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第34章
異世界の聖女様は◯◯◯です(3)
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その衝撃的な自己紹介に、オレの目が点になったのは、言うまでもない。
「せ、せ・い・じょ?」
「はい。聖女です」
オレは目の前でにっこりと微笑んでいる、赤髪で赤い瞳の人物をまじまじと見つめる。
驚いた。会いたくはなかったが、会わないとだめだろうな……と思っていた人物が、あっさりと目の前にいたよ。
ドリアもキラキラしていたけど、この聖女様とやらも、後光だろうか? 無駄にキランキランしていて眩しい。
うーん。たしかに、この人物は女神アナスティミアとそっくりだけど、女神様はこんな清らかな処女のような微笑みは浮かべないだろうね。なんてったって「ガハハ」な女神様だったからなぁ。
着ている服も肌の露出が少ない楚々としたものだし、仕草がとても上品で洗練されているよ。がさつさまるだしだったガハハ女神様とはまったく違うね。
女神ではない……ことは納得したよ。
だけど……。
オレの手は聖女のペッタンコな胸から離れると、下へ、下へ……とゆっくりと降りていき、無意識のうちに、服で隠れていてよくわからない、股下にあるものをしっかりと握りしめていた。
あった……。
女神アナスティミアにあったものが、たしかにあった……。
しかも、見た目に反して、なかなか立派なものだ。
「いやぁん! いきなり! 勇者様って、大胆なんですね……」
ポッと頬を染める聖女様(男)。
「おまえは『せいじょ』でまちがいないのか?」
衝撃のあまり質問が棒読みになってしまった。
「はい。わたしは、間違いなく、『勇者様の聖女』です。偽物でも、出来損ないでもありませんよ?」
「ウソだろ?」
「本当です。愛しい勇者様に聖女がウソをついてどうするというのですか?」
真顔で言われては、返す言葉がみつからないよ。
っていうか、さっき『勇者様の聖女』とか言ってなかったかな?
どうしてここの世界の連中は、本人の意思をナチュラルに無視して、所有権を明確にしたがるんだろうか? 頭が痛くなるよ。
そ・れ・に・だ、オレのいた世界では、勇者がかなりの確率で、聖女のウソと紙一重なヨイショに踊らされて、魔王討伐をしてたけどな……。
さ・ら・に・だ、聖女だったら、そこについているモノはなんなんだ?
……と視線を落としたら、柔らかかった聖女様のモノがだんだんと固く、立派な形に成長していく。
「あ、し、失礼した」
すぐに手を離そうとしたのだが、その前に、聖女様の手が伸びてきて、オレの手をむんずっと包み込んで離さない。
さらに、なにも握っていない方の手が動き、オレのモノをダイレクトにきゅっと握りしめる。
「あああ、あ……っ。な、なにを……っ」
今更なのだが、オレはなにも着ていない状態だということに気づく。
スッポンポン……ようは、全裸だ。
目覚めがあまりにも衝撃的だったので、自分の状態には全く気がまわらなかった。
それにしても、せめて、パンツくらいは残しておいてほしかった。
「せ、せ・い・じょ?」
「はい。聖女です」
オレは目の前でにっこりと微笑んでいる、赤髪で赤い瞳の人物をまじまじと見つめる。
驚いた。会いたくはなかったが、会わないとだめだろうな……と思っていた人物が、あっさりと目の前にいたよ。
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うーん。たしかに、この人物は女神アナスティミアとそっくりだけど、女神様はこんな清らかな処女のような微笑みは浮かべないだろうね。なんてったって「ガハハ」な女神様だったからなぁ。
着ている服も肌の露出が少ない楚々としたものだし、仕草がとても上品で洗練されているよ。がさつさまるだしだったガハハ女神様とはまったく違うね。
女神ではない……ことは納得したよ。
だけど……。
オレの手は聖女のペッタンコな胸から離れると、下へ、下へ……とゆっくりと降りていき、無意識のうちに、服で隠れていてよくわからない、股下にあるものをしっかりと握りしめていた。
あった……。
女神アナスティミアにあったものが、たしかにあった……。
しかも、見た目に反して、なかなか立派なものだ。
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「ウソだろ?」
「本当です。愛しい勇者様に聖女がウソをついてどうするというのですか?」
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数々の作品あるなか、ご訪問ありがとうございます。
これもなにかの『縁』でございます!
お気に入り、ブクマありがとうございます。
まだの方はぜひ、ポチッとしていただき、更新時もよろしくお願いします。
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