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第十八章 バロンの城
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そうこうするうちに、僕たちはデュロワ城の城門前に到着した。
城は平坦な場所に建っていたが、周囲はぐるりと堀で囲まれ、木と鉄でできた立派な跳ね橋は城門の方へ上がっていた。
当然このままでは中には入れないので、マティアスが前へ出て、城壁に向かって大声で叫んだ。
「デュロワ城の衛兵よ、跳ね橋をおろし門を開けよ! 我々は王室直属の近衛竜騎士団、私はその副隊長マティアスだ!」
……まったく反応がない。
城はシンと静まりかえっている。
「おい、聞こえないのか! 早く門を開けよ」
マティアスの声に反応して、ようやく衛兵らしい人影が城壁の上に見えた。
それからいかにも面倒くさそうにこちらを覗き込み、乱暴な口調で言い返した。
「なんだよ、うるせーな。誰だおめーらは」
「貴様、その口の聞き方は何だ!」
マティアスが怒鳴った。
「アリス王女様も我々とご一緒であらせられるのだぞ! 一刻も早く城の跳ね橋を下ろして中に入れろ!」
いつもの用心深いマティアスなら、万が一の時のことを考え、こここでアリスの名前を出すことはしなかったはずだ。
が、背後からいつ追っ手が現れるかもしれないという焦りと、さっきリナが口にした“グリモ男爵”の名が、その判断力を大きく狂わせたのだ。
――いったいマティアスはどうしてしまったのだろう?
普段のマティアスらしくない神経過敏でピリピリしている様子に、僕はただ困惑した。
城は平坦な場所に建っていたが、周囲はぐるりと堀で囲まれ、木と鉄でできた立派な跳ね橋は城門の方へ上がっていた。
当然このままでは中には入れないので、マティアスが前へ出て、城壁に向かって大声で叫んだ。
「デュロワ城の衛兵よ、跳ね橋をおろし門を開けよ! 我々は王室直属の近衛竜騎士団、私はその副隊長マティアスだ!」
……まったく反応がない。
城はシンと静まりかえっている。
「おい、聞こえないのか! 早く門を開けよ」
マティアスの声に反応して、ようやく衛兵らしい人影が城壁の上に見えた。
それからいかにも面倒くさそうにこちらを覗き込み、乱暴な口調で言い返した。
「なんだよ、うるせーな。誰だおめーらは」
「貴様、その口の聞き方は何だ!」
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「アリス王女様も我々とご一緒であらせられるのだぞ! 一刻も早く城の跳ね橋を下ろして中に入れろ!」
いつもの用心深いマティアスなら、万が一の時のことを考え、こここでアリスの名前を出すことはしなかったはずだ。
が、背後からいつ追っ手が現れるかもしれないという焦りと、さっきリナが口にした“グリモ男爵”の名が、その判断力を大きく狂わせたのだ。
――いったいマティアスはどうしてしまったのだろう?
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