【完結】真実の愛はおいしいですか?

ゆうぎり

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お屋敷の妖精たちやお庭の妖精たちもどんどん家族のいるお部屋へ集まってきます。

その後も妖精たちの変化は続きました。


「真実の愛だと、バカにしている。愛に真実も偽りもあるか!」

お父様はいきどおった気持ちを吐き出します。

妖精たちがお父様を前に一瞬大きくふくれあがり、限界が来たのか空気が抜けたようにしぼんでしまいました。


「私が悪いの。私が……」

お姉様がぼろぼろと泣きます。

「王子に『婚約破棄』を言われた時よりも酷い事を言われてしまったのね」

お母様がお姉様をなぐさめています。

お姉様の前にいる妖精たちも水でふやけてしまったようになり一度膨れてふにゃふにゃになりました。


他の妖精たちも右往左往うおうさおうして落ちつきません。


『いっぱいすぎる』
『おおきすぎる』
『のまれてしまう』
『『『げきりゅうにのみこまれてしまう』』』



女の子はあまりの事に怯えきってしまい、泣くこともできず震えていました。



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