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野を越え谷を越え山を越え村や街を越えて馬車は進んでいきます。
お姉様は思い出したように涙を零しますがその度に女の子が抱きつきます。
「元気になりますように」
女の子が願いを込めて言うと少しずつお姉様が落ち着き「大丈夫よ」と言います。
お姉様の大丈夫は信用出来ません。
そういう時は力を込めてぎゅーっとしてから女の子は離れることにしています。
通り過ぎる場所でも元気のない所があります。
側にいる妖精たちも元気がありません。
長く休憩する場所や泊まる所などで見つけたりしました。
そういう所は不思議な事に少し濁って暗く見えます。
女の子が気づかないだけでもっとあるのでしょう。
女の子は「元気になあれ」とぎゅーっとします。
大きな木や宿の柱、見たことがない花々にぎゅーっとします。
周りの人たちは微笑ましく見ています。
『ありがとう』
『うれしい』
『しんせんな味がいい』
『『『ありがとう』』』
このようなことが度々ありました。
女の子にとって違う土地にふれるのは初めてのことです。
それが異常なことだとは気づきませんでした。
お姉様は思い出したように涙を零しますがその度に女の子が抱きつきます。
「元気になりますように」
女の子が願いを込めて言うと少しずつお姉様が落ち着き「大丈夫よ」と言います。
お姉様の大丈夫は信用出来ません。
そういう時は力を込めてぎゅーっとしてから女の子は離れることにしています。
通り過ぎる場所でも元気のない所があります。
側にいる妖精たちも元気がありません。
長く休憩する場所や泊まる所などで見つけたりしました。
そういう所は不思議な事に少し濁って暗く見えます。
女の子が気づかないだけでもっとあるのでしょう。
女の子は「元気になあれ」とぎゅーっとします。
大きな木や宿の柱、見たことがない花々にぎゅーっとします。
周りの人たちは微笑ましく見ています。
『ありがとう』
『うれしい』
『しんせんな味がいい』
『『『ありがとう』』』
このようなことが度々ありました。
女の子にとって違う土地にふれるのは初めてのことです。
それが異常なことだとは気づきませんでした。
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