2 / 90
第一章
処刑されましたわ
しおりを挟む
「天使......ですの?」
「そうだ」
ニコニコして立っている男性がそう答えてくれました。確かに教会に飾ってある絵に描かれている天使と同じ服だし羽根もあるわ。信じましょう。
でもガラが少々お悪い。
「もう、私は処刑されましたの?」
「されたよ」
あっさり言いましたわね?
もう少し可哀想に感とか残念だね感を出してもらえると有り難かったのですけれど。
「でも今、こうして話してますし、まだ幽閉されてますわ?」
私は部屋の中を見渡して言いました。
「あぁ~。これはね、お前が勝手に創り出した妄想の場所。本当は生と死の狭間の空間なんだよねぇ~」
パチンと天使が指を鳴らすと今まで居た石造りの部屋が一瞬にして無くなり真っ白な空間になりました。
「あれ?」
私は慌てます。
「な?本当はこんな空間なんだよ。お前がなまじ力が強いから完璧にあの部屋を創り出せてたわけ」
力が強い?
なんの事かしら?
「お前は後の大聖女になる予定だった。それだけの聖力があったんだよ。それなのにまんまとあの女に騙されやがって。馬鹿なのか?」
天使に暴言を吐かれました。
そんな事より今、なんと言いました?
「え⁉︎私が大聖女様になる予定でしたの?わぁ。嬉しいですわ~。でも聖力全然無かったですのよ?」
「喜んでる......。この状況で。流石は大聖女、器がデカいな。その聖力が無かったのもあの女に騙されてたんだよ」
あの女に騙されたとは?
そこら辺を詳しくお願いしますわ。
「シャーロットだよ。あの女の家系は黒魔術が使える。ずっと白魔術に見せかけてるけどね。で、お前が邪魔で排除した。それも小さい頃からお前の力を封じて。きっとあいつらには分かってたんじゃないか?お前が大聖女になれるって」
あいつら?
シャーロットだけではないの?
「シャーロットの母親もグルだ」
「え?ですがオレット様はお母様の親友でしたわ?」
「親友のフリして本当はお前の父親狙いだよ。お前の父親はシャーロットの母親を振ってお前の母親と一緒になったからな。まだ未練タラタラだ」
「もしかしてですけれどお母様の毒も?」
「ああ。あの親子だ」
その瞬間に私の中で何が切れる音がしましたわ。
ブチッ。ブチッ。ブチィィィ!
「ぶち殺しても......いいえ、ぶっ殺してきてもいいですかぁぁぁ⁉︎」
「だからお前はもう死んでんの。無理。ぶち殺すとぶっ殺す、何処が違うんだよ。だけど今、お前一皮剥けたな。そうそう大聖女になるやつは代々凶暴なんだよね。そうじゃないと魔王と戦えない。なのに力が封じられていたせいで性格も地味で我慢強くて嫌なになるぐらいい子になってたからな~」
魔王?魔王って言いましたか?
「何その顔。聖女が居るんだから魔王だって居てもおかしくないだろう?」
そうですわね。
「私はそれと戦わないといけないのですか?平和的な解決策は......」
私が憧れた大聖女様の絵本には戦うなんて場面は無かったのですけれど。人々を癒し緑を増やし......。
「うーん。魔王次第かな」
あっ、私が大聖女様に想いを馳せていたのに遮るなんて!
しかも魔王次第だなんてとてつもなく面倒くさいのではないでしょうか?
あっ、でも私もう死んでますし関係ないですわね。
「あ~今、私関係ないよ?死んでるもんって顔したね?いや、いや、いや、お前には生き返ってもらうから」
えー。またあの嫌な人生をやるの?
「嫌ですわ。もう死んだのですし。さっ、天界へ連れてって下さい」
「でもさ~。お前が死んだ後、父親と兄貴は聖騎士の資格剥奪されちゃうよ?更に魔王が攻めてきて大聖女が居ないって分かって暴れまくりお前の父親と兄貴はバラバラにされるんだぜ?いいのか?それにシャーロットと組んでひでー世界を創り上げちゃうわけ。いいわけ?お前さえ生きてればそれがどうにかなる予定なんだけどな」
ぐぬぅ~。家族の事を出されたら嫌とは言えないではないですか!卑怯な!
でも私のせいでお2人の天職だった聖騎士の資格剥奪だなんて......。しかも今、バラバラって言いました⁉︎あの麗しいお父様とお兄様がバラバラって!!有り得ませんわ!!
「あら?でも大聖女が居ないって?シャーロットが大聖女になってましたけれど?」
「だって偽物だろう?そんなの直ぐにバレる。お前が本物なんだからな。で、本物さえとりあえず生きてれば魔王もあんなに暴れないと思うし」
うーん。
「それにさ、次の人生は好きに生きたらいいよ。シャーロットがどうやってお前の力を封じていたかとか王太子や周りの奴らにかけていた黒魔術も教えてやるから回避してハッピーな人生歩んでよ」
「王太子にかけてた黒魔術?」
王太子、私のトラウマ。
もう私にはヤバい男としてインプットされてしまっているわ。
「お前の事すげ~化け物に見える術かけられてたわけよ。周りの奴らもね。聖騎士と元聖女だったお前の家族には中々術が効かなくてかけるの諦めたみたいだけど」
そう言って天使は私に手鏡を渡してきました。その中を覗いてみると。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!化け物!化け物がいますわ!怖いぃぃぃぃ!」
怖すぎて思わず鏡を放り投げてしまいました!
「だろう?その化け物、お前だから。シャーロットが王太子と周りの奴らに見せてたお前の姿」
な、な、なんと!容赦無しですわね!こんな化け物にするなんて!
......確かにこんな化け物が嫁にくるなんて王太子が可哀想ですわ。あんなになるのも分かりますけれど。でも私は傷ついています。
「私の家族に術は効かなかった......。それで私の事を可愛いと溺愛してくれていたのですわね」
ほら、やっぱり王太子の目がおかしかったのであって私の家族が正しかったわ。
ふん。ざまーみろですわ!
まあ、術をかけられていたせいですけれどね。
「そーゆー事。ま、俺からも言っておくがお前は絶世の美女だ。500年に1人いるかいないかぐらいのな」
何故500年?その数字は何から弾き出したのかしら?でも天使にそう言われると嫌な気はしないですわ。ふふふ。
「そんなわけで生きていてくれればいいから生き返ってくれ」
「何故、あの世界を壊したくないのですか?そもそも私なんかより貴方があの世界を救えばよいのでは?」
「そこな!俺の上司が、あ、上司って神様なんだけど案外この世界気に入ってて平和で保ちたいんだとよ。創った本人にしたら子供?みたいなもんだって。そしてな~。神様は世界を創れるけどその後は手出しできないんだよ。神様が出来ないんだから天使にも出来ないわけ」
ふぇ~。創ったらもう丸投げなんですか?そんなものなの?
「それに俺達はその世界に降り立つ事も出来ないんだよ。今、お前と話せてるのはこの場所が生と死の狭間だからだ」
何だか面倒くさいですわね。
「大聖女様が戦う為に存在するのなら私はなりませんわよ?私は人々を癒したいから大聖女様になりたかったのです。なのでもう大聖女様を目指しませんわよ?田舎で治療院とか開いてまったり生きますけどそれでもいいのですか?」
「ああ。いいとも。お前さえあの世界に居ればいい。もちろん今までの記憶とこの記憶も持っていけるから安心しな」
「分かりました。私も家族は守りたいのでそこら辺は頑張りますわ。生き返る前にもっと詳しく私が知らなかった事を教えて下さいませ?」
交渉成立。
「ま、聖女の力が覚醒したお前を周りはほっとかないだろうけどな。その力を隠したとしてもな」
ん?何て言いました?天使のくせにボソボソと!天使ならもっと堂々とお話しなさいな!
先ほどからちょっと気になる事があるのですわ。訊いてしまいましょう。
「疑問がお一つあるのですけれど」
「何だ?」
「あの世界に降り立つ事も助ける事も出来ない貴方がどうして時を戻せるのでしょうか?」
「いい質問だ。時を戻すのは俺じゃない。お前だ。大聖女の力がありながら一度も使わず、あっ、そーいえばあの石の部屋を再現したな。それだけしか使ってないから力が有り余っているのだ。それを全部出してもらう」
なるほどですわ!
時間を戻すのは私なのですね!
「俺がしてやれるのは魔王に時が戻った事を気付かれないようにする事だけだ。気付かれると面倒くさいからな」
まぁ!そんな大事な事をやって頂けるのですね?初めて天使に感謝の心が芽生えましたわ。
「そうだ」
ニコニコして立っている男性がそう答えてくれました。確かに教会に飾ってある絵に描かれている天使と同じ服だし羽根もあるわ。信じましょう。
でもガラが少々お悪い。
「もう、私は処刑されましたの?」
「されたよ」
あっさり言いましたわね?
もう少し可哀想に感とか残念だね感を出してもらえると有り難かったのですけれど。
「でも今、こうして話してますし、まだ幽閉されてますわ?」
私は部屋の中を見渡して言いました。
「あぁ~。これはね、お前が勝手に創り出した妄想の場所。本当は生と死の狭間の空間なんだよねぇ~」
パチンと天使が指を鳴らすと今まで居た石造りの部屋が一瞬にして無くなり真っ白な空間になりました。
「あれ?」
私は慌てます。
「な?本当はこんな空間なんだよ。お前がなまじ力が強いから完璧にあの部屋を創り出せてたわけ」
力が強い?
なんの事かしら?
「お前は後の大聖女になる予定だった。それだけの聖力があったんだよ。それなのにまんまとあの女に騙されやがって。馬鹿なのか?」
天使に暴言を吐かれました。
そんな事より今、なんと言いました?
「え⁉︎私が大聖女様になる予定でしたの?わぁ。嬉しいですわ~。でも聖力全然無かったですのよ?」
「喜んでる......。この状況で。流石は大聖女、器がデカいな。その聖力が無かったのもあの女に騙されてたんだよ」
あの女に騙されたとは?
そこら辺を詳しくお願いしますわ。
「シャーロットだよ。あの女の家系は黒魔術が使える。ずっと白魔術に見せかけてるけどね。で、お前が邪魔で排除した。それも小さい頃からお前の力を封じて。きっとあいつらには分かってたんじゃないか?お前が大聖女になれるって」
あいつら?
シャーロットだけではないの?
「シャーロットの母親もグルだ」
「え?ですがオレット様はお母様の親友でしたわ?」
「親友のフリして本当はお前の父親狙いだよ。お前の父親はシャーロットの母親を振ってお前の母親と一緒になったからな。まだ未練タラタラだ」
「もしかしてですけれどお母様の毒も?」
「ああ。あの親子だ」
その瞬間に私の中で何が切れる音がしましたわ。
ブチッ。ブチッ。ブチィィィ!
「ぶち殺しても......いいえ、ぶっ殺してきてもいいですかぁぁぁ⁉︎」
「だからお前はもう死んでんの。無理。ぶち殺すとぶっ殺す、何処が違うんだよ。だけど今、お前一皮剥けたな。そうそう大聖女になるやつは代々凶暴なんだよね。そうじゃないと魔王と戦えない。なのに力が封じられていたせいで性格も地味で我慢強くて嫌なになるぐらいい子になってたからな~」
魔王?魔王って言いましたか?
「何その顔。聖女が居るんだから魔王だって居てもおかしくないだろう?」
そうですわね。
「私はそれと戦わないといけないのですか?平和的な解決策は......」
私が憧れた大聖女様の絵本には戦うなんて場面は無かったのですけれど。人々を癒し緑を増やし......。
「うーん。魔王次第かな」
あっ、私が大聖女様に想いを馳せていたのに遮るなんて!
しかも魔王次第だなんてとてつもなく面倒くさいのではないでしょうか?
あっ、でも私もう死んでますし関係ないですわね。
「あ~今、私関係ないよ?死んでるもんって顔したね?いや、いや、いや、お前には生き返ってもらうから」
えー。またあの嫌な人生をやるの?
「嫌ですわ。もう死んだのですし。さっ、天界へ連れてって下さい」
「でもさ~。お前が死んだ後、父親と兄貴は聖騎士の資格剥奪されちゃうよ?更に魔王が攻めてきて大聖女が居ないって分かって暴れまくりお前の父親と兄貴はバラバラにされるんだぜ?いいのか?それにシャーロットと組んでひでー世界を創り上げちゃうわけ。いいわけ?お前さえ生きてればそれがどうにかなる予定なんだけどな」
ぐぬぅ~。家族の事を出されたら嫌とは言えないではないですか!卑怯な!
でも私のせいでお2人の天職だった聖騎士の資格剥奪だなんて......。しかも今、バラバラって言いました⁉︎あの麗しいお父様とお兄様がバラバラって!!有り得ませんわ!!
「あら?でも大聖女が居ないって?シャーロットが大聖女になってましたけれど?」
「だって偽物だろう?そんなの直ぐにバレる。お前が本物なんだからな。で、本物さえとりあえず生きてれば魔王もあんなに暴れないと思うし」
うーん。
「それにさ、次の人生は好きに生きたらいいよ。シャーロットがどうやってお前の力を封じていたかとか王太子や周りの奴らにかけていた黒魔術も教えてやるから回避してハッピーな人生歩んでよ」
「王太子にかけてた黒魔術?」
王太子、私のトラウマ。
もう私にはヤバい男としてインプットされてしまっているわ。
「お前の事すげ~化け物に見える術かけられてたわけよ。周りの奴らもね。聖騎士と元聖女だったお前の家族には中々術が効かなくてかけるの諦めたみたいだけど」
そう言って天使は私に手鏡を渡してきました。その中を覗いてみると。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!化け物!化け物がいますわ!怖いぃぃぃぃ!」
怖すぎて思わず鏡を放り投げてしまいました!
「だろう?その化け物、お前だから。シャーロットが王太子と周りの奴らに見せてたお前の姿」
な、な、なんと!容赦無しですわね!こんな化け物にするなんて!
......確かにこんな化け物が嫁にくるなんて王太子が可哀想ですわ。あんなになるのも分かりますけれど。でも私は傷ついています。
「私の家族に術は効かなかった......。それで私の事を可愛いと溺愛してくれていたのですわね」
ほら、やっぱり王太子の目がおかしかったのであって私の家族が正しかったわ。
ふん。ざまーみろですわ!
まあ、術をかけられていたせいですけれどね。
「そーゆー事。ま、俺からも言っておくがお前は絶世の美女だ。500年に1人いるかいないかぐらいのな」
何故500年?その数字は何から弾き出したのかしら?でも天使にそう言われると嫌な気はしないですわ。ふふふ。
「そんなわけで生きていてくれればいいから生き返ってくれ」
「何故、あの世界を壊したくないのですか?そもそも私なんかより貴方があの世界を救えばよいのでは?」
「そこな!俺の上司が、あ、上司って神様なんだけど案外この世界気に入ってて平和で保ちたいんだとよ。創った本人にしたら子供?みたいなもんだって。そしてな~。神様は世界を創れるけどその後は手出しできないんだよ。神様が出来ないんだから天使にも出来ないわけ」
ふぇ~。創ったらもう丸投げなんですか?そんなものなの?
「それに俺達はその世界に降り立つ事も出来ないんだよ。今、お前と話せてるのはこの場所が生と死の狭間だからだ」
何だか面倒くさいですわね。
「大聖女様が戦う為に存在するのなら私はなりませんわよ?私は人々を癒したいから大聖女様になりたかったのです。なのでもう大聖女様を目指しませんわよ?田舎で治療院とか開いてまったり生きますけどそれでもいいのですか?」
「ああ。いいとも。お前さえあの世界に居ればいい。もちろん今までの記憶とこの記憶も持っていけるから安心しな」
「分かりました。私も家族は守りたいのでそこら辺は頑張りますわ。生き返る前にもっと詳しく私が知らなかった事を教えて下さいませ?」
交渉成立。
「ま、聖女の力が覚醒したお前を周りはほっとかないだろうけどな。その力を隠したとしてもな」
ん?何て言いました?天使のくせにボソボソと!天使ならもっと堂々とお話しなさいな!
先ほどからちょっと気になる事があるのですわ。訊いてしまいましょう。
「疑問がお一つあるのですけれど」
「何だ?」
「あの世界に降り立つ事も助ける事も出来ない貴方がどうして時を戻せるのでしょうか?」
「いい質問だ。時を戻すのは俺じゃない。お前だ。大聖女の力がありながら一度も使わず、あっ、そーいえばあの石の部屋を再現したな。それだけしか使ってないから力が有り余っているのだ。それを全部出してもらう」
なるほどですわ!
時間を戻すのは私なのですね!
「俺がしてやれるのは魔王に時が戻った事を気付かれないようにする事だけだ。気付かれると面倒くさいからな」
まぁ!そんな大事な事をやって頂けるのですね?初めて天使に感謝の心が芽生えましたわ。
15
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
【完結】婚姻無効になったので新しい人生始めます~前世の記憶を思い出して家を出たら、愛も仕事も手に入れて幸せになりました~
Na20
恋愛
セレーナは嫁いで三年が経ってもいまだに旦那様と使用人達に受け入れられないでいた。
そんな時頭をぶつけたことで前世の記憶を思い出し、家を出ていくことを決意する。
「…そうだ、この結婚はなかったことにしよう」
※ご都合主義、ふんわり設定です
※小説家になろう様にも掲載しています
転生した元悪役令嬢は地味な人生を望んでいる
花見 有
恋愛
前世、悪役令嬢だったカーラはその罪を償う為、処刑され人生を終えた。転生して中流貴族家の令嬢として生まれ変わったカーラは、今度は地味で穏やかな人生を過ごそうと思っているのに、そんなカーラの元に自国の王子、アーロンのお妃候補の話が来てしまった。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
処刑された人質王女は、自分を殺した国に転生して家族に溺愛される
葵 すみれ
恋愛
人質として嫁がされ、故国が裏切ったことによって処刑された王女ニーナ。
彼女は転生して、今は国王となった、かつての婚約者コーネリアスの娘ロゼッタとなる。
ところが、ロゼッタは側妃の娘で、母は父に相手にされていない。
父の気を引くこともできない役立たずと、ロゼッタは実の母に虐待されている。
あるとき、母から解放されるものの、前世で冷たかったコーネリアスが父なのだ。
この先もずっと自分は愛されないのだと絶望するロゼッタだったが、何故か父も腹違いの兄も溺愛してくる。
さらには正妃からも可愛がられ、やがて前世の真実を知ることになる。
そしてロゼッタは、自分が家族の架け橋となることを決意して──。
愛を求めた少女が愛を得て、やがて愛することを知る物語。
※小説家になろうにも掲載しています
魔物の森に捨てられた侯爵令嬢の、その後。
松石 愛弓
恋愛
侯爵令嬢のルナリスは、ある日突然、婚約者のネイル王子から婚約破棄を告げられる。ネイル王子は男爵令嬢カトリーヌとの浮気を開き直り、邪魔とばかりにルナリスを消そうとするが…。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
ボロ雑巾な伯爵夫人、やっと『家族』を手に入れました。~旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます2~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
第二夫人に最愛の旦那様も息子も奪われ、挙句の果てに家から追い出された伯爵夫人・フィーリアは、なけなしの餞別だけを持って大雨の中を歩き続けていたところ、とある男の子たちに出会う。
言葉汚く直情的で、だけど決してフィーリアを無視したりはしない、ディーダ。
喋り方こそ柔らかいが、その実どこか冷めた毒舌家である、ノイン。
12、3歳ほどに見える彼らとひょんな事から共同生活を始めた彼女は、人々の優しさに触れて少しずつ自身の居場所を確立していく。
====
●本作は「ボロ雑巾な伯爵夫人、旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます。」からの続き作品です。
前作では、二人との出会い~同居を描いています。
順番に読んでくださる方は、目次下にリンクを張っておりますので、そちらからお入りください。
※アプリで閲覧くださっている方は、タイトルで検索いただけますと表示されます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる