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第32章
異世界の大神殿はド派手です(1)
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(やっと……やっと着いた!)
感激のあまり大きな声で叫びたいところなんだけど、オレは自制心を総動員してじっと耐える。
異世界に召喚されて二十六日目にして、ようやく大神殿の入口前に立つことが叶ったよ。
だめだ……これまでのことを思い出すと、目頭がじんわりと熱くなってきたよ。
(オレ、よく、ここまで我慢したよな。我慢できたよな……ものすごく、我慢したよな? 特に今日はがんばったよな?)
感無量……。
今日のこの瞬間の喜びを、オレはしみじみと噛みしめた。
オレの隣りにはドリアがいて、オレの横顔を目を細めて見つめている。
数歩離れた後ろでは、エリーさんとフレドリックくんが控えており、彼らからは「ようやく着いた」「やれやれだぜ」という安堵感がにじみでていたね。
ほんと、近衛騎士のみなさん、ご苦労さまさまだ。
「マオ、ここが大神殿だ」
「ああ……」
「面会の時間は過ぎてしまったが、先触れをだしたら、大丈夫だと返答がきた。行こう」
「わかった」
差し出されたドリアの手をとり、オレはゆっくりと歩き始める。
ドリアのデートプランに翻弄され、いくつかのアクシデントにも見舞われた。
本当に大神殿にたどり着けるのか不安だったけど、ドリアはなんとか約束を守ってくれたようだ。よかったよ。
過程はどうであれ、こうして、大神殿に到着したんだ。
万事よしとしようか。
よくやったよ。
近衛騎士たちも陰からよくがんばってくれたよ。
改めて、ドリアのお世話……いや、警護は大変だろうなあ……と、オレは同情してしまったね。
面会時間が終わったとあって、人の姿はオレたち以外には見当たらない。
整備され、掃き清められた参拝道を進むと、オレの目の前には、荘厳できらびやかな巨大神殿が、その存在を誇るかのようにででーんと鎮座していたよ。
(う――ん。なんとも、立派だねぇ……)
神殿のつくり、規模といったものは、オレのいた世界とほぼかわりないな。
前の世界では、オレがわざわざ神殿に出向かなくても、女神の方が呼んでもいないのに、勝手にオレの城にやってくるものだから……。実際のところ、あまり神殿を訪問したという記憶がないね。
そもそも、魔王が神殿を訪問するって……ありえるのか?
信仰対象が魔神や邪神になると、ちょっと色々と面倒事が増えそうだから嫌だな。
異世界の神殿など、めったにお目にかかれないモノ(たぶん)なので、とりあえずは建築様式などをじっくり観察してみようか。
感激のあまり大きな声で叫びたいところなんだけど、オレは自制心を総動員してじっと耐える。
異世界に召喚されて二十六日目にして、ようやく大神殿の入口前に立つことが叶ったよ。
だめだ……これまでのことを思い出すと、目頭がじんわりと熱くなってきたよ。
(オレ、よく、ここまで我慢したよな。我慢できたよな……ものすごく、我慢したよな? 特に今日はがんばったよな?)
感無量……。
今日のこの瞬間の喜びを、オレはしみじみと噛みしめた。
オレの隣りにはドリアがいて、オレの横顔を目を細めて見つめている。
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「ああ……」
「面会の時間は過ぎてしまったが、先触れをだしたら、大丈夫だと返答がきた。行こう」
「わかった」
差し出されたドリアの手をとり、オレはゆっくりと歩き始める。
ドリアのデートプランに翻弄され、いくつかのアクシデントにも見舞われた。
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過程はどうであれ、こうして、大神殿に到着したんだ。
万事よしとしようか。
よくやったよ。
近衛騎士たちも陰からよくがんばってくれたよ。
改めて、ドリアのお世話……いや、警護は大変だろうなあ……と、オレは同情してしまったね。
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数々の作品あるなか、ご訪問ありがとうございます。
これもなにかの『縁』でございます!
お気に入り、ブクマありがとうございます。
まだの方はぜひ、ポチッとしていただき、更新時もよろしくお願いします。
ポチっで、モチベーションがめっちゃあがります。
↓別のお話もアップしています。そちらも応援よろしくお願いします。↓
転生お転婆令嬢は破滅フラグを破壊してバグの嵐を巻き起こす
生贄奴隷の成り上がり〜魂の片割れとの巡り合い〜
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