38 / 127
琴祭の奇跡
37 母の比類なき功績
しおりを挟む
銀龍国の南方を、代々治めてきた楽沙木家。その血を継ぐ者として、水音は生まれた。
彼女の琴の腕は、幼い頃から突出していた。
どんな難曲も、一度聞いただけですぐ弾きこなした。
さらに音色の美しいこと。水音が琴を弾くと、鳥が集まり、澄んだ声で鳴き交わした。
その腕を買われ、王城の宴席で演奏したこともある。
そしてついに、水音は弱冠十三にして、琴祭の終曲奏者に選ばれた。
以降も毎年、終曲奏者として選出され続けた。その回数は、史上最多の五回。
神官たちは、こぞって水音を称えた。
琴を好む銀龍は、彼女を寵愛するに違いないと。
嘘のような話が、次から次へと語られていく。水奈は言葉を失い、ただ目を丸くしていた。
(母様が、そんなにすごい人だったなんて……)
水奈は、母の琴が好きだった。秘境に湧く泉のような、清らかな音色が好きだった。
その音を聞いていると、体が透き通っていくような心地になれた。
しかし、思いもしていなかった。母が、それほどまでの実力者だったとは。
「では、水奈の琴の腕は、母君譲りなのか」
雪晴が感嘆のため息を漏らす。
タカも同じような調子で、「そうなのでしょうね」と言った。
「貴族たちに明かしたいところですが……少なくとも、琴祭が終わるまでは秘密にしないと」
「そうだな。そんなにすごい奏者の娘だとばれたら、湖宇兄上が水奈に危害を加えるかもしれない。琴を弾けなくさせるためにね。それに……」
雪晴は、痛ましげに眉をひそめた。
「水奈が生きていると楽沙木の当主が知れば、また水奈を狙うかもしれないしな」
「! お祖父様が……?」
水奈は、思わず胸に手を当てた。
そんな水奈の背中を、雪晴は安心させるようになでてくる。タカも、水奈に向かって微笑んだ。
「大丈夫ですよ。琴祭に参列する貴族は、王城に仕える者だけ。『水奈は水音殿の娘だ』と明かさなければ、楽沙木家に伝わることもないでしょう」
「そうですか……」
「演奏があまりにも素晴らしければ、水奈の噂くらいは伝わるかもしれませんが。それ程の奏者なら、神官総出で保護しますよ」
そう言ったタカは、うっとりと水奈を見つめてきた。
「本当に、そうなるかもしれませんね。琴祭が楽しみだこと。早く聞きたいわ……水音殿の手ほどきを受けたあなたの、琴の音色を」
「そ、そんなに大したものでは……私の琴など、母には遠くおよびません」
キラキラと輝く視線を向けられて、水奈は居たたまれなくなった。
母は、日に一度は水奈の演奏を褒めてくれた。しかし、「ここの弾き方はもっとこうした方がいい」と指導することも多かった。
病を得たあとの母は、より厳しさを増した。
死期を悟っていたのだろう。できる限りの技術を水奈に伝えようとしていた。
最後の数日に至っては、褒め言葉を一つも口にしなかった。
だから水奈にとって、自身の演奏は欠点だらけ。雪晴の賞賛も、社交辞令としか思えない。
(私の琴は下手じゃない……と思う。でも、母様にはおよばない。神官様たちは、私の演奏をどう思われるかしら)
彼らは、期待をふくらませるに違いない。水音の娘の演奏は、どれ程のものかと。
期待の大きさによっては、水奈の演奏後、神官たちは疑念を持つかもしれない。「本当に水奈は、あの水音の娘なのか?」と。
疑念は水奈への怒りに変わり、牙となるだろう。
では、神官たちに期待させなければいいのか。楽沙木 水音の娘であることを隠すべきか。
(……ううん、その方がもっと危険だわ)
神殿には、水奈の命を狙う者がいるようだ。
悪意をくじくためには、こう思ってもらわなくては。
『楽沙木 水音は銀龍に愛されている。その娘もまたしかり。手を出せば罰がくだるだろう』
しかし、そうするとまた過剰に期待されてしまう──水奈は、堂々めぐりに陥ってしまった。
眉を寄せる水奈に対して、タカは楽しげに微笑んだ。
「水奈なら、もう一度あの奇跡を起こせるかもしれませんよ」
現実味のない言葉が聞こえて、水奈の堂々めぐりがピタッと止まる。
「奇跡? 『もう一度』ということは、母は奇跡を起こしたのですか?」
口にすると、母がおとぎ話の主人公になったような、奇妙な感じがした。
タカは目を輝かせて、「そうです」と答えた。
「あれは、水音殿が最後に琴祭へ参加された時でした。琴祭をおこなう広間には、何本もの水路がありますが、水音殿が琴を弾くと、水路を通る水が銀色に輝いたのです」
輝く水は生き物のようにうねり、龍の形になって、水音の周囲を泳いだという。
「それはすごいな」
雪晴が驚きの声を漏らした。
「たしかに、奇跡としか言いようがない」
「でしょう? あれは新年のお祝いとして、銀龍様がお力を見せてくださったに違いありません。水音殿の琴を、よほどお気に召されたのでしょうね」
「では、銀龍様は水音殿本人も気に入っておられたのかな」
「ええ、きっと。ですから銀龍様は、水音殿の娘御──水奈のためにもお力を見せてくださると思うのです」
「いえ、そんな!」
水奈はぶんぶんと首を振った。
「私の琴では、とても奇跡なんて……」
「謙遜しないでください。雪晴殿下にうかがいましたよ。『水奈の演奏は素晴らしい、身震いするほど感動した』と」
恐縮して肩を丸める水奈へ、タカは、金銀財宝を前にしたかのような笑顔を向けた。
「あなたなら奇跡を起こせます。そうすれば、たとえ鱗があろうと、貴族も神官も文句を言えません」
「なるほど。では、何が何でも奇跡を起こさなくてはならないね。水奈の安全のために」
「ええ、そうで──」
そこでタカは、しまったと言うように口をつぐんだ。
彼女の目が少しずつ動き、様子をうかがうように雪晴を見る。
(何? どうしたの?)
タカはなぜ黙ったのか。
それを知りたくて、水奈は隣にいる雪晴を見上げようとした。
しかし、雪晴の顔が視界へ入る前に、彼は水奈の肩を抱き、自分の胸元へ引き寄せた。
「殿下⁉︎」
水奈は驚いて叫んだ。
タカの前では恥ずかしい、やめてほしい。そんな意味を込めて、雪晴の胸を軽く押した。
しかし雪晴は、肩を抱く手の力をさらに強め、
「やっぱりそうか」
と、低い声で呟いた。
彼女の琴の腕は、幼い頃から突出していた。
どんな難曲も、一度聞いただけですぐ弾きこなした。
さらに音色の美しいこと。水音が琴を弾くと、鳥が集まり、澄んだ声で鳴き交わした。
その腕を買われ、王城の宴席で演奏したこともある。
そしてついに、水音は弱冠十三にして、琴祭の終曲奏者に選ばれた。
以降も毎年、終曲奏者として選出され続けた。その回数は、史上最多の五回。
神官たちは、こぞって水音を称えた。
琴を好む銀龍は、彼女を寵愛するに違いないと。
嘘のような話が、次から次へと語られていく。水奈は言葉を失い、ただ目を丸くしていた。
(母様が、そんなにすごい人だったなんて……)
水奈は、母の琴が好きだった。秘境に湧く泉のような、清らかな音色が好きだった。
その音を聞いていると、体が透き通っていくような心地になれた。
しかし、思いもしていなかった。母が、それほどまでの実力者だったとは。
「では、水奈の琴の腕は、母君譲りなのか」
雪晴が感嘆のため息を漏らす。
タカも同じような調子で、「そうなのでしょうね」と言った。
「貴族たちに明かしたいところですが……少なくとも、琴祭が終わるまでは秘密にしないと」
「そうだな。そんなにすごい奏者の娘だとばれたら、湖宇兄上が水奈に危害を加えるかもしれない。琴を弾けなくさせるためにね。それに……」
雪晴は、痛ましげに眉をひそめた。
「水奈が生きていると楽沙木の当主が知れば、また水奈を狙うかもしれないしな」
「! お祖父様が……?」
水奈は、思わず胸に手を当てた。
そんな水奈の背中を、雪晴は安心させるようになでてくる。タカも、水奈に向かって微笑んだ。
「大丈夫ですよ。琴祭に参列する貴族は、王城に仕える者だけ。『水奈は水音殿の娘だ』と明かさなければ、楽沙木家に伝わることもないでしょう」
「そうですか……」
「演奏があまりにも素晴らしければ、水奈の噂くらいは伝わるかもしれませんが。それ程の奏者なら、神官総出で保護しますよ」
そう言ったタカは、うっとりと水奈を見つめてきた。
「本当に、そうなるかもしれませんね。琴祭が楽しみだこと。早く聞きたいわ……水音殿の手ほどきを受けたあなたの、琴の音色を」
「そ、そんなに大したものでは……私の琴など、母には遠くおよびません」
キラキラと輝く視線を向けられて、水奈は居たたまれなくなった。
母は、日に一度は水奈の演奏を褒めてくれた。しかし、「ここの弾き方はもっとこうした方がいい」と指導することも多かった。
病を得たあとの母は、より厳しさを増した。
死期を悟っていたのだろう。できる限りの技術を水奈に伝えようとしていた。
最後の数日に至っては、褒め言葉を一つも口にしなかった。
だから水奈にとって、自身の演奏は欠点だらけ。雪晴の賞賛も、社交辞令としか思えない。
(私の琴は下手じゃない……と思う。でも、母様にはおよばない。神官様たちは、私の演奏をどう思われるかしら)
彼らは、期待をふくらませるに違いない。水音の娘の演奏は、どれ程のものかと。
期待の大きさによっては、水奈の演奏後、神官たちは疑念を持つかもしれない。「本当に水奈は、あの水音の娘なのか?」と。
疑念は水奈への怒りに変わり、牙となるだろう。
では、神官たちに期待させなければいいのか。楽沙木 水音の娘であることを隠すべきか。
(……ううん、その方がもっと危険だわ)
神殿には、水奈の命を狙う者がいるようだ。
悪意をくじくためには、こう思ってもらわなくては。
『楽沙木 水音は銀龍に愛されている。その娘もまたしかり。手を出せば罰がくだるだろう』
しかし、そうするとまた過剰に期待されてしまう──水奈は、堂々めぐりに陥ってしまった。
眉を寄せる水奈に対して、タカは楽しげに微笑んだ。
「水奈なら、もう一度あの奇跡を起こせるかもしれませんよ」
現実味のない言葉が聞こえて、水奈の堂々めぐりがピタッと止まる。
「奇跡? 『もう一度』ということは、母は奇跡を起こしたのですか?」
口にすると、母がおとぎ話の主人公になったような、奇妙な感じがした。
タカは目を輝かせて、「そうです」と答えた。
「あれは、水音殿が最後に琴祭へ参加された時でした。琴祭をおこなう広間には、何本もの水路がありますが、水音殿が琴を弾くと、水路を通る水が銀色に輝いたのです」
輝く水は生き物のようにうねり、龍の形になって、水音の周囲を泳いだという。
「それはすごいな」
雪晴が驚きの声を漏らした。
「たしかに、奇跡としか言いようがない」
「でしょう? あれは新年のお祝いとして、銀龍様がお力を見せてくださったに違いありません。水音殿の琴を、よほどお気に召されたのでしょうね」
「では、銀龍様は水音殿本人も気に入っておられたのかな」
「ええ、きっと。ですから銀龍様は、水音殿の娘御──水奈のためにもお力を見せてくださると思うのです」
「いえ、そんな!」
水奈はぶんぶんと首を振った。
「私の琴では、とても奇跡なんて……」
「謙遜しないでください。雪晴殿下にうかがいましたよ。『水奈の演奏は素晴らしい、身震いするほど感動した』と」
恐縮して肩を丸める水奈へ、タカは、金銀財宝を前にしたかのような笑顔を向けた。
「あなたなら奇跡を起こせます。そうすれば、たとえ鱗があろうと、貴族も神官も文句を言えません」
「なるほど。では、何が何でも奇跡を起こさなくてはならないね。水奈の安全のために」
「ええ、そうで──」
そこでタカは、しまったと言うように口をつぐんだ。
彼女の目が少しずつ動き、様子をうかがうように雪晴を見る。
(何? どうしたの?)
タカはなぜ黙ったのか。
それを知りたくて、水奈は隣にいる雪晴を見上げようとした。
しかし、雪晴の顔が視界へ入る前に、彼は水奈の肩を抱き、自分の胸元へ引き寄せた。
「殿下⁉︎」
水奈は驚いて叫んだ。
タカの前では恥ずかしい、やめてほしい。そんな意味を込めて、雪晴の胸を軽く押した。
しかし雪晴は、肩を抱く手の力をさらに強め、
「やっぱりそうか」
と、低い声で呟いた。
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
愛されていたのだと知りました。それは、あなたの愛をなくした時の事でした。
桗梛葉 (たなは)
恋愛
リリナシスと王太子ヴィルトスが婚約をしたのは、2人がまだ幼い頃だった。
それから、ずっと2人は一緒に過ごしていた。
一緒に駆け回って、悪戯をして、叱られる事もあったのに。
いつの間にか、そんな2人の関係は、ひどく冷たくなっていた。
変わってしまったのは、いつだろう。
分からないままリリナシスは、想いを反転させる禁忌薬に手を出してしまう。
******************************************
こちらは、全19話(修正したら予定より6話伸びました🙏)
7/22~7/25の4日間は、1日2話の投稿予定です。以降は、1日1話になります。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる