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第二章?
なら、一緒に思い出していきましょうよ
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「そうだったんですね…お兄さんが事故で…」
「陸兄さんは本当に完璧な人でした」
「でも陸さん、陸さんの前の名前を言えば通じるんじゃないんですか?お兄さんの事故のところまで覚えているなら」
「それが無理なんです。私は死んだことになっているんです」
「え?」
「再会するまで私は死んだと言われていたらしいです。だからそれも相まって奇跡だと思ったらしいです」
「そう…だったんですか…すみません!なんか僕なんかが首突っ込んじゃって…言いにくいことを無理やり聞いてしまって…」
「大丈夫です。それより今はどうやったら海が記憶を戻してくれるかですよね…」
「そうですねー、どうしたらいいんですかね…。んー…、あ」
「何かいい案はありましたか?」
「お色気作戦とか!」
「あなたからそういう案が出るとは思いませんでした」
「えっと、効果ありそうじゃないですか?」
「まぁありっちゃありですかね」
「やった!」
「まずは一緒の家に帰るところからが問題ですね」
「そうですね。家が同じなんて今は他人だと思ってると思いますから、どうしたらいいんですかねー」
「とりあえず…」
「はい」
「話し合ってみませんか?」
陸は目を少し細めて
「はい」
少し笑顔で笑ってくれた。嬉しかったのだろう。頼もしかったのだろう。
「頑張りましょう!」
「ええ」
僕も笑いかけた。
「陸兄さんは本当に完璧な人でした」
「でも陸さん、陸さんの前の名前を言えば通じるんじゃないんですか?お兄さんの事故のところまで覚えているなら」
「それが無理なんです。私は死んだことになっているんです」
「え?」
「再会するまで私は死んだと言われていたらしいです。だからそれも相まって奇跡だと思ったらしいです」
「そう…だったんですか…すみません!なんか僕なんかが首突っ込んじゃって…言いにくいことを無理やり聞いてしまって…」
「大丈夫です。それより今はどうやったら海が記憶を戻してくれるかですよね…」
「そうですねー、どうしたらいいんですかね…。んー…、あ」
「何かいい案はありましたか?」
「お色気作戦とか!」
「あなたからそういう案が出るとは思いませんでした」
「えっと、効果ありそうじゃないですか?」
「まぁありっちゃありですかね」
「やった!」
「まずは一緒の家に帰るところからが問題ですね」
「そうですね。家が同じなんて今は他人だと思ってると思いますから、どうしたらいいんですかねー」
「とりあえず…」
「はい」
「話し合ってみませんか?」
陸は目を少し細めて
「はい」
少し笑顔で笑ってくれた。嬉しかったのだろう。頼もしかったのだろう。
「頑張りましょう!」
「ええ」
僕も笑いかけた。
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