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第三十一章 サバト -淫魔の夜ー
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「ちょ、ちょっと待ったヒルダ! 婚礼とか初夜とかいったいどういうことだよ!」
サバトを開いて何をやるのかと思ったら、今からいきなり婚礼をあげるだと?
しかもアリス(リナ)とヒルダとで。
つまり同性婚――
いや、女×女のカップルだろうが男×男のカップルだろうが、今はそんなの当たり前の世の中、ぜんぜん驚くことではない。
問題はそこじゃない。
そこじゃないんだ。
「ユウトよ、そんなに慌てふためくことはないであろう。言葉の通り、今宵私とアリス王女は結婚し永遠の契りを結ぶだけのことなのだからな」
「だから、それがおかしいって言ってんだろ! なによりも結婚という制度は両性の――いや、お互いの合意がないと成立しないはずだよな? なのにアリス様は意識がないじゃないか!」
「なんだそんなことか。お前は私が無理やりアリス王女を我がものにしようと思っているのらしいが、それは下種の勘繰り。王女と私はすでに相思相愛の仲で王女も私との結婚を望んでいるのだ。――今は疲れてしばし眠ってしまっているだけだ」
「――んなわけあるか!」
「往生際が悪いな。だがその必死な形相、やはり私の思ったとおり――」
と、ヒルダが意地悪そうにほくそ笑んで言った。
「お前は王女に惚れているな」
「…………」
違う!
僕が本当に好きなのは現実世界にいた時からずっと、リナのはず。
でもアリスのことも好きになりかけているのは、事実。
そして、目の前で寝ているのは本当はアリスでなくリナなんだけど――
ああ、色々ややこしい!
「フン、当たりのようだな。お前の心、私はこの間の戦いの時から見透かしていたのだ」
一瞬頭が混乱して黙ってしまった僕を見て、ヒルダが鼻で笑う。
「さぁて、そこでだ。実のところ私にも一片の情けがあってな。王女を愛するお前がもっとも見たいものを見せてやろうかと思うのだ」
「え――!?」
「わからぬか? さっきも言ったように初夜――つまり私と王女が契るところを見せてやる。このベッドで私が王女と交わるその瞬間をな」
「はぁ――っっ!?」
公開初夜――ってこと?
異常だろ、それ。
この女、ヘンタイだ。ヘンタイすぎる。
「そう驚くな。お前は知らないだろうが、遠い異国では王とその新妻の初夜に人を集め堂々お披露目する風習があるそうだ。すなわちそれによって、二人の婚姻が正式かつ公に証明されるというわけだな」
「いやいや! ありえないだろそれ!」
「つまるところお前には私と王女の婚姻の証人になってもらう。まあ、証人といってもこの先お前を長く生かしておくつもりもないのだが、冥土のみやげぐらいにはなるだろう。――ん? どうだ、なかなか粋な心遣いだろう、ユウトよ?」
……なるほど、これがヒルダの言う完ぺきな復讐か。
目の前で、愛する人の身も心もすべてを奪われながら、自分は何もすることが出来ず、ただ見ているだけ。
確かにこれは、究極の意趣返しといってもいい。
だがしかし……。
女同士でいったいどうやって――それをするんだ?
「ヒルダ、そんなバカげたことこと、僕が許すと思うか?」
……その疑問は置いておくとして、とにかくヒルダのその異常で最悪な企みは、絶対に未然に阻止してやる。
ということは、やむを得ない。
あまりいいタイミングではないが、今ここで、ヒルダを倒せるであろうたった一つの方法を使うしかない。
が、それをしようとする前に、ヒルダが顔をしかめて言った。
「負け犬如きがうるさいぞ、ユウト。お前の遠吠えで私と王女の神聖な儀式が邪魔されるのは今日が醒める。それと絶望のあまり舌でも噛み切られても困るな。――よし、こうしてやる」
ヒルダが再びボソッとつぶやくと、またひとりでに布切れが飛んできて、僕の口の周りに強く巻き付いた。
しまった、と思った時にはもう遅かった。
喋ることが出来なければ、ヒルダに最後の鉄槌を下すことはできないではないか。
魔法を封じられるよりも、実はこっちの方がずっと困る――というか致命的だ。
まずいまずいまずい!
今までで一番まずい状況だ。
「これでわめくこともできまい。――さあ、そろそろ時間だな。アリス王女、お目覚めを!」
イスに縛られ口を塞がれ、なすすべない僕の前で、見せつけるようにヒルダがリナの顔をなでなでした。
すると、純白のウエディングドレスに身を包んだリナがぱっちりと目を覚まし、ベッドから起き上がった。
「……美しい。私の花嫁に相応しい完全な美しさだ」
リナを愛でながら、ヒルダがうっとりした声を出す。
「アリス王女、私と夫婦の契りを結んでくれるな」
ヒルダがリナに直球で言った。
それに対し、リナがまるで人形のようなうつろな目で答えた。
「はい、ヒルダ様、本当にうれしく思います。私はあなた様を深くお慕い申しております」
リナはたとえ無意識でもアリスを演じている。
いや、単にヒルダに操られているだけなのか。
いずれにせよ、ヒルダはいまだにアリスの正体に気がついていない。
が、それが吉と出るか凶と出るか――
「サバトに集いし悪魔の使徒たちよ。こちらを見よ」
広場に集まったサバトの参加者たちに向かって、ヒルダが大声で叫んだ。
「これより私とアリス王女の婚礼をとり行う。括目してみよ。そして二人を崇めるのだ」
サバトの参加者たちは酒池肉林にひたるのを止め、命令通り、一斉にヒルダとリナを取り巻いた。
おそらく彼らもヒルダが魔法で操っている、ただの操り人形なんだろう。
あるいは一服もられてるのかもしれない。
「これで準備は整った。それでは早速式を始めるとしよう」
ヒルダが指を鳴らすと、悪魔のヤギ頭をかぶり、黒いローブを着て、逆さ十字を首からぶら下げた一人の神父?が、ヒルダとリナの間に立った。
ヒルダは本気だ。
衆人環視の元、アリス(リナ)との黒い結婚式、そして初夜の営みをこの場でおっぱじめようとしているのだ。
サバトを開いて何をやるのかと思ったら、今からいきなり婚礼をあげるだと?
しかもアリス(リナ)とヒルダとで。
つまり同性婚――
いや、女×女のカップルだろうが男×男のカップルだろうが、今はそんなの当たり前の世の中、ぜんぜん驚くことではない。
問題はそこじゃない。
そこじゃないんだ。
「ユウトよ、そんなに慌てふためくことはないであろう。言葉の通り、今宵私とアリス王女は結婚し永遠の契りを結ぶだけのことなのだからな」
「だから、それがおかしいって言ってんだろ! なによりも結婚という制度は両性の――いや、お互いの合意がないと成立しないはずだよな? なのにアリス様は意識がないじゃないか!」
「なんだそんなことか。お前は私が無理やりアリス王女を我がものにしようと思っているのらしいが、それは下種の勘繰り。王女と私はすでに相思相愛の仲で王女も私との結婚を望んでいるのだ。――今は疲れてしばし眠ってしまっているだけだ」
「――んなわけあるか!」
「往生際が悪いな。だがその必死な形相、やはり私の思ったとおり――」
と、ヒルダが意地悪そうにほくそ笑んで言った。
「お前は王女に惚れているな」
「…………」
違う!
僕が本当に好きなのは現実世界にいた時からずっと、リナのはず。
でもアリスのことも好きになりかけているのは、事実。
そして、目の前で寝ているのは本当はアリスでなくリナなんだけど――
ああ、色々ややこしい!
「フン、当たりのようだな。お前の心、私はこの間の戦いの時から見透かしていたのだ」
一瞬頭が混乱して黙ってしまった僕を見て、ヒルダが鼻で笑う。
「さぁて、そこでだ。実のところ私にも一片の情けがあってな。王女を愛するお前がもっとも見たいものを見せてやろうかと思うのだ」
「え――!?」
「わからぬか? さっきも言ったように初夜――つまり私と王女が契るところを見せてやる。このベッドで私が王女と交わるその瞬間をな」
「はぁ――っっ!?」
公開初夜――ってこと?
異常だろ、それ。
この女、ヘンタイだ。ヘンタイすぎる。
「そう驚くな。お前は知らないだろうが、遠い異国では王とその新妻の初夜に人を集め堂々お披露目する風習があるそうだ。すなわちそれによって、二人の婚姻が正式かつ公に証明されるというわけだな」
「いやいや! ありえないだろそれ!」
「つまるところお前には私と王女の婚姻の証人になってもらう。まあ、証人といってもこの先お前を長く生かしておくつもりもないのだが、冥土のみやげぐらいにはなるだろう。――ん? どうだ、なかなか粋な心遣いだろう、ユウトよ?」
……なるほど、これがヒルダの言う完ぺきな復讐か。
目の前で、愛する人の身も心もすべてを奪われながら、自分は何もすることが出来ず、ただ見ているだけ。
確かにこれは、究極の意趣返しといってもいい。
だがしかし……。
女同士でいったいどうやって――それをするんだ?
「ヒルダ、そんなバカげたことこと、僕が許すと思うか?」
……その疑問は置いておくとして、とにかくヒルダのその異常で最悪な企みは、絶対に未然に阻止してやる。
ということは、やむを得ない。
あまりいいタイミングではないが、今ここで、ヒルダを倒せるであろうたった一つの方法を使うしかない。
が、それをしようとする前に、ヒルダが顔をしかめて言った。
「負け犬如きがうるさいぞ、ユウト。お前の遠吠えで私と王女の神聖な儀式が邪魔されるのは今日が醒める。それと絶望のあまり舌でも噛み切られても困るな。――よし、こうしてやる」
ヒルダが再びボソッとつぶやくと、またひとりでに布切れが飛んできて、僕の口の周りに強く巻き付いた。
しまった、と思った時にはもう遅かった。
喋ることが出来なければ、ヒルダに最後の鉄槌を下すことはできないではないか。
魔法を封じられるよりも、実はこっちの方がずっと困る――というか致命的だ。
まずいまずいまずい!
今までで一番まずい状況だ。
「これでわめくこともできまい。――さあ、そろそろ時間だな。アリス王女、お目覚めを!」
イスに縛られ口を塞がれ、なすすべない僕の前で、見せつけるようにヒルダがリナの顔をなでなでした。
すると、純白のウエディングドレスに身を包んだリナがぱっちりと目を覚まし、ベッドから起き上がった。
「……美しい。私の花嫁に相応しい完全な美しさだ」
リナを愛でながら、ヒルダがうっとりした声を出す。
「アリス王女、私と夫婦の契りを結んでくれるな」
ヒルダがリナに直球で言った。
それに対し、リナがまるで人形のようなうつろな目で答えた。
「はい、ヒルダ様、本当にうれしく思います。私はあなた様を深くお慕い申しております」
リナはたとえ無意識でもアリスを演じている。
いや、単にヒルダに操られているだけなのか。
いずれにせよ、ヒルダはいまだにアリスの正体に気がついていない。
が、それが吉と出るか凶と出るか――
「サバトに集いし悪魔の使徒たちよ。こちらを見よ」
広場に集まったサバトの参加者たちに向かって、ヒルダが大声で叫んだ。
「これより私とアリス王女の婚礼をとり行う。括目してみよ。そして二人を崇めるのだ」
サバトの参加者たちは酒池肉林にひたるのを止め、命令通り、一斉にヒルダとリナを取り巻いた。
おそらく彼らもヒルダが魔法で操っている、ただの操り人形なんだろう。
あるいは一服もられてるのかもしれない。
「これで準備は整った。それでは早速式を始めるとしよう」
ヒルダが指を鳴らすと、悪魔のヤギ頭をかぶり、黒いローブを着て、逆さ十字を首からぶら下げた一人の神父?が、ヒルダとリナの間に立った。
ヒルダは本気だ。
衆人環視の元、アリス(リナ)との黒い結婚式、そして初夜の営みをこの場でおっぱじめようとしているのだ。
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