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お父様とお母様は女の子から妖精たちの話を聞いて慌てました。

女の子にとっては楽しく遊べた事が重要ですが、大人たちにとっては岩に暗い色をした妖精たちが貼りついていたことが重要でした。

お姉様は「そう言えば……」と少し前に会った近くにある湖が有名な領地のお友達の話を始めました。

そのお友達には弟がいるそうです。

お友達と弟がお城へ訪れた後、その弟が体調を崩してしまったそうです。とても心配になって都中のお医者様に見せたそうですが原因がわかりません。

弱ってしまって結局領地を恋しがった弟の希望で帰っていったそうです。

お父様とお母様もそう言えば、と心当たりがあるようです。

小さな子はあまりお城へは訪れません。
体調を崩したといっても緊張からの一時的なものだろうと大人たちは思います。

体調を崩した後にどうなったのかは伝わっていなかったのです。

お姉様の提案で少し予定を変更して、お友達のところへ立ち寄ることになりました。
この川の上流にある湖のほとりにお友達のお屋敷があるそうです。

今まではお姉様のことを思い、他の領主への挨拶は避けていたのです。


『はやくはやく』
『きらきらがいいの』
『きれいがいいの』
『『『きれいにしてほしいの』』』


川の妖精たちは女の子を追いかけるように川を上っていきました。





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