双子に攻められる平凡な僕の話

惚れちゃった？

「私たちに惚れてしまいましたか？」
「僕たちに惚れちゃった？」
陸君と海君が僕に問う。
「惚れてしまう気持ちよくわかります」
「僕達美しいもんね」
何言ってんだ？こいつら。それが2回目の印象だった。こんなナルシスト、なかなかいないだろう。
「えっと、ごめんなさい」
「「え？」」
思ってたんと違う。それが3回目の印象。
「僕ナルシストは無理なんで。顔は大好きですけど」
「ふーん。私たち相手にそんなことを言う人は初めてですね」
「だな。僕もびっくり。さてと。どうしようか」
「え？」
どうしようってどういうこと？怖い怖い怖い。
「あ、あの、用事があるので…、逃げます！」
足遅いのに急いで逃げた。もちろんどうなるか。それは決まっている。
「何逃げようとしてるの？」
「お仕置きが必要ですね」
そして第1話へと戻る。お仕置きと称して陸と海が執事設定で雫を犯した。
「ねぇ、素直になったらどう？」
「素直にって、だから好きじゃないってばー！」
「私たちはあなたに惚れました。だから付き合いたいのです」
「僕も付き合いたいです」
陸と海が言う。
「僕は付き合いたくない。こんな好き勝手犯す美人なお兄さんたちとは付き合えません！」
「へー。度胸あるね…」
静かになる二人。
「まぁ、いいよ。おとしてみせる」
「そうですね。おとしてみせましょう」