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【再会した友達】
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重たい沈黙の中、児童会の部屋についてしまう。
「ルイの友達が増えると良いね」
爽やかに笑うロキ様は児童会の扉を開く。
きききキリエ様!良いの!?ロキ様止めなくて!!
脳内の悪役ルイ・カロアスは僕の今の状況を好機と考えている。
シナリオ的には黒よりのグレーゾーンだけどね!!
「スクエア!遅かっ…?誰だその子?」
首を傾げたのは幼いギル。
ギル・クオトニット。公爵家の次男で騎士を目指している、攻略対象者だ。
燃えるような赤い髪にオレンジ色の瞳を持つ。
どんな人間にも優しくて穏やかで…学園で唯一の友達だった。
「この子はルイ・カロアス。幼馴染みだよ」
「へぇー俺はギル・クオトニット!よろしくなカロアス!」
差し伸べられた手に戸惑う。
悪役?それとも普通に?
「宜しくしない…です?僕に気安く触ろうとするな!…です?」
なんか不思議なキャラができてしまった。
普通はこんな手錠ジャラジャラ野郎に笑顔で手を差し伸べられない。
だから気を使っているのは分かる。だからこそ不思議なキャラ口調になってしまう。
「学園案内してたんだけど、疲れたらしいから休憩しに来たんだ」
「…そうか。なら席はあそこな!菓子持ってくるから少し待ってろ!」
あれ?ギルはこんなキャラだっけ?
疑問に思いながらも案内された席に座る。
程なくしてギルが飲み物とお菓子を持ってきた。
「!!」
顔は無表情だけど僕は内心喜んだ。
ハニー工房と言う店限定のハチミツリンゴジュースにレミアと言う店のショートケーキ!
僕の大好物だ!!
「ルイ、大丈夫かい?」
ロキ様が戸惑った顔をする。
悪役ルイ・カロアスは甘い物が嫌いだったからだろう。
いつもなら僕は嫌がる。いつもならね!でもこの二品ならしない。
その位大好物なのだ!
「平気だ」
そう言って食べ始める。
ギルが微笑ましく見ているが無視だ。
僕は食べ物に夢中で気がつかなかった。
一級魔力保持者として有名な僕を【公爵家】であるギルが知らないフリをした事に。
僕を泣きそうな顔で、微笑ましく見ている事に。
「ここもか…」
ロキ様はそう言って深いため息をついた。
「ルイの友達が増えると良いね」
爽やかに笑うロキ様は児童会の扉を開く。
きききキリエ様!良いの!?ロキ様止めなくて!!
脳内の悪役ルイ・カロアスは僕の今の状況を好機と考えている。
シナリオ的には黒よりのグレーゾーンだけどね!!
「スクエア!遅かっ…?誰だその子?」
首を傾げたのは幼いギル。
ギル・クオトニット。公爵家の次男で騎士を目指している、攻略対象者だ。
燃えるような赤い髪にオレンジ色の瞳を持つ。
どんな人間にも優しくて穏やかで…学園で唯一の友達だった。
「この子はルイ・カロアス。幼馴染みだよ」
「へぇー俺はギル・クオトニット!よろしくなカロアス!」
差し伸べられた手に戸惑う。
悪役?それとも普通に?
「宜しくしない…です?僕に気安く触ろうとするな!…です?」
なんか不思議なキャラができてしまった。
普通はこんな手錠ジャラジャラ野郎に笑顔で手を差し伸べられない。
だから気を使っているのは分かる。だからこそ不思議なキャラ口調になってしまう。
「学園案内してたんだけど、疲れたらしいから休憩しに来たんだ」
「…そうか。なら席はあそこな!菓子持ってくるから少し待ってろ!」
あれ?ギルはこんなキャラだっけ?
疑問に思いながらも案内された席に座る。
程なくしてギルが飲み物とお菓子を持ってきた。
「!!」
顔は無表情だけど僕は内心喜んだ。
ハニー工房と言う店限定のハチミツリンゴジュースにレミアと言う店のショートケーキ!
僕の大好物だ!!
「ルイ、大丈夫かい?」
ロキ様が戸惑った顔をする。
悪役ルイ・カロアスは甘い物が嫌いだったからだろう。
いつもなら僕は嫌がる。いつもならね!でもこの二品ならしない。
その位大好物なのだ!
「平気だ」
そう言って食べ始める。
ギルが微笑ましく見ているが無視だ。
僕は食べ物に夢中で気がつかなかった。
一級魔力保持者として有名な僕を【公爵家】であるギルが知らないフリをした事に。
僕を泣きそうな顔で、微笑ましく見ている事に。
「ここもか…」
ロキ様はそう言って深いため息をついた。
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