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琴祭の奇跡
57 水音を超える奇跡
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広々とした空間に、人の頭ほどの水塊が、何十と浮かんでいる。そのどれもが銀の輝きを放っている。
美しくも奇妙な光景に、誰もが言葉を失っていた。
水路のせせらぎだけが流れる中、最初に口を開いたのは国王だった。
「さ……さすがは湖宇だ! このような奇跡を起こすとは!」
国王が、バチバチと大げさに拍手をする。王妃も目を丸くして、「湖宇ちゃんはすごいのねえ」と手を叩く。
「皆の者も、湖宇を称えぬか!」
「は……ははっ!」
「湖宇様、万歳!」
賞賛が貴族の席から上がる。心からではなく、媚びるようにだが。
湖宇の力だと信じ切れないのだろう。
ただ、水奈が奇跡を起こした、とも思っていないらしい。
貴族の奏者たちもブツブツと呟いている。
「本当に、湖宇殿下があれを……?」
「どうかしら……何にしても、魚女は無関係でしょうけど。琴は上手いと思うわよ。でもやっぱり、ねえ?」
その会話を聞き、水奈の胸に不安が湧く。
(神官様たちは、どう思われたかしら)
水奈は、観覧席を見回した。神官たちも拍手をしている。
しかし表情は苦い。王家と揉め事を起こさないよう、仕方なく国王に従っているらしい。
賞賛と拍手が落ち着いた頃、空仙が口を開いた。
「それでは、次はいよいよ終曲ですな」
空仙が微笑む。水奈を見つめる目が、期待に輝く。
ほかの神官たちも、同じ輝きを瞳に宿している。
(よかった……神官様たちは、まだ私を信じてくださってるみたい)
水奈は、空仙に微笑み返した。空仙は笑みを深め、そっとうながすように水奈を手で示した。
「さあ、水奈殿。雪晴殿下も。演奏を始めてくだされ」
「ふん、あの役立たずの出番か!」
国王が馬鹿にしたように笑う。
「侍女の琴はなかなかだが、雪晴は能なしだからな。どうせひどい音しか出せんだろう。おい、神官長! 終曲のあと、特別に湖宇に演奏させろ。汚れた耳を清めなくては、落ち着いて眠れん」
「陛下……今は琴祭の最中ですぞ。奏者をおとしめれば、銀龍様がお怒りになります」
空仙が眉をひそめると、国王は不機嫌そうに顔をしかめる。
その後も何やら言い合う二人に、周囲は困惑している。
水奈は、早く琴を弾いてしまおうと、手を構えた。これ以上、雪晴への暴言を聞きたくなかった。
すると、肩を誰かに叩かれた。隣の琴についていた雪晴が、いつの間にか水奈のすぐ横へ来ている。
「水奈、今ならできるんじゃないか?」
「え?」
急に言われて、水奈はぽかんとした。
「百輪の牡丹だよ。今は水がたくさん浮かんでいるだろう? あの形、水奈が牡丹を作った時と似てると思わないか?」
「あ……!」
雪晴の言う通りだ。宙に浮かぶ水は、珠のような形をしている。
「たぶん、数も百はある。終曲を弾きながらあれを牡丹に変えたら、みんな、水奈が奇跡を起こしたと信じてくれると思う。できるかな?」
水奈は、水の珠を見つめた。わずかに意識を向けただけで、珠が身じろぎをする。
今か今かと開花を待ちわびるつぼみのようだ。
銀龍が、力を貸してくれているのだろうか。それなら何とかなるかもしれない。
「やってみせます」
水奈は、はっきりと答えた。雪晴は「頼もしいな」と微笑み、再び琴のそばに戻った。
雪晴が両手を構えるのを見て、水奈は『百重の波紋』を弾き始めた。
空仙と国王の会話が、スッと消える。水奈は、無数の視線が自身に集中するのを感じた。
水奈の演奏に、雪晴の副旋律が重なる。何人もの貴族や神官が、驚きの声を漏らす。
「う、嘘だろ。あの雪晴が……」
「なんで弾けるのぉ?」
水奈の後方で、湖宇と椿も戸惑っている。水奈は思わず微笑んだ。
曲の中盤に差し掛かる。同じ音がくり返される。
ここは、眠りながらでも弾けそうなほど練習した。
水奈は、視線を上げた。琴を弾きながら、宙に浮かぶ水塊の群れへ念を送る。
(咲け!)
ひらりひらりと花弁がほころぶ。銀の光が、粉雪のようにこぼれる。
一気に広間がざわついた。
「なんと、これは……!」
「奇跡だわ! 銀龍様のお力かしら……」
驚嘆の声があちこちで上がる。すすり泣きまで聞こえ始めた。
天井の銀龍像の周りに、人々の間に、百の牡丹が咲いていく。一つ咲くたび、銀の光が降り落ちる。
降り落ちてきた光が、水奈の頬をなでる。
温かく懐かしい何かに包まれているようだ。そんなことを思いながら、水奈は小刻みに弦を震わせた。
あと少し、あと数秒で曲が終わる──と、いう時。
突然、強い衝撃が真横から水奈をなぐりつけた。
「きゃあっ⁉︎」
「水奈⁉︎」
ドッと水奈が倒れると同時に、雪晴が叫ぶ。
「誰だ、水奈に何をした⁉︎」
その言葉で、水奈は自分が突き飛ばされたのだとわかった。
急いで上体を起こし、元いた場所を見る。さっき水奈が座っていたところに、何者かがいる。
その人物は、声を裏返らせて叫んだ。
「魚女のクソ演奏で奇跡が起こるもんか! 僕がやってやる!」
(湖宇殿下⁉︎)
水奈の目の前で、湖宇が琴を弾き始める。
「僕も『百重の波紋』を弾いてやる!」
しかし、水奈が倒れた拍子に、どこかの琴柱が外れたらしい。音色がめちゃくちゃだ。
それでも湖宇は、狂ったように演奏を続ける。
狂った音に、水奈は目の前がぐらりと揺れた。たえられずに耳を押さえていると、肩を雪晴に支えられる。
「兄上、水奈を突き飛ばしたのですか⁉︎ なぜそんなことを……!」
雪晴が怒鳴ると、湖宇がまなじりを吊り上げる。
「うるさいっ! 奇跡を起こすためだ! 見ろ、僕の琴で水が光ってる! 花も咲いてるぞ!」
水奈は頭上を見た。水奈の力で、牡丹は咲いたまま。銀の光は少しずつ鈍っているが、まだ残っている。
「いいか、お前ら! 僕を馬鹿にしたら──父上と母上をおとしめたら、天罰がくだるぞ! 僕が、奇跡を起こしたんだからな!」
「そうだ、奇跡を起こしたのは湖宇だ! 湖宇こそ、銀龍様に愛された者だ!」
国王が声を張り上げる。観覧席がざわつき始める。水奈から湖宇へ、貴族たちの意識が移っていく。
(違う、あれは湖宇殿下のお力じゃない……!)
それを証明しようと、水奈は急いで頭上の牡丹を砕いた。
すると、ほかの牡丹も次々に破裂していく。
「うわっ!」
「な、なんだ?」
水塊が無数の雫に変わる。貴族だけでなく、神官たちも慌てふためく。
水奈も、破裂の連鎖に驚いたが、銀龍の力だろうかと思い直し、再び水に意識を向ける。
雫の群れを、ゆっくりと下ろしていく。
人々を濡らさないように、水路へ。水奈はそう念じた。
しかし、水は予想外の方へと泳いでいく。
(えっ……ど、どういうこと?)
まるで、無理に腕を引かれているかのようだ。雫の群れは、水奈の念に逆らい、湖宇を目がけて隼のごとく宙を走った。
美しくも奇妙な光景に、誰もが言葉を失っていた。
水路のせせらぎだけが流れる中、最初に口を開いたのは国王だった。
「さ……さすがは湖宇だ! このような奇跡を起こすとは!」
国王が、バチバチと大げさに拍手をする。王妃も目を丸くして、「湖宇ちゃんはすごいのねえ」と手を叩く。
「皆の者も、湖宇を称えぬか!」
「は……ははっ!」
「湖宇様、万歳!」
賞賛が貴族の席から上がる。心からではなく、媚びるようにだが。
湖宇の力だと信じ切れないのだろう。
ただ、水奈が奇跡を起こした、とも思っていないらしい。
貴族の奏者たちもブツブツと呟いている。
「本当に、湖宇殿下があれを……?」
「どうかしら……何にしても、魚女は無関係でしょうけど。琴は上手いと思うわよ。でもやっぱり、ねえ?」
その会話を聞き、水奈の胸に不安が湧く。
(神官様たちは、どう思われたかしら)
水奈は、観覧席を見回した。神官たちも拍手をしている。
しかし表情は苦い。王家と揉め事を起こさないよう、仕方なく国王に従っているらしい。
賞賛と拍手が落ち着いた頃、空仙が口を開いた。
「それでは、次はいよいよ終曲ですな」
空仙が微笑む。水奈を見つめる目が、期待に輝く。
ほかの神官たちも、同じ輝きを瞳に宿している。
(よかった……神官様たちは、まだ私を信じてくださってるみたい)
水奈は、空仙に微笑み返した。空仙は笑みを深め、そっとうながすように水奈を手で示した。
「さあ、水奈殿。雪晴殿下も。演奏を始めてくだされ」
「ふん、あの役立たずの出番か!」
国王が馬鹿にしたように笑う。
「侍女の琴はなかなかだが、雪晴は能なしだからな。どうせひどい音しか出せんだろう。おい、神官長! 終曲のあと、特別に湖宇に演奏させろ。汚れた耳を清めなくては、落ち着いて眠れん」
「陛下……今は琴祭の最中ですぞ。奏者をおとしめれば、銀龍様がお怒りになります」
空仙が眉をひそめると、国王は不機嫌そうに顔をしかめる。
その後も何やら言い合う二人に、周囲は困惑している。
水奈は、早く琴を弾いてしまおうと、手を構えた。これ以上、雪晴への暴言を聞きたくなかった。
すると、肩を誰かに叩かれた。隣の琴についていた雪晴が、いつの間にか水奈のすぐ横へ来ている。
「水奈、今ならできるんじゃないか?」
「え?」
急に言われて、水奈はぽかんとした。
「百輪の牡丹だよ。今は水がたくさん浮かんでいるだろう? あの形、水奈が牡丹を作った時と似てると思わないか?」
「あ……!」
雪晴の言う通りだ。宙に浮かぶ水は、珠のような形をしている。
「たぶん、数も百はある。終曲を弾きながらあれを牡丹に変えたら、みんな、水奈が奇跡を起こしたと信じてくれると思う。できるかな?」
水奈は、水の珠を見つめた。わずかに意識を向けただけで、珠が身じろぎをする。
今か今かと開花を待ちわびるつぼみのようだ。
銀龍が、力を貸してくれているのだろうか。それなら何とかなるかもしれない。
「やってみせます」
水奈は、はっきりと答えた。雪晴は「頼もしいな」と微笑み、再び琴のそばに戻った。
雪晴が両手を構えるのを見て、水奈は『百重の波紋』を弾き始めた。
空仙と国王の会話が、スッと消える。水奈は、無数の視線が自身に集中するのを感じた。
水奈の演奏に、雪晴の副旋律が重なる。何人もの貴族や神官が、驚きの声を漏らす。
「う、嘘だろ。あの雪晴が……」
「なんで弾けるのぉ?」
水奈の後方で、湖宇と椿も戸惑っている。水奈は思わず微笑んだ。
曲の中盤に差し掛かる。同じ音がくり返される。
ここは、眠りながらでも弾けそうなほど練習した。
水奈は、視線を上げた。琴を弾きながら、宙に浮かぶ水塊の群れへ念を送る。
(咲け!)
ひらりひらりと花弁がほころぶ。銀の光が、粉雪のようにこぼれる。
一気に広間がざわついた。
「なんと、これは……!」
「奇跡だわ! 銀龍様のお力かしら……」
驚嘆の声があちこちで上がる。すすり泣きまで聞こえ始めた。
天井の銀龍像の周りに、人々の間に、百の牡丹が咲いていく。一つ咲くたび、銀の光が降り落ちる。
降り落ちてきた光が、水奈の頬をなでる。
温かく懐かしい何かに包まれているようだ。そんなことを思いながら、水奈は小刻みに弦を震わせた。
あと少し、あと数秒で曲が終わる──と、いう時。
突然、強い衝撃が真横から水奈をなぐりつけた。
「きゃあっ⁉︎」
「水奈⁉︎」
ドッと水奈が倒れると同時に、雪晴が叫ぶ。
「誰だ、水奈に何をした⁉︎」
その言葉で、水奈は自分が突き飛ばされたのだとわかった。
急いで上体を起こし、元いた場所を見る。さっき水奈が座っていたところに、何者かがいる。
その人物は、声を裏返らせて叫んだ。
「魚女のクソ演奏で奇跡が起こるもんか! 僕がやってやる!」
(湖宇殿下⁉︎)
水奈の目の前で、湖宇が琴を弾き始める。
「僕も『百重の波紋』を弾いてやる!」
しかし、水奈が倒れた拍子に、どこかの琴柱が外れたらしい。音色がめちゃくちゃだ。
それでも湖宇は、狂ったように演奏を続ける。
狂った音に、水奈は目の前がぐらりと揺れた。たえられずに耳を押さえていると、肩を雪晴に支えられる。
「兄上、水奈を突き飛ばしたのですか⁉︎ なぜそんなことを……!」
雪晴が怒鳴ると、湖宇がまなじりを吊り上げる。
「うるさいっ! 奇跡を起こすためだ! 見ろ、僕の琴で水が光ってる! 花も咲いてるぞ!」
水奈は頭上を見た。水奈の力で、牡丹は咲いたまま。銀の光は少しずつ鈍っているが、まだ残っている。
「いいか、お前ら! 僕を馬鹿にしたら──父上と母上をおとしめたら、天罰がくだるぞ! 僕が、奇跡を起こしたんだからな!」
「そうだ、奇跡を起こしたのは湖宇だ! 湖宇こそ、銀龍様に愛された者だ!」
国王が声を張り上げる。観覧席がざわつき始める。水奈から湖宇へ、貴族たちの意識が移っていく。
(違う、あれは湖宇殿下のお力じゃない……!)
それを証明しようと、水奈は急いで頭上の牡丹を砕いた。
すると、ほかの牡丹も次々に破裂していく。
「うわっ!」
「な、なんだ?」
水塊が無数の雫に変わる。貴族だけでなく、神官たちも慌てふためく。
水奈も、破裂の連鎖に驚いたが、銀龍の力だろうかと思い直し、再び水に意識を向ける。
雫の群れを、ゆっくりと下ろしていく。
人々を濡らさないように、水路へ。水奈はそう念じた。
しかし、水は予想外の方へと泳いでいく。
(えっ……ど、どういうこと?)
まるで、無理に腕を引かれているかのようだ。雫の群れは、水奈の念に逆らい、湖宇を目がけて隼のごとく宙を走った。
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