり僕の股間をむんずとつかんだ。
ぶちゅっと潰される――!!
思わず目を閉じ歯を食いしばる。
が、幸いそういう展開はならず、ヒルダは巧みな手さばきであそこをモミモミし始めたのだった。
あわわわ……。
この魔女、本当に僕のそれを勃せてから切り取る気なのか――いや、そうはさせるか!
僕はヒルダをにらみ、できる限りの力を振り絞って手足をバタつかせ、体をひねった。
もちろんほぼ意味のない程度の抗いなのだが、どうしたことか、ヒルダはあっさり股間を握った手を離し、僕をドンと椅子に突き戻した。
あれ? どうも様子が変だぞ。
「まったく私としたことが……あまりのコトに頭に血がのぼって少々冷静さを欠いていたようだ」
ヒルダはくるりと振り返り、頭をポリポリ掻きながらベッドの方に戻っていった。
なんだ、なんでいきなり態度を変えたんだ。
「バカバカしい」
と言って、ヒルダはベッドにドスンと座った。
「お前のようなクソザコチ〇ポに王女の処女膜を貫ける甲斐性があるわけなかったな。危ない危ない、怒りに任せなんの苦痛も与えぬまま簡単に殺すところだったわ」
命拾いしたと思ったら、そういうことかよ!
しかしクソザコチ〇ポって、まさかヒルダは女だけでなく男も股間を触っただけで経験済みかどうかわかというのか?
こんな僕でも本物のアリスと同じベッドに入ってあと一歩のところまでいったのに――
……いやいや、今はそんなことはどうでもよかった。
それよりも、ここまで一方的にコケにされバカにされると、さすがに頭に来た!
こうなったら、こっちも遠慮なく最後の手段を使わせてもらおうではないか。
とはいえ、拘束はまだ半分しか解かれていない。
手足は縛られたままだし、口も塞がれている。
ヒルダは完全に油断している様子だから、この魔法の咎さえ何とかできれば――
いくら魔法の薬で髪と瞳の色を変えているとはいえ、目の前のアリス王女が偽物だという肝心なことは見抜けないくせして……。
だがその点――処女非処女の鑑定に関しては、ヒルダは絶対の自信があるらしかった。
ついさっきまであんなにリナの体に興奮しまくっていたのに、非処女と判明した途端感心をなくし、もう見向きもしない。
ただひたすら、ベッドの上でジタバタ暴れ大声でわめいている。
「王女は非処女!! キズモノ!! 膜なし!! 貫通済み!!」
まるで三流お笑い芸人のギャグかコントみたいなヒルダの狂態を、あ然として眺めるサバトの参加者たち。
祭り会場に急速に白けた空気が流れ、ヒルダの淫夢の魔法も、お酒の酔いも、瞬く間に醒めてしまったようだ。
だがヒルダは、周囲の目などおかまいなし。
しばらくのた打ち回ったあと、突然がばっと上半身を起こすと、ヘビのような目で僕をにらみ付けた。
そして呪いの言葉を発したのだった。
「お~ま~え~か~!!」
――え???
「王女の純潔を奪った男は~~!!」
――ええええ???
「だとしたら殺す! 今すぐに殺してやる! 貴様のチン〇を無理やり勃たせ私の魔法で切り取ったあとケツ穴に突っ込んでぎったぎったの八つ裂きにして殺してやる!!」
な、何という誤解!
想像しただけで背筋が凍るようなヒルダの恫喝を聞き、僕は慌てて首を横にぶるぶる振って否定した。
今さらそんな濡れ衣(?)着せられ、何とも情けない公開処刑殺され方をされたら、たまったもんじゃない。
だいたい僕はリナの初体験の相手を知っている。
十中八九、まず間違いない。デュロワ城を救うため王都に救援を呼びに行った最強の騎士――その名はリューゴだ。
いつそんな機会があったかは定かではないが、命を賭した任務の前にして愛を誓う二人に何も起きないわけがなく――
まあそんなところだろう。
つまり結局、この異世界でも、理奈=リナと龍吾=リューゴは見事に結ばれてしまったということだ。
それは、僕にとっては限りなく残酷な事実で、以前ならばこの場で本当にショック死してたかもしれない。
だが、今は違う。
もちろん非常に悔しくはあるけれど、それでも気持ちに余裕があるのは、他に心惹かれる人――本物のアリス王女の存在があるからだ。
そして、彼女の真の姿は……。
しかし、そんな裏事情をつゆとも知らないヒルダは、例によって全身から怒りのオーラを発しながら、僕の方へ突進して来た。
おいおい、いくらなんでも冗談だろ!
男の大事な部分を切り取るなんて超残酷なこと、まさか魔女ヒルダでもやるわけない――なんてことはなかった。
ヒルダは椅子に縛られた僕の拘束を一瞬で解き、襟首をつかむと、問答無用でグイッと立ち上がらせた。
「ユ~ウ~ト――!!」
やばいっ!
少し体が自由になったのに、恐怖のあまり全身が硬直して何の抵抗もできない。
この状況、普通に殺されるよりよほど恐ろしい。
だが怒れるヒルダは容赦なく、服の上からいきなり僕の股間をむんずとつかんだ。
ぶちゅっと潰される――!!
思わず目を閉じ歯を食いしばる。
が、幸いそういう展開はならず、ヒルダは巧みな手さばきであそこをモミモミし始めたのだった。
あわわわ……。
この魔女、本当に僕のそれを勃せてから切り取る気なのか――いや、そうはさせるか!
僕はヒルダをにらみ、できる限りの力を振り絞って手足をバタつかせ、体をひねった。
もちろんほぼ意味のない程度の抗いなのだが、どうしたことか、ヒルダはあっさり股間を握った手を離し、僕をドンと椅子に突き戻した。
あれ? どうも様子が変だぞ。
「まったく私としたことが……あまりのコトに頭に血がのぼって少々冷静さを欠いていたようだ」
ヒルダはくるりと振り返り、頭をポリポリ掻きながらベッドの方に戻っていった。
なんだ、なんでいきなり態度を変えたんだ。
「バカバカしい」
と言って、ヒルダはベッドにドスンと座った。
「お前のようなクソザコチ〇ポに王女の処女膜を貫ける甲斐性があるわけなかったな。危ない危ない、怒りに任せなんの苦痛も与えぬまま簡単に殺すところだったわ」
命拾いしたと思ったら、そういうことかよ!
しかしクソザコチ〇ポって、まさかヒルダは女だけでなく男も股間を触っただけで経験済みかどうかわかというのか?
こんな僕でも本物のアリスと同じベッドに入ってあと一歩のところまでいったのに――
……いやいや、今はそんなことはどうでもよかった。
それよりも、ここまで一方的にコケにされバカにされると、さすがに頭に来た!
こうなったら、こっちも遠慮なく最後の手段を使わせてもらおうではないか。
とはいえ、拘束はまだ半分しか解かれていない。
手足は縛られたままだし、口も塞がれている。
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