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第47章
異世界の所有の印は激ヤバです(5)
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チュッと、それは、それは……見事なリップ音をたててオレの手の甲にキスをしたドリアは、猛スピードでオレの前から立ち去っていった……。
「う……ふあぁ……ぁんっ」
ガゼボに残ったオレの口から意味不明な喘ぎ声がでる。
びくん、と身体が大きく震え上がり、呼吸が激しく乱れる。
(な、なにがどうなった!)
熱く熟れた声を漏らしながら、右手をぎゅっと握りしめる。ドリアが触れた部分が熱い。
熱くて、熱くて、意識が朦朧としてくる。
甘い痺れがざわざわと手の甲から全身に拡がって、それを追いかけるように、体温が一気に上昇する。
腰が疼き、達したときと同じような快楽がオレの中を駆け巡った。
雷に貫かれたような痺れが、オレを絶頂へと誘う。世界がぐにゃりと歪み、全身から力が抜けていく。
「あのバカ! 加減というものを!」
フレドリックくんの怒ったような声が遠くで聞こえ、崩れ落ちそうになったオレを抱きかかえてくれる。
「あぁ……ッ」
眼の前にチカチカと星が飛び散り、世界が真っ白に染まり……オレはわけがわからないまま意識を失ってしまった。
****
次に目覚めたときは、ベッドの中だった。
極上のフカフカお布団に包まれ、オレは眠っていたようだ。
いや、気を失っていたのか。
見慣れない天蓋付きのベッドと、真新しい寝床、慣れない枕に違和感を感じる。
「ここは……」
起きようとすると、手が背中にそえられた。
フレドリックくんの手だった。
枕を重ねて背もたれを整えると、オレの上体をそこに移動させる。
「勇者様のお部屋。寝室です」
ああ、そうか。
オレの魔力暴走で寝台。いや、寝室をめちゃくちゃにしてしまい、新しいベッドと寝具が用意されたのだな、と悟る。
オレがダメにしたのは寝台と寝具だけだったのだが、もう別の部屋のようになっていた。
壁紙が張り替えられ、天井にもクロスが貼られ、問題の木目は見えなくなっている。
部屋の内装までがすっかり変わってしまっていたから、一瞬、ここがどこなのかわからなかった。
これだけの大掛かりな内装変更を、オレがお茶をしている時間内でやってのけたのか?
すごいな、異世界。
いや、手配したリニー少年が優秀なのか?
「オレはどれくらい眠っていたんだ?」
「……三日間でございます」
「え…………?」
なんで?
単位まちがってない?
三時間じゃないの?
オレが混乱しているのを察知したフレドリックくんは、申し訳なさそうにしながら、もう一度、オレが眠っていた時間を教えてくれた。
「勇者様はお茶会の後、気を失われて、三日間、寝込まれていました」
「うそだろ……?」
いや、そんな嘘をついても意味がないから、フレドリックくんはホントウのことを言っていることくらいわかっているよ。
でも、なんで、オレは三日間も気絶してたんだ?
理由がわからない。
(まずは、落ち着いて、状況確認だ)
身体の火照りを感じ、オレはフレドリックくんに水を希望する。
「冷たい方がよろしいですか?」
枕元にあった水差しから水を注ぐと、フレドリックくんはコップの中の水に向かって呪文を唱える。
フレドリックくんの魔法によって冷やされた水は、温くもなく冷たすぎることもなく、喉に心地よかった。
あいかわらず芸が細かいし、オレの好みを知り尽くしている。
ドリアが真正面から挑んでくるのなら、フレドリックくんは外堀を埋め終えてから、一気に距離を詰めてくるタイプだ。
そういえば、シーナもそんなかんじだった。
水を一気に飲み干して、喉の乾きはおさまったが、身体の火照りはいまだに続いている。
「もう一杯もらえるか?」
「勇者様、その乾きは水を飲んでもおさまりません」
「それって、どういうことだ?」
フレドリックくんは空になったコップをオレから取り上げ元の場所に戻すと、寝台に腰掛ける。
オレは身を動かし、ぴとりとフレドリックくんにくっつく。
うん。なんか、しっくりするねえ……。
「う……ふあぁ……ぁんっ」
ガゼボに残ったオレの口から意味不明な喘ぎ声がでる。
びくん、と身体が大きく震え上がり、呼吸が激しく乱れる。
(な、なにがどうなった!)
熱く熟れた声を漏らしながら、右手をぎゅっと握りしめる。ドリアが触れた部分が熱い。
熱くて、熱くて、意識が朦朧としてくる。
甘い痺れがざわざわと手の甲から全身に拡がって、それを追いかけるように、体温が一気に上昇する。
腰が疼き、達したときと同じような快楽がオレの中を駆け巡った。
雷に貫かれたような痺れが、オレを絶頂へと誘う。世界がぐにゃりと歪み、全身から力が抜けていく。
「あのバカ! 加減というものを!」
フレドリックくんの怒ったような声が遠くで聞こえ、崩れ落ちそうになったオレを抱きかかえてくれる。
「あぁ……ッ」
眼の前にチカチカと星が飛び散り、世界が真っ白に染まり……オレはわけがわからないまま意識を失ってしまった。
****
次に目覚めたときは、ベッドの中だった。
極上のフカフカお布団に包まれ、オレは眠っていたようだ。
いや、気を失っていたのか。
見慣れない天蓋付きのベッドと、真新しい寝床、慣れない枕に違和感を感じる。
「ここは……」
起きようとすると、手が背中にそえられた。
フレドリックくんの手だった。
枕を重ねて背もたれを整えると、オレの上体をそこに移動させる。
「勇者様のお部屋。寝室です」
ああ、そうか。
オレの魔力暴走で寝台。いや、寝室をめちゃくちゃにしてしまい、新しいベッドと寝具が用意されたのだな、と悟る。
オレがダメにしたのは寝台と寝具だけだったのだが、もう別の部屋のようになっていた。
壁紙が張り替えられ、天井にもクロスが貼られ、問題の木目は見えなくなっている。
部屋の内装までがすっかり変わってしまっていたから、一瞬、ここがどこなのかわからなかった。
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「……三日間でございます」
「え…………?」
なんで?
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三時間じゃないの?
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「勇者様はお茶会の後、気を失われて、三日間、寝込まれていました」
「うそだろ……?」
いや、そんな嘘をついても意味がないから、フレドリックくんはホントウのことを言っていることくらいわかっているよ。
でも、なんで、オレは三日間も気絶してたんだ?
理由がわからない。
(まずは、落ち着いて、状況確認だ)
身体の火照りを感じ、オレはフレドリックくんに水を希望する。
「冷たい方がよろしいですか?」
枕元にあった水差しから水を注ぐと、フレドリックくんはコップの中の水に向かって呪文を唱える。
フレドリックくんの魔法によって冷やされた水は、温くもなく冷たすぎることもなく、喉に心地よかった。
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数々の作品あるなか、ご訪問ありがとうございます。
これもなにかの『縁』でございます!
お気に入り、ブクマありがとうございます。
まだの方はぜひ、ポチッとしていただき、更新時もよろしくお願いします。
ポチっで、モチベーションがめっちゃあがります。
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