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国境へ
17 オーリア国へ
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膝に落ちてきた水晶は、中心部分に仄かに光が宿り、そして消えた。
これは、初めて水晶に触れた時と同じ反応だった。
騎士や責任者らしい男や、一緒に連れ立っていた他の兵士達の視線が水晶に集まる。
私は、声にならない悲鳴を上げていた。
私の体は硬直し、叩けば崩れ落ちただろう。
「リーシャ、動かないでね」
優しいアビィの声がした後、私の所からひょいと水晶を持ち上げた。
するとどうだろう、水晶の反応が全く違ったのだ。
アビィが持った水晶は、水晶一杯に光が満ちた。
その後、光は門の壁面に何かを映し出した。
私はまだ固まったままで、動く事が出来なかった。
「はい、総隊長さん。水晶は無事みたいだよ」
「あぁ、アビィ助かった。その子が動いて水晶が下に落ちたら、大変な事になっていたよ」
二人は私の水晶の反応など気にもならないのか、ただ水晶が壊れていない事を喜んでいる。
私ははっきり言って、この状況に理解が追いつかなかった。
それは、王太子の護衛の騎士も同じだったようだ。
「この水晶の反応。魔力が少ない反応ではないか。おい娘、お前は『リディアーヌ・エイヴァリーズ』だ、そうだろう!」
そうだろうと言われても、頷ける訳がない。
「随分と強引に決めつけて。可哀想に……登録もまだの娘っ子に何を言っているのやら」
「は?固まっているのが証拠ではないか……ん?登録がまだとは?」
私も同じ事を思った。
登録がまだってどういう事?
「水晶の反応見たでしょう。登録されていれば、その情報が浮き上がる。アビィの時の様にね」
「しかし、どう見ても十は超えているだろう」
「平民の登録は十二歳位なんですよ。特に今は、オーリア国の登録時期ですからね。急いで向かっている所じゃないですかね」
責任者らしい男―総隊長さんが、私に話を振ってきた。
アビィに軽く腕をつつかれ、私はコクコクと首を縦に振った。
「それにこんな強面な大人が一斉に見りゃあ、怖がって固まっちまうってもんだ。大体この子の髪は茜色じゃないですかい」
この髪色は、ローラにして貰った。
ローラ曰く「薬草では染めが弱いのよ。私とお揃いにしよう。この色粉でバッチリ染まるわよ。ついでに髪も結おう。イメージ変わるわよ~」
そんな風に言って、楽しそうに色々と手を加えてくれたのだ。
「確かにそうだが……」
男の言葉に、騎士がそう言って悩みだした。
一体ローラは、どんな風に私を変えたのだろう。
王太子の護衛を務める程の者なら、魔術を行使すれば分かるから魔術じゃないはず。
王太子の側には、いつも妹のマリアーヌがいた。
私達は昔はとても似ていた。
今は色々あって成長が遅いが、まだ私達は似ているはずなのに悩むなんて。
そう思ったら、何だか可笑しくなってしまった。
騎士は眉間にシワを寄せて、必死に唸っているんだもの。
多分、今まで張りつめていた緊張の糸が切れてしまったのだろう。
私はくすくすと笑っていたのだ。
「あぁ、確かに違うな。あの不気味な人形が、こんな風に可愛く笑う筈がない」
騎士はもう私など興味がない風に、そう呟き視線を外した。
そんな騎士に、追い討ちをかけるように冷たい総隊長さんの声が響いた。
「それよりも今回の態度は上に報告し、厳重に注意して貰おう。『王太子が派遣した部下が、故意に水晶破壊を企んだ』とな。どんなお咎めがあるか知らんが、無事だといいな」
「貴様、何を……」
「おおっと、また俺を押すんですかね?分かっているんですか?水晶を持っている者には、如何なる場合でも不接触が原則。それに急かされて、水晶を頑丈に保護する包装さえさせて貰えなかったんだから言い訳は出来ないってもんさ」
何か違和感があると思ったら、水晶が見えていた事だ。
貴重な水晶は、移動の際慎重に梱包するのが決まり。
それを騎士が命令して、破らせたのだろう。
「元はと言えば、国境に簡易門などを設置しているのが悪いのだろう!」
「違いますね。元はと言えば、約束通り水晶を用意出来なかった王宮が悪いんですよ。貴方はこの地に王宮不信を募らせたい様ですね」
「は?何を言っているんだ」
「貴方がこの様な態度なら、そうなりますよね。さぁ、どうします?こっちとしては、早々にご退場願いたいものですがね」
「……ふん、今日の所は見逃してやる。明日からは徹底的にやるからな!」
騎士は少し考えた後、そう吐き捨て部下を連れて元来た道を引き返していった。
「さぁ、サクサクと進んでくださーい。こっちはあまり残業したくないですからね」
そんな明るい総隊長さんの声に、周りの人から野次が飛び、列は速やかに進み始めた。
オーリア国側の門の所でも、また魔道具が設置されていた。
その下で門兵が「良い旅を」そう言いながら、人数分交換札を取り出した。
手のひらに入る程度の木札がそこにあった。
―――門の中程にある、身分確認をする部屋の一角。
水晶を収める窪みのある台に、しっかりと水晶ははめ込まれてた。
「全く、アルメルの姉さんも危険な橋を渡らせてくれるもんだ」
そう呟くのは、この門の責任者であり総隊長でもある男だ。
本来は水晶だけでも確認できる為、忘れがちな機能がある。
水晶と台が接続していた際、一度登録する為水晶に触った事がある者も表示されるのだ。
水晶には、仮登録者「リディアーヌ・エイヴァリーズ」と遅まきながら表示された。
仮登録とは、まだ登録に適さない時期に水晶に触れた者。
本登録をする際に特に支障はおきないし、この様に国境門での確認の際位しかわからない。
特に水晶の記録に残らないまま、表示は消えていった。
「おやおや、やっぱり坊ちゃんといたのは公爵令嬢ですか」
「あんたか。アルメルの姉さんに言っとけ。危ない事に首を突っ込むなってな」
「それは難しいな~。お互い頭に拾われた者同士なんだから分かるだろ。あのお節介は一生治んないと思うよ」
「……そうだな。見事に息子も同じみたいだしな」
「坊ちゃんは人好きなだけで、まだ頭ほど面倒見は良くないと思うけどな~。でも、あの令嬢には振り回されるかもしれないよな」
くっくと喉から笑う男に、総隊長は呆れた顔で話をしていく。
そんな男達の会話などつゆ知らず、リディアーヌの操作する馬車はオーリア国へと進んでいった。
これは、初めて水晶に触れた時と同じ反応だった。
騎士や責任者らしい男や、一緒に連れ立っていた他の兵士達の視線が水晶に集まる。
私は、声にならない悲鳴を上げていた。
私の体は硬直し、叩けば崩れ落ちただろう。
「リーシャ、動かないでね」
優しいアビィの声がした後、私の所からひょいと水晶を持ち上げた。
するとどうだろう、水晶の反応が全く違ったのだ。
アビィが持った水晶は、水晶一杯に光が満ちた。
その後、光は門の壁面に何かを映し出した。
私はまだ固まったままで、動く事が出来なかった。
「はい、総隊長さん。水晶は無事みたいだよ」
「あぁ、アビィ助かった。その子が動いて水晶が下に落ちたら、大変な事になっていたよ」
二人は私の水晶の反応など気にもならないのか、ただ水晶が壊れていない事を喜んでいる。
私ははっきり言って、この状況に理解が追いつかなかった。
それは、王太子の護衛の騎士も同じだったようだ。
「この水晶の反応。魔力が少ない反応ではないか。おい娘、お前は『リディアーヌ・エイヴァリーズ』だ、そうだろう!」
そうだろうと言われても、頷ける訳がない。
「随分と強引に決めつけて。可哀想に……登録もまだの娘っ子に何を言っているのやら」
「は?固まっているのが証拠ではないか……ん?登録がまだとは?」
私も同じ事を思った。
登録がまだってどういう事?
「水晶の反応見たでしょう。登録されていれば、その情報が浮き上がる。アビィの時の様にね」
「しかし、どう見ても十は超えているだろう」
「平民の登録は十二歳位なんですよ。特に今は、オーリア国の登録時期ですからね。急いで向かっている所じゃないですかね」
責任者らしい男―総隊長さんが、私に話を振ってきた。
アビィに軽く腕をつつかれ、私はコクコクと首を縦に振った。
「それにこんな強面な大人が一斉に見りゃあ、怖がって固まっちまうってもんだ。大体この子の髪は茜色じゃないですかい」
この髪色は、ローラにして貰った。
ローラ曰く「薬草では染めが弱いのよ。私とお揃いにしよう。この色粉でバッチリ染まるわよ。ついでに髪も結おう。イメージ変わるわよ~」
そんな風に言って、楽しそうに色々と手を加えてくれたのだ。
「確かにそうだが……」
男の言葉に、騎士がそう言って悩みだした。
一体ローラは、どんな風に私を変えたのだろう。
王太子の護衛を務める程の者なら、魔術を行使すれば分かるから魔術じゃないはず。
王太子の側には、いつも妹のマリアーヌがいた。
私達は昔はとても似ていた。
今は色々あって成長が遅いが、まだ私達は似ているはずなのに悩むなんて。
そう思ったら、何だか可笑しくなってしまった。
騎士は眉間にシワを寄せて、必死に唸っているんだもの。
多分、今まで張りつめていた緊張の糸が切れてしまったのだろう。
私はくすくすと笑っていたのだ。
「あぁ、確かに違うな。あの不気味な人形が、こんな風に可愛く笑う筈がない」
騎士はもう私など興味がない風に、そう呟き視線を外した。
そんな騎士に、追い討ちをかけるように冷たい総隊長さんの声が響いた。
「それよりも今回の態度は上に報告し、厳重に注意して貰おう。『王太子が派遣した部下が、故意に水晶破壊を企んだ』とな。どんなお咎めがあるか知らんが、無事だといいな」
「貴様、何を……」
「おおっと、また俺を押すんですかね?分かっているんですか?水晶を持っている者には、如何なる場合でも不接触が原則。それに急かされて、水晶を頑丈に保護する包装さえさせて貰えなかったんだから言い訳は出来ないってもんさ」
何か違和感があると思ったら、水晶が見えていた事だ。
貴重な水晶は、移動の際慎重に梱包するのが決まり。
それを騎士が命令して、破らせたのだろう。
「元はと言えば、国境に簡易門などを設置しているのが悪いのだろう!」
「違いますね。元はと言えば、約束通り水晶を用意出来なかった王宮が悪いんですよ。貴方はこの地に王宮不信を募らせたい様ですね」
「は?何を言っているんだ」
「貴方がこの様な態度なら、そうなりますよね。さぁ、どうします?こっちとしては、早々にご退場願いたいものですがね」
「……ふん、今日の所は見逃してやる。明日からは徹底的にやるからな!」
騎士は少し考えた後、そう吐き捨て部下を連れて元来た道を引き返していった。
「さぁ、サクサクと進んでくださーい。こっちはあまり残業したくないですからね」
そんな明るい総隊長さんの声に、周りの人から野次が飛び、列は速やかに進み始めた。
オーリア国側の門の所でも、また魔道具が設置されていた。
その下で門兵が「良い旅を」そう言いながら、人数分交換札を取り出した。
手のひらに入る程度の木札がそこにあった。
―――門の中程にある、身分確認をする部屋の一角。
水晶を収める窪みのある台に、しっかりと水晶ははめ込まれてた。
「全く、アルメルの姉さんも危険な橋を渡らせてくれるもんだ」
そう呟くのは、この門の責任者であり総隊長でもある男だ。
本来は水晶だけでも確認できる為、忘れがちな機能がある。
水晶と台が接続していた際、一度登録する為水晶に触った事がある者も表示されるのだ。
水晶には、仮登録者「リディアーヌ・エイヴァリーズ」と遅まきながら表示された。
仮登録とは、まだ登録に適さない時期に水晶に触れた者。
本登録をする際に特に支障はおきないし、この様に国境門での確認の際位しかわからない。
特に水晶の記録に残らないまま、表示は消えていった。
「おやおや、やっぱり坊ちゃんといたのは公爵令嬢ですか」
「あんたか。アルメルの姉さんに言っとけ。危ない事に首を突っ込むなってな」
「それは難しいな~。お互い頭に拾われた者同士なんだから分かるだろ。あのお節介は一生治んないと思うよ」
「……そうだな。見事に息子も同じみたいだしな」
「坊ちゃんは人好きなだけで、まだ頭ほど面倒見は良くないと思うけどな~。でも、あの令嬢には振り回されるかもしれないよな」
くっくと喉から笑う男に、総隊長は呆れた顔で話をしていく。
そんな男達の会話などつゆ知らず、リディアーヌの操作する馬車はオーリア国へと進んでいった。
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