9 / 12
第9話 衝突
しおりを挟む
ワットとキャシーは中央局に突入した。突入といっても魔法省職員のふりをしたのだが。他のリベレイションズのメンバーは各々のターゲットがいる区に向かった。無事に任務が終わるといいが。ワットはそんなことを考えながら、アインの下へ向かう。受付の人に聞く。
「アインはどこだ。」
「アイン様なら305号室にいらっしゃると思います。アポイントは取ってありますか?」
ワットたちは受付の人を無視して無理やり進んだ。階段を上がっていき、305号室にたどり着いた。ドアを開けると、アインが待っていた。
「よく来たなワトソン。俺はずっとお前のことが嫌いだった。ずっとお前を叩きのめす日を待っていた。」そう言って戦闘態勢に入る。
「俺もだ。」ワットもそう言って構える。
「キャシー、あいつは俺1人にやらせてくれ。」ワットはキャシーに言う。
「わかった。止めても無駄なんでしょ。そのかわり絶対負けないでね。」キャシーは応えた。
「「幻影魔法」」2人は互いの得意魔法である幻影魔法を唱える。
2人の魔力は同じ大きさである。そのため攻撃が相殺し合う。何度攻撃をしても、防御しても、どんな攻撃でもお互いにダメージを与えることはできなかった。
「くそっ!これじゃ埒が明かない。」アインはイライラしたように言って、さらに続けた。
「お前に見せてやるよ。俺の特殊魔法を!」
「特殊魔法:シール」アインが特殊魔法を唱える。
「なっ!?」突然の予想外の攻撃に驚きつつも防御魔法を展開するが、特殊魔法をは防御魔法では防げない。アインの『シール』がワットに直撃する。
だがワットの体に変化はない。特に目立った外傷もない。ワットは疑問に思いつつも、アインに攻撃魔法を繰り出そうとする。ーーーだが、魔法が出せない。いや、そもそも魔力が練れない。
「俺の勝ちだ、ワトソン!俺の『シール』は、対象の魔力・魔法を封じる魔法だ!これでお前は俺の攻撃を防御できない。」アインはそう言って攻撃魔法を繰り出す。
ワットはアインのショックスタンを何度も喰らう。ワットは意識が薄れながら倒れそうになる。だが、すんでのところで踏みとどまる。
「ばかな!なぜ倒れない!?」アインが驚く。
「俺は、レオを、HUOを倒すまで負けるわけにはいかない!」ワットの体が急に光りだす。
「な、なんだそれは?お前は魔力を寝れないはず。」
「くらえ!!幻影魔法:サーペントオーガン!」ワットは魔力が練れるようになり、魔力が全回復していた。
アインは咄嗟に防御魔法を展開するが、サーペントオーガンは防御不能。すぐに蛇に睨まれた蛙のように動けなくなる。
「今まで喰らった分のお返しだ。攻撃魔法:インパクトスタン!」
「ぐわぁぁぁぁぁ!」アインは攻撃を耐えることができなかった。その場に倒れこみ意識を失う。
「なんであんた魔法が使えるのよ。魔力が封じられてたはずでしょ。」キャシーがワットに尋ねる。
「俺も知らねえ。多分父さんの特殊魔法が関係してるんだと思う。」ワットは答える。そしてワットはゼイラからもらった魔力回復薬を飲む。
魔力回復薬とは、ゼイラの特殊魔法:魔力保険によって作られたものだ。ゼイラは自身の魔力の1%を毎日溜めこむことによって、任意に溜めこんだ分の魔力を放出することができる。ゼイラは今日のこの日のために20年間、毎日1%ずつ魔力を貯めており、みんなに魔力を回復させる薬として配布していた。
魔力を全回復させたワットはキャシーとともにレオが待つ最上階へと向かう。しばらく走ると、レオがいる部屋に到達した。ドアを破って入ると、そこにレオの姿はなく、磔にされたニコがいた。
「ニコ!!」ワットはニコの拘束を急いで解く。
「ワット…。罠だ…逃げろ…。」ニコがそう言うと、
「きゃあ!」キャシーが叫ぶ。
「キャシー!」ワットが振り返ると、そこにはキャシーの首根っこを掴むレオがいた。
「この女を助けたくば、自害しろ。自分の命と親友の命どっちが大事なんだ?」レオが言う。
「ワット、ごめん。私のミス。いいからレオを倒して…。」キャシーが言う。
ワットは動けずにいる。そして杖を自分に向けた。
「キャシー、ニコ。俺の意思はお前たちが継いでくれ。」
レオがニヤリと笑みを浮かべる。
「ッ!」キャシーが絶望の顔を浮かべて自分に杖を向ける。
「攻撃魔法:ボンバーダ」キャシーは自分ごとレオを攻撃した。
「ぐッ!」レオはキャシーの手を離す。
「キャシー!!」ワットが倒れゆくキャシーを抱きかかえる。
「なんてことするんだ!」
「私…足手まといにだけはなりたくないの…。レオは絶対あなたの手で倒して…。」キャシーはそう言って気を失った。
「キャシーをひどい目にあわせて…許さない!僕も手伝うよ。」ニコが言う。
「それから、僕を助けてくれてありがとう。」
「礼を言うのはあいつを倒してからだ。」2人は構え、同時に攻撃魔法を繰り出す。
「ぬるい!」レオはそう言って、2人の攻撃を掻き消した。
「特殊魔法:デストロイ」レオがワットに向けて特殊魔法を放つ。
「危ない!」ワットを押してニコが身代わりになる。
ニコは防御魔法を展開するが、特殊魔法なので貫通する。デストロイがニコを直撃した。
「ニコ!」ワットはニコの下に駆け寄る。ニコは即死だった。
「なんで…?」
「私の特殊魔法だ。直撃した対象の命を終わらせる。次はお前の番だ。」レオが魔力を込める。
「…。」
「特殊魔法:デストロイ」
今度はワットに直撃する。ワットはその場に倒れた。だがすぐに立ち上がる。
「な、なぜだ!私の特殊魔法を喰らって生きているなど…。はっ、まさか…。」
「もう命乞いをしても許さないぞ…。」
ワットの反撃が始まる。
ーTo be continued ー
「アインはどこだ。」
「アイン様なら305号室にいらっしゃると思います。アポイントは取ってありますか?」
ワットたちは受付の人を無視して無理やり進んだ。階段を上がっていき、305号室にたどり着いた。ドアを開けると、アインが待っていた。
「よく来たなワトソン。俺はずっとお前のことが嫌いだった。ずっとお前を叩きのめす日を待っていた。」そう言って戦闘態勢に入る。
「俺もだ。」ワットもそう言って構える。
「キャシー、あいつは俺1人にやらせてくれ。」ワットはキャシーに言う。
「わかった。止めても無駄なんでしょ。そのかわり絶対負けないでね。」キャシーは応えた。
「「幻影魔法」」2人は互いの得意魔法である幻影魔法を唱える。
2人の魔力は同じ大きさである。そのため攻撃が相殺し合う。何度攻撃をしても、防御しても、どんな攻撃でもお互いにダメージを与えることはできなかった。
「くそっ!これじゃ埒が明かない。」アインはイライラしたように言って、さらに続けた。
「お前に見せてやるよ。俺の特殊魔法を!」
「特殊魔法:シール」アインが特殊魔法を唱える。
「なっ!?」突然の予想外の攻撃に驚きつつも防御魔法を展開するが、特殊魔法をは防御魔法では防げない。アインの『シール』がワットに直撃する。
だがワットの体に変化はない。特に目立った外傷もない。ワットは疑問に思いつつも、アインに攻撃魔法を繰り出そうとする。ーーーだが、魔法が出せない。いや、そもそも魔力が練れない。
「俺の勝ちだ、ワトソン!俺の『シール』は、対象の魔力・魔法を封じる魔法だ!これでお前は俺の攻撃を防御できない。」アインはそう言って攻撃魔法を繰り出す。
ワットはアインのショックスタンを何度も喰らう。ワットは意識が薄れながら倒れそうになる。だが、すんでのところで踏みとどまる。
「ばかな!なぜ倒れない!?」アインが驚く。
「俺は、レオを、HUOを倒すまで負けるわけにはいかない!」ワットの体が急に光りだす。
「な、なんだそれは?お前は魔力を寝れないはず。」
「くらえ!!幻影魔法:サーペントオーガン!」ワットは魔力が練れるようになり、魔力が全回復していた。
アインは咄嗟に防御魔法を展開するが、サーペントオーガンは防御不能。すぐに蛇に睨まれた蛙のように動けなくなる。
「今まで喰らった分のお返しだ。攻撃魔法:インパクトスタン!」
「ぐわぁぁぁぁぁ!」アインは攻撃を耐えることができなかった。その場に倒れこみ意識を失う。
「なんであんた魔法が使えるのよ。魔力が封じられてたはずでしょ。」キャシーがワットに尋ねる。
「俺も知らねえ。多分父さんの特殊魔法が関係してるんだと思う。」ワットは答える。そしてワットはゼイラからもらった魔力回復薬を飲む。
魔力回復薬とは、ゼイラの特殊魔法:魔力保険によって作られたものだ。ゼイラは自身の魔力の1%を毎日溜めこむことによって、任意に溜めこんだ分の魔力を放出することができる。ゼイラは今日のこの日のために20年間、毎日1%ずつ魔力を貯めており、みんなに魔力を回復させる薬として配布していた。
魔力を全回復させたワットはキャシーとともにレオが待つ最上階へと向かう。しばらく走ると、レオがいる部屋に到達した。ドアを破って入ると、そこにレオの姿はなく、磔にされたニコがいた。
「ニコ!!」ワットはニコの拘束を急いで解く。
「ワット…。罠だ…逃げろ…。」ニコがそう言うと、
「きゃあ!」キャシーが叫ぶ。
「キャシー!」ワットが振り返ると、そこにはキャシーの首根っこを掴むレオがいた。
「この女を助けたくば、自害しろ。自分の命と親友の命どっちが大事なんだ?」レオが言う。
「ワット、ごめん。私のミス。いいからレオを倒して…。」キャシーが言う。
ワットは動けずにいる。そして杖を自分に向けた。
「キャシー、ニコ。俺の意思はお前たちが継いでくれ。」
レオがニヤリと笑みを浮かべる。
「ッ!」キャシーが絶望の顔を浮かべて自分に杖を向ける。
「攻撃魔法:ボンバーダ」キャシーは自分ごとレオを攻撃した。
「ぐッ!」レオはキャシーの手を離す。
「キャシー!!」ワットが倒れゆくキャシーを抱きかかえる。
「なんてことするんだ!」
「私…足手まといにだけはなりたくないの…。レオは絶対あなたの手で倒して…。」キャシーはそう言って気を失った。
「キャシーをひどい目にあわせて…許さない!僕も手伝うよ。」ニコが言う。
「それから、僕を助けてくれてありがとう。」
「礼を言うのはあいつを倒してからだ。」2人は構え、同時に攻撃魔法を繰り出す。
「ぬるい!」レオはそう言って、2人の攻撃を掻き消した。
「特殊魔法:デストロイ」レオがワットに向けて特殊魔法を放つ。
「危ない!」ワットを押してニコが身代わりになる。
ニコは防御魔法を展開するが、特殊魔法なので貫通する。デストロイがニコを直撃した。
「ニコ!」ワットはニコの下に駆け寄る。ニコは即死だった。
「なんで…?」
「私の特殊魔法だ。直撃した対象の命を終わらせる。次はお前の番だ。」レオが魔力を込める。
「…。」
「特殊魔法:デストロイ」
今度はワットに直撃する。ワットはその場に倒れた。だがすぐに立ち上がる。
「な、なぜだ!私の特殊魔法を喰らって生きているなど…。はっ、まさか…。」
「もう命乞いをしても許さないぞ…。」
ワットの反撃が始まる。
ーTo be continued ー
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
冥界の仕事人
ひろろ
ファンタジー
冥界とは、所謂 “あの世” と呼ばれる死後の世界。
現世とは異なる不思議な世界に現れた少女、水島あおい(17)。個性的な人々との出会いや別れ、相棒オストリッチとの冥界珍道中ファンタジー
この物語は仏教の世界観をモチーフとしたファンタジーになります。架空の世界となりますので、御了承下さいませ。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
双子の姉は『勇者』ですが、弟の僕は『聖女』です。
ミアキス
ファンタジー
僕の名前はエレオノール。双子の姉はレオノーラ。
7歳の〖職業鑑定〗の日。
姉は『勇者』に、男の僕は何故か『聖女』になっていた。
何で男の僕が『聖女』っ!!
教会の神官様も驚いて倒れちゃったのに!!
姉さんは「よっし!勇者だー!!」って、大はしゃぎ。
聖剣エメルディアを手に、今日も叫びながら魔物退治に出かけてく。
「商売繁盛、ササもってこーい!!」って、叫びながら……。
姉は異世界転生したらしい。
僕は姉いわく、神様の配慮で、姉の記憶を必要な時に共有できるようにされてるらしい。
そんなことより、僕の職業変えてくださいっ!!
残念創造神の被害を被った少年の物語が始まる……。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる