221 / 512
第十五章 信条と約定
(10)
しおりを挟む
ただ気がかりなのはやはりシャノンの存在だ。
僕がヒルダに魔法攻撃――『シール』で闇魔法を封じようとした時、シャノンはどう行動するだろうか?
……いや、心配するのはよそう。
おそらく彼女は戦いに手を出してこない。
なぜならヒルダとシャノンの間にはすでに大きな亀裂が入っている。
その上、僕がヒルダを殺す気がないことはシャノンも分かっているからだ。
そこには多少の希望的観測は混じってはいるが……。
とにかく今はそっちの――つまりシャノンが戦いの間、何もしないでいてくれる方の可能性に賭けるしかない。
「今度はこちらから行くぞ! ヒルダ!」
僕はヒルダ目がけダッシュした。
『シール』を使ってヒルダの魔法を確実に封じるには、もっと間を詰めなければならないからだ。
「まだやる気か、生意気な!」
ヒルダは迫ってくる僕を見て、杖を頭上に高くかかげ再び魔法を唱えた。
『ダークフレア!!』
さっきと同じ爆破魔法のはずなのに、今度は一つの黒いマグマの塊ではなかった。
野球ボールぐらいの大きさの黒い火の玉が無数に出現し、ヒルダの周りをぐるぐる回り始めた。
「くらえ!」
ヒルダが杖を振ると黒いマグマの玉がヒュンヒュン飛んでくる。
ちょうど複数台のピッチングマシンが、一斉に高速ボールを連射してきたような感じだ。
「うわっ」
超激烈な集中砲火――
あまりの迫力に足が止まり、思わず顔を両腕で覆う。
直後「バンバンッ」という大きな炸裂音が聞こえ、僕の周りで小爆発が連続して起こった。
ほぼ百発百中、すごい命中率だ。
しかしそれでも『Mガード』の守りは鉄壁だった。
何発当っても、魔法の壁はビクともしない。
見たか!
ヒルダの闇魔法なんて怖くない。
光と闇、明と暗――
ジャンルは違えども、魔力は完全に僕の方が上だ。
僕がヒルダに魔法攻撃――『シール』で闇魔法を封じようとした時、シャノンはどう行動するだろうか?
……いや、心配するのはよそう。
おそらく彼女は戦いに手を出してこない。
なぜならヒルダとシャノンの間にはすでに大きな亀裂が入っている。
その上、僕がヒルダを殺す気がないことはシャノンも分かっているからだ。
そこには多少の希望的観測は混じってはいるが……。
とにかく今はそっちの――つまりシャノンが戦いの間、何もしないでいてくれる方の可能性に賭けるしかない。
「今度はこちらから行くぞ! ヒルダ!」
僕はヒルダ目がけダッシュした。
『シール』を使ってヒルダの魔法を確実に封じるには、もっと間を詰めなければならないからだ。
「まだやる気か、生意気な!」
ヒルダは迫ってくる僕を見て、杖を頭上に高くかかげ再び魔法を唱えた。
『ダークフレア!!』
さっきと同じ爆破魔法のはずなのに、今度は一つの黒いマグマの塊ではなかった。
野球ボールぐらいの大きさの黒い火の玉が無数に出現し、ヒルダの周りをぐるぐる回り始めた。
「くらえ!」
ヒルダが杖を振ると黒いマグマの玉がヒュンヒュン飛んでくる。
ちょうど複数台のピッチングマシンが、一斉に高速ボールを連射してきたような感じだ。
「うわっ」
超激烈な集中砲火――
あまりの迫力に足が止まり、思わず顔を両腕で覆う。
直後「バンバンッ」という大きな炸裂音が聞こえ、僕の周りで小爆発が連続して起こった。
ほぼ百発百中、すごい命中率だ。
しかしそれでも『Mガード』の守りは鉄壁だった。
何発当っても、魔法の壁はビクともしない。
見たか!
ヒルダの闇魔法なんて怖くない。
光と闇、明と暗――
ジャンルは違えども、魔力は完全に僕の方が上だ。
0
あなたにおすすめの小説
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる