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留木原 夜という人間
【とある執事】
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私の名はセバス。セバス・レイン。
私は幼い頃レイン男爵である両親に売られ、カロアス公爵に買われた身である。
カロアス公爵には感謝している。私を使用人として使ってくれているからだ。
そんな私も、もう四十過ぎ…。
色々あり結婚しなかったが、後悔はしていない。
なぜなら私には息子の様な人がいるからだ。
名前はルイ・カロアス様。カロアス公爵当主様のご子息様だ。
ある日カロアス公爵様に投げ捨てる様に渡され、それ以降お世話させて頂いている。
坊っちゃまは貴重な第一級魔力保持者である。
そして悲しい事に見目も麗しく、性格も愛らしい方だ。
坊っちゃまの元には誘拐犯や暗殺者、殺し屋や詐欺師等が来る。
更に、ルイ様の見目を聞いて興味を持った性犯罪者貴族も来る。
私は朝から大忙しでそれらを片付ける。
なので坊っちゃまが我儘を言った日には犯罪来訪者の方々を拷問処理する時間が中々取れなく、残業してしまう。
ですが全て坊っちゃまを守る為!!
「こんにちは」
「こんにちは。…?貴方はこの辺の方ですか?」
そんな事を思いながら今日も今日とて坊っちゃまに最近付けられた不審な護衛騎士を木の裏から監視していました。
ですが不審な少年に挨拶され、私は珍しく戸惑ってしまいます。
ここはカロアス公爵邸。
関係者以外立ち入ってはならない、貴族の家です。
ですがその不審な少年は立ち入っています。そして花壇の花を殆どもぎ取っています。
「そうなの!ババ…お母さんの再再再再婚相手の家に住む事になったの!」
どれだけ再婚しているのですか?
ですが聞いてはいけないでしょう。何か事情があるかも知れないですし…。
「そうなのですね。それで、ここで何を?」
「ここの子に挨拶しようと思って!お兄さんは知ってる?」
花壇の花を取っていた理由を聞いていたのですが…。
「さぁ?誰でしょうか?」
ここに居る使用人で坊っちゃまを知らない人間はいませんが、嘘をつかせて頂きましょう。
「残念…将来の嫁…じゃなくて友人に会いたかったんだけど…」
今、嫁と、言いましたよね??
貴方みたいな不審者に坊っちゃまを嫁がせる訳ないでしょう!!
「そ、そうですか…」
落ち着いてください…!まだ不審者は子供…絶対に叶わない夢を見させてあげるくらい許してあげましょう!
「なら嫁に『貴族と関わるな』って伝えといて」
「貴方が嫁と呼ぶ方を私は知りません」
堪忍袋が切れそうだった私に不審な少年は微笑みます。
「セバスの嘘つき!」
「ッ!?」
少年は確かに、私の名前を言いました。
「もう用は済んだから、バイバイ!」
少年がそう言うと、強い光が周囲を覆いました。
あまりにも強い光だったので私は目を瞑りました。
「セバス様、どうしましたか?」
数分時間が経った頃、侍女が私を呼びました。
私は目を開け周囲の確認をしました。
「…ゴミが目に混入し、少し戸惑ってしまいました」
「大丈夫ですか?」
「はい、ありがとうございました」
「では失礼しますね」
公爵夫人が雇った侍女はそう言うと邸へ去った。
「……」
私は顔は変えずに、内心酷く焦りました。
少年によって荒らされていた花壇が治っていたのです。
「治癒か?という事は光属性…ッ!クソッ!逃がした!マリネット公爵家か!?」
土・風・水・火の基本属性魔法以外の属性は血統や才能が強く影響される。
無属性を扱うカロアス公爵と特殊属性のスクエア公爵、剣技という武器だけに特化した技魔法を使うクオトニット公爵。
そして、坊っちゃまにとって一番危険な光魔法を操るマリネット公爵。
坊っちゃまは無属性と闇属性を持って産まれた神の申し子だ。
だがデメリットもあり、坊っちゃまは光属性魔法に弱い。
低位魔法を対策せずに受けたら、瀕死するほどだ。
カロアス公爵様はそれを避ける為に坊っちゃまを隔離しているのに、逃してしまうとは!!
「…落ち着きましょう。」
私は深く深呼吸をした。
市民に光属性が現れる事も…あるでしょう…本当に稀ですが。
とりあえずは確保です。そして拷問です。
「セバス様、ロイス皇子がお帰りですよ」
憎き光属性の少年を探そうと歩き出した私の前に、不審な護衛が現れる。
「分かりました」
私は坊っちゃまと共にロイス皇子をお見送りした。
「ふふふふふ」
坊っちゃまは何やら不気味な笑い声を上げていますが、とても愛らしいですね!
坊っちゃまを部屋に案内した私は再び、あの忌々しいクソガキ様を探しに行こうと思いました。
「ふふふふふ」
「いつもあんな感じですか?」
不審な護衛が坊っちゃまに異常人を見るような視線を送るので、私は歩を止めました。
「いつもは天使のように儚い方です」
「嘘ですよね?」
「トバルトは坊っちゃまの何を知っているのですか?私の方が坊っちゃまについて詳しいです。坊っちゃまは天使です。」
「あ、はい…」
そんな会話で時間を取ってしまったのがいけなかったのでしょう。
坊っちゃまは何か思いつき、満面の笑みで私に語ります。
「ロキ様の所へ遊びに行こう!」
私は衝撃の思いつきに気絶しそうでした。
ですが坊っちゃまは私がダメだと言っても行動する方です。
それはそれで愛らしいのですがっ!
坊っちゃまは愛らしい尊顔で私にお願いをします。
愛らしい、満面の笑みの、尊顔です!!!
「………………くっ……特別ですからね!」
屈してしまいます。
私は悔しさに拳を握りました。
ですが更に笑顔になった坊っちゃまに私は微笑みました。
それから私は坊っちゃまをスクエア邸へ送った後、カロアス邸へ戻り、忌々しい呪われろクソガキ様を探していました。
ですが今日は坊っちゃまの笑みを見れたので、拷問は軽くしてあげましょう。
坊っちゃまは天使ですね。
「カロアスご子息様に仕えるセバス・レイン様とお見受けしました」
私が坊っちゃまの笑みに浸っていた所へ、皇城お抱えの暗殺者が私の元へ来ました。
全身黒服の目立つ格好をしています。
「坊っちゃまに何か?」
皇族に暗殺される覚えがないですし、この暗殺者はご子息様と言った。
という事はカロアス公爵様は無関係でしょう。
「皇妃様がご子息様をお預かりしています。
内密にセバス様だけ皇城へ訪れる様、密命を承りました」
あぁ坊っちゃま…何かやらかしましたか?
私は少年を探すのを諦め、皇城へ向かいました。
そこでは坊っちゃまの着せ替えが行われており、具合の悪そうな坊っちゃまが、ぐったりと椅子に座っておりました。
「坊っちゃま!?」
私は坊っちゃまの額に手を当てます。
どうやら微熱があるようでした。
ですが皇妃を無下に扱えない為、私は食事を理由に帰宅する様に言いました。
ですが、流石変人の巣窟マリネット公爵家の方。
坊っちゃまに異物な液体を飲ませました。
後に現れた皇子は追加を作るように皇妃に言っています。
私はその日、マリネット公爵を完全に敵認定しました。
私は幼い頃レイン男爵である両親に売られ、カロアス公爵に買われた身である。
カロアス公爵には感謝している。私を使用人として使ってくれているからだ。
そんな私も、もう四十過ぎ…。
色々あり結婚しなかったが、後悔はしていない。
なぜなら私には息子の様な人がいるからだ。
名前はルイ・カロアス様。カロアス公爵当主様のご子息様だ。
ある日カロアス公爵様に投げ捨てる様に渡され、それ以降お世話させて頂いている。
坊っちゃまは貴重な第一級魔力保持者である。
そして悲しい事に見目も麗しく、性格も愛らしい方だ。
坊っちゃまの元には誘拐犯や暗殺者、殺し屋や詐欺師等が来る。
更に、ルイ様の見目を聞いて興味を持った性犯罪者貴族も来る。
私は朝から大忙しでそれらを片付ける。
なので坊っちゃまが我儘を言った日には犯罪来訪者の方々を拷問処理する時間が中々取れなく、残業してしまう。
ですが全て坊っちゃまを守る為!!
「こんにちは」
「こんにちは。…?貴方はこの辺の方ですか?」
そんな事を思いながら今日も今日とて坊っちゃまに最近付けられた不審な護衛騎士を木の裏から監視していました。
ですが不審な少年に挨拶され、私は珍しく戸惑ってしまいます。
ここはカロアス公爵邸。
関係者以外立ち入ってはならない、貴族の家です。
ですがその不審な少年は立ち入っています。そして花壇の花を殆どもぎ取っています。
「そうなの!ババ…お母さんの再再再再婚相手の家に住む事になったの!」
どれだけ再婚しているのですか?
ですが聞いてはいけないでしょう。何か事情があるかも知れないですし…。
「そうなのですね。それで、ここで何を?」
「ここの子に挨拶しようと思って!お兄さんは知ってる?」
花壇の花を取っていた理由を聞いていたのですが…。
「さぁ?誰でしょうか?」
ここに居る使用人で坊っちゃまを知らない人間はいませんが、嘘をつかせて頂きましょう。
「残念…将来の嫁…じゃなくて友人に会いたかったんだけど…」
今、嫁と、言いましたよね??
貴方みたいな不審者に坊っちゃまを嫁がせる訳ないでしょう!!
「そ、そうですか…」
落ち着いてください…!まだ不審者は子供…絶対に叶わない夢を見させてあげるくらい許してあげましょう!
「なら嫁に『貴族と関わるな』って伝えといて」
「貴方が嫁と呼ぶ方を私は知りません」
堪忍袋が切れそうだった私に不審な少年は微笑みます。
「セバスの嘘つき!」
「ッ!?」
少年は確かに、私の名前を言いました。
「もう用は済んだから、バイバイ!」
少年がそう言うと、強い光が周囲を覆いました。
あまりにも強い光だったので私は目を瞑りました。
「セバス様、どうしましたか?」
数分時間が経った頃、侍女が私を呼びました。
私は目を開け周囲の確認をしました。
「…ゴミが目に混入し、少し戸惑ってしまいました」
「大丈夫ですか?」
「はい、ありがとうございました」
「では失礼しますね」
公爵夫人が雇った侍女はそう言うと邸へ去った。
「……」
私は顔は変えずに、内心酷く焦りました。
少年によって荒らされていた花壇が治っていたのです。
「治癒か?という事は光属性…ッ!クソッ!逃がした!マリネット公爵家か!?」
土・風・水・火の基本属性魔法以外の属性は血統や才能が強く影響される。
無属性を扱うカロアス公爵と特殊属性のスクエア公爵、剣技という武器だけに特化した技魔法を使うクオトニット公爵。
そして、坊っちゃまにとって一番危険な光魔法を操るマリネット公爵。
坊っちゃまは無属性と闇属性を持って産まれた神の申し子だ。
だがデメリットもあり、坊っちゃまは光属性魔法に弱い。
低位魔法を対策せずに受けたら、瀕死するほどだ。
カロアス公爵様はそれを避ける為に坊っちゃまを隔離しているのに、逃してしまうとは!!
「…落ち着きましょう。」
私は深く深呼吸をした。
市民に光属性が現れる事も…あるでしょう…本当に稀ですが。
とりあえずは確保です。そして拷問です。
「セバス様、ロイス皇子がお帰りですよ」
憎き光属性の少年を探そうと歩き出した私の前に、不審な護衛が現れる。
「分かりました」
私は坊っちゃまと共にロイス皇子をお見送りした。
「ふふふふふ」
坊っちゃまは何やら不気味な笑い声を上げていますが、とても愛らしいですね!
坊っちゃまを部屋に案内した私は再び、あの忌々しいクソガキ様を探しに行こうと思いました。
「ふふふふふ」
「いつもあんな感じですか?」
不審な護衛が坊っちゃまに異常人を見るような視線を送るので、私は歩を止めました。
「いつもは天使のように儚い方です」
「嘘ですよね?」
「トバルトは坊っちゃまの何を知っているのですか?私の方が坊っちゃまについて詳しいです。坊っちゃまは天使です。」
「あ、はい…」
そんな会話で時間を取ってしまったのがいけなかったのでしょう。
坊っちゃまは何か思いつき、満面の笑みで私に語ります。
「ロキ様の所へ遊びに行こう!」
私は衝撃の思いつきに気絶しそうでした。
ですが坊っちゃまは私がダメだと言っても行動する方です。
それはそれで愛らしいのですがっ!
坊っちゃまは愛らしい尊顔で私にお願いをします。
愛らしい、満面の笑みの、尊顔です!!!
「………………くっ……特別ですからね!」
屈してしまいます。
私は悔しさに拳を握りました。
ですが更に笑顔になった坊っちゃまに私は微笑みました。
それから私は坊っちゃまをスクエア邸へ送った後、カロアス邸へ戻り、忌々しい呪われろクソガキ様を探していました。
ですが今日は坊っちゃまの笑みを見れたので、拷問は軽くしてあげましょう。
坊っちゃまは天使ですね。
「カロアスご子息様に仕えるセバス・レイン様とお見受けしました」
私が坊っちゃまの笑みに浸っていた所へ、皇城お抱えの暗殺者が私の元へ来ました。
全身黒服の目立つ格好をしています。
「坊っちゃまに何か?」
皇族に暗殺される覚えがないですし、この暗殺者はご子息様と言った。
という事はカロアス公爵様は無関係でしょう。
「皇妃様がご子息様をお預かりしています。
内密にセバス様だけ皇城へ訪れる様、密命を承りました」
あぁ坊っちゃま…何かやらかしましたか?
私は少年を探すのを諦め、皇城へ向かいました。
そこでは坊っちゃまの着せ替えが行われており、具合の悪そうな坊っちゃまが、ぐったりと椅子に座っておりました。
「坊っちゃま!?」
私は坊っちゃまの額に手を当てます。
どうやら微熱があるようでした。
ですが皇妃を無下に扱えない為、私は食事を理由に帰宅する様に言いました。
ですが、流石変人の巣窟マリネット公爵家の方。
坊っちゃまに異物な液体を飲ませました。
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―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
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