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15 死にそうな目にあった話
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「芽衣、何見てるの?」
お母さんが、トートバッグから財布を取り出しながら聞いてきた。私は、視線の先にあるものを指さした。
「ほら、あれ。熱が出た時とかに、おでこに貼ったらスーッとするやつ」
「ああ、冷却シートね。そういえばストックが減ってたっけ……芽衣、1箱取って来てくれる?」
私はレジに並ぶ列から外れて、あざやかな青色の箱を手に取り、お母さんのところへ戻った。
「ありがとう。こういう時、2人だと助かるわね」
「うん……でもさ、お母さん」
「何?」
お母さんは返事をしたものの、まったく私を見ていない。パンパンになった買い物カゴの隙間に、どうやって冷却シートを入れようか、四苦八苦している。
「今の時期って、そんなに風邪ひかないでしょ? それ、まだ家に残ってるなら、無理に買わなくてもいいんじゃない?」
タクマくんは具合が悪そうだったけれど、そうそうあることじゃないと思う。
「そうねえ……そうかもしれないけど」
お母さんは、なんとか収まった冷却シートの箱を軽く叩いて、ため息をついた。
「落ち着かないのよね。もしかしたら誰かが熱を出すかもって考えちゃう」
「心配症だなあ」
肩をすくめると、お母さんはチラッと私を見てきた。少し、すねたような顔だった。
「だって、あんたも舞衣も、冬だろうが夏だろうが、しょっちゅう体調崩してたんだもの。小さい時は」
「6月でも?」
「もちろん。芽衣は覚えてないと思うけど、ちょうどこの時期、死にそうな目にあったのよ、あんた」
「え!」
驚いた私は、どんな顔をしていたんだろう。お母さんが小さく吹き出した。笑いを抑えるように胸をさすって、お母さんは、私が死にかけた時の話を続ける。
「芽衣が3歳の頃だったかしら。夜中にグズグズし始めて、『お腹、よしよししてー』って」
「え……っ」
タクマくんのことを思い出して、私はドキッとした。おとといの夜、電話の向こうでそんな声が聞こえた。
「甘えてるだけかと思ったら、朝になってあんたが起き上がった途端、盛大に戻したの。口から噴水を吹くみたいに。熱はそんなに高くなかったけど、おかゆも水も、ぜーんぶ吐いちゃって。まいったわ」
苦笑いをするお母さんへ、私はぎょっとしながら詰め寄った。
「そ、そのあとは?」
「『せめて水だけでも飲ませないと!』って、ものすごく焦って、ひたすらコップを芽衣の口に持っていったわ」
「それで? 飲んだ?」
「飲んだは飲んだけど、そのたびに大量に吐いちゃってね。慌てて病院に連れて行った。胃腸炎だって言われたわ。それから、『何か飲ませる時は、小さいスプーンを使って』だって」
ひとさじ、またひとさじ、少しずつ口に運ぶといい──と、お医者さんに言われたそうだ。
「そうしたら、吐かなかったの?」
「ええ。コップだと、どうしても一気にたくさん飲んじゃうみたい。しかも、『できれば水じゃなくて、糖と塩分が入ったものを飲ませて』って」
「トウとエンブンが入ったもの……?」
「スポーツドリンクとか」
スポーツドリンクを飲ませたら、次は病院で処方されたシロップ薬。そして、またスポーツドリンク……。
「ひえー……大変」
「そうよ、育児って大変なのよ」
お母さんは、チラッと私を見た。今度はちょっと楽しそうだった。
お会計をすませて、山のような荷物を車に積みこむ。帰り道の途中、駅の横を通った時に、「テッテレン、レレン」と、どこかで聞いたような発着音が流れてきた。
合わせて聞こえてくるアナウンスも、過ぎていく景色も、意識の奥には入ってこない。
(帰ったら、ユウマくんに電話しよう。タクマくんの具合を聞いてみよう)
スーパーでお母さんが話していたことが、どうしてもタクマくんと重なってしまう。もしかしてタクマくんも、物を食べたり飲んだりできないんでいるんじゃないか、と考えてしまう。
(タクマくん、大丈夫かな……昔の私みたいに、何を食べても吐いてたらどうしよう)
そうだとしたら、タクマくんもだけれど、ユウマくんも心配だ。灰色のもやみたいな不安は、だんだんと黒く、濃くなっていく。
その不安に押されるようにして、家のガレージに着いてすぐ、私は車から飛び出した。
「芽衣、荷物を降ろすの手伝ってよ!」
お母さんの声が追いかけてくる。のどが乾いているせいで、「ごめん」という返事はかすれてしまった。
不安が私を急き立てて、足を止めることができなかった。
自分の部屋に飛びこむと、家を出た時のまま、ケータイは学習机の上にあった。桜色のそれを引ったくるように取って、画面を見る。
着信の通知はない。
念のため、着信履歴も確認してみる。だけど、新しくかかってきた電話はない。金曜日、ユウマくんとしゃべったのが最後だ。
(どうしてかけてこないんだろう。やっぱり、タクマくんに何かあったのかな)
育ちきった不安が、心の中で激しく暴れる。
(今、かけてもいいかな。ユウマくん、出られるかな?)
手の中のケータイに目を落とす。ドキドキしながら、履歴に残るユウマくんの番号を見つめる。
心臓の音が大きく、速くなる。
電話を取るより、かける方が何倍も緊張するなんて知らなかった。緊張しすぎて、息が苦しい。
こんなに苦しいのをガマンしてでも、ユウマくんは誰かと話がしたかったんだ。こんな気持ちで、ユウマくんは私に電話をかけていたんだ。
そう思うと、別の苦しさが、私の胸を強くつかんだ。
「……よし」
私は、いつもと同じようにベッドへ上がった。キッチリと足をそろえて体育座りをする。両手で構えたケータイと向かい合う。
それから深呼吸をして、ユウマくんに電話をかけた。
お母さんが、トートバッグから財布を取り出しながら聞いてきた。私は、視線の先にあるものを指さした。
「ほら、あれ。熱が出た時とかに、おでこに貼ったらスーッとするやつ」
「ああ、冷却シートね。そういえばストックが減ってたっけ……芽衣、1箱取って来てくれる?」
私はレジに並ぶ列から外れて、あざやかな青色の箱を手に取り、お母さんのところへ戻った。
「ありがとう。こういう時、2人だと助かるわね」
「うん……でもさ、お母さん」
「何?」
お母さんは返事をしたものの、まったく私を見ていない。パンパンになった買い物カゴの隙間に、どうやって冷却シートを入れようか、四苦八苦している。
「今の時期って、そんなに風邪ひかないでしょ? それ、まだ家に残ってるなら、無理に買わなくてもいいんじゃない?」
タクマくんは具合が悪そうだったけれど、そうそうあることじゃないと思う。
「そうねえ……そうかもしれないけど」
お母さんは、なんとか収まった冷却シートの箱を軽く叩いて、ため息をついた。
「落ち着かないのよね。もしかしたら誰かが熱を出すかもって考えちゃう」
「心配症だなあ」
肩をすくめると、お母さんはチラッと私を見てきた。少し、すねたような顔だった。
「だって、あんたも舞衣も、冬だろうが夏だろうが、しょっちゅう体調崩してたんだもの。小さい時は」
「6月でも?」
「もちろん。芽衣は覚えてないと思うけど、ちょうどこの時期、死にそうな目にあったのよ、あんた」
「え!」
驚いた私は、どんな顔をしていたんだろう。お母さんが小さく吹き出した。笑いを抑えるように胸をさすって、お母さんは、私が死にかけた時の話を続ける。
「芽衣が3歳の頃だったかしら。夜中にグズグズし始めて、『お腹、よしよししてー』って」
「え……っ」
タクマくんのことを思い出して、私はドキッとした。おとといの夜、電話の向こうでそんな声が聞こえた。
「甘えてるだけかと思ったら、朝になってあんたが起き上がった途端、盛大に戻したの。口から噴水を吹くみたいに。熱はそんなに高くなかったけど、おかゆも水も、ぜーんぶ吐いちゃって。まいったわ」
苦笑いをするお母さんへ、私はぎょっとしながら詰め寄った。
「そ、そのあとは?」
「『せめて水だけでも飲ませないと!』って、ものすごく焦って、ひたすらコップを芽衣の口に持っていったわ」
「それで? 飲んだ?」
「飲んだは飲んだけど、そのたびに大量に吐いちゃってね。慌てて病院に連れて行った。胃腸炎だって言われたわ。それから、『何か飲ませる時は、小さいスプーンを使って』だって」
ひとさじ、またひとさじ、少しずつ口に運ぶといい──と、お医者さんに言われたそうだ。
「そうしたら、吐かなかったの?」
「ええ。コップだと、どうしても一気にたくさん飲んじゃうみたい。しかも、『できれば水じゃなくて、糖と塩分が入ったものを飲ませて』って」
「トウとエンブンが入ったもの……?」
「スポーツドリンクとか」
スポーツドリンクを飲ませたら、次は病院で処方されたシロップ薬。そして、またスポーツドリンク……。
「ひえー……大変」
「そうよ、育児って大変なのよ」
お母さんは、チラッと私を見た。今度はちょっと楽しそうだった。
お会計をすませて、山のような荷物を車に積みこむ。帰り道の途中、駅の横を通った時に、「テッテレン、レレン」と、どこかで聞いたような発着音が流れてきた。
合わせて聞こえてくるアナウンスも、過ぎていく景色も、意識の奥には入ってこない。
(帰ったら、ユウマくんに電話しよう。タクマくんの具合を聞いてみよう)
スーパーでお母さんが話していたことが、どうしてもタクマくんと重なってしまう。もしかしてタクマくんも、物を食べたり飲んだりできないんでいるんじゃないか、と考えてしまう。
(タクマくん、大丈夫かな……昔の私みたいに、何を食べても吐いてたらどうしよう)
そうだとしたら、タクマくんもだけれど、ユウマくんも心配だ。灰色のもやみたいな不安は、だんだんと黒く、濃くなっていく。
その不安に押されるようにして、家のガレージに着いてすぐ、私は車から飛び出した。
「芽衣、荷物を降ろすの手伝ってよ!」
お母さんの声が追いかけてくる。のどが乾いているせいで、「ごめん」という返事はかすれてしまった。
不安が私を急き立てて、足を止めることができなかった。
自分の部屋に飛びこむと、家を出た時のまま、ケータイは学習机の上にあった。桜色のそれを引ったくるように取って、画面を見る。
着信の通知はない。
念のため、着信履歴も確認してみる。だけど、新しくかかってきた電話はない。金曜日、ユウマくんとしゃべったのが最後だ。
(どうしてかけてこないんだろう。やっぱり、タクマくんに何かあったのかな)
育ちきった不安が、心の中で激しく暴れる。
(今、かけてもいいかな。ユウマくん、出られるかな?)
手の中のケータイに目を落とす。ドキドキしながら、履歴に残るユウマくんの番号を見つめる。
心臓の音が大きく、速くなる。
電話を取るより、かける方が何倍も緊張するなんて知らなかった。緊張しすぎて、息が苦しい。
こんなに苦しいのをガマンしてでも、ユウマくんは誰かと話がしたかったんだ。こんな気持ちで、ユウマくんは私に電話をかけていたんだ。
そう思うと、別の苦しさが、私の胸を強くつかんだ。
「……よし」
私は、いつもと同じようにベッドへ上がった。キッチリと足をそろえて体育座りをする。両手で構えたケータイと向かい合う。
それから深呼吸をして、ユウマくんに電話をかけた。
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