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セフレにならないか!
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たったったった。走る俺。今もヒートに苦しんでいるかもしれない。そう思うと居ても立っても居られなくなった。
「ばん」
音をたてて病棟の扉が開かれた。
「あの、凛君!俺のセフレになってくれませんか!」
あ、やっちゃったかも、と思ったのは凛君だけではなくお医者さん、そして母親がその場にいたからだ。
「ああー、えっと、これはですねえ…」
「君、今なんて言ったんだい?」
医者が問いかける。
「ええっと…そのままの意味?です…」
「まさか君、今噂のオメガの子を犯して子供を作って結婚を迫るレイプ犯かい?」
「え?今そんなことが起きているんですか!?」
「しらばっくれるのはやめなさい!」
「お、お母さん、凛君のお母さん!俺は運命の番です!」
医者に言っても信じてもらえない、そう思いお母さんに言い放つも
「知りません、こんな人」
俯いてしまったお母さん。
「ま、また今度お邪魔します!失礼しました!」
俺は急いで逃げ帰った。家に帰ると
「おい、新。警察から電話来てるぞ」
父親からの言葉に俺は固まることしかできなかった。
「何をしたんだ」
「セフレになろうと思って…」
「誰と」
「運命の番です!」
「でも相手も相手のお母さまも新のことは知らないと言っていたぞ」
はぁ…とため息をつく父親。
「相手は何て言ってますか?」
「レイプ犯ではないというなら、それはそれでわかりましたと。しかし今後一切近づかないように。近づいたら…」
「近づいたら…?」
「逮捕だ」
「えええええー…」
「運命の番なのは本当なのかもしれんが今回は諦めろ」
「今回って言いますけどね、運命の番は1人しかいないんですよ!?一回しか人生の中でチャンスはないんです!」
「はぁ…わかった。なら陰から見守ってやれ。もしかしたらレイプ犯が現れる可能性も捨てきれんからな」
「レイプ犯ってどんな人を狙っているんでしょうね」
「さぁな」
もしも襲われたりなんてしたら俺が命に代えても守ってやる!
「ばん」
音をたてて病棟の扉が開かれた。
「あの、凛君!俺のセフレになってくれませんか!」
あ、やっちゃったかも、と思ったのは凛君だけではなくお医者さん、そして母親がその場にいたからだ。
「ああー、えっと、これはですねえ…」
「君、今なんて言ったんだい?」
医者が問いかける。
「ええっと…そのままの意味?です…」
「まさか君、今噂のオメガの子を犯して子供を作って結婚を迫るレイプ犯かい?」
「え?今そんなことが起きているんですか!?」
「しらばっくれるのはやめなさい!」
「お、お母さん、凛君のお母さん!俺は運命の番です!」
医者に言っても信じてもらえない、そう思いお母さんに言い放つも
「知りません、こんな人」
俯いてしまったお母さん。
「ま、また今度お邪魔します!失礼しました!」
俺は急いで逃げ帰った。家に帰ると
「おい、新。警察から電話来てるぞ」
父親からの言葉に俺は固まることしかできなかった。
「何をしたんだ」
「セフレになろうと思って…」
「誰と」
「運命の番です!」
「でも相手も相手のお母さまも新のことは知らないと言っていたぞ」
はぁ…とため息をつく父親。
「相手は何て言ってますか?」
「レイプ犯ではないというなら、それはそれでわかりましたと。しかし今後一切近づかないように。近づいたら…」
「近づいたら…?」
「逮捕だ」
「えええええー…」
「運命の番なのは本当なのかもしれんが今回は諦めろ」
「今回って言いますけどね、運命の番は1人しかいないんですよ!?一回しか人生の中でチャンスはないんです!」
「はぁ…わかった。なら陰から見守ってやれ。もしかしたらレイプ犯が現れる可能性も捨てきれんからな」
「レイプ犯ってどんな人を狙っているんでしょうね」
「さぁな」
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