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第一章 出会い
一目ぼれ…?
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「一目ぼれしたんだ。お前に」
「な、何意味わかんないこと言ってんですか!」
「信じられないか?」
「ええ、信じられませんよ!あんたみたいな瞳をした人、信じられるわけない…」
「瞳、か…それは変えようがないな」
ハハッと笑う帝先生。
「僕…は、あんたみたいな人が一番嫌いなんだ!」
「そうか…俺はお前を救えないんだな」
「僕はそもそも男が好きじゃない!可愛い由紀さんみたいな女の子が好きなんだ!」
ぜぇぜぇっと息を切らす僕。
「そうか。俺みたいなおじさんを好きになってくれる奴なんて…」
いないだろ、そう続けたかったのかもしれない。しかしその瞬間
「先生!」
近づいてきたのは由紀さんだった。
「由紀、何でここに居るんだ?」
冷徹な瞳が、少し広がる。
「わたし、わたし、先生のこと好きなんです!」
「え?」
「はぁあ゛…?」
僕の初恋は終わりってことですか?
「ちょ、ちょっと待ってよ由紀さん。こんな先生のどこがいいんだよ」
「どこって…イケメンな顔でしょ?スポーツもできて、モデルみたいにすらっとしてて…」
言い出したらきりがない、みたいな感じだ。
「そ、そうだったんだ…」
「ごめんね、雫君。私先生が好きなの」
「おい、お前ら」
「そっか…」
「おい」
「ごめんなさい」
「おい!俺を混ぜろ!」
「あ、すみません先生」
先生は全く焦ってなどいなかった。結構な頻度で告白されているのだろう。告白されなれているというのがよくわかった。
「答えを…いただいてもいいでしょうか…」
「無理だ」
「何でですか!?私可愛いでしょ!?美人でしょ!?それにアルファだし、性格だっていいし」
「じゃあ聞くが」
「なんでしょうか」
「何でこいつの告白を断った」
「えっと、それは先生が好きだから、ですけど…」
「そうじゃないだろ。こいつがオメガだってわかったからだろ」
「そ、そんなことないですよ!別にオメガだからって差別なんて…」
その慌てぶりですぐにわかった。この人は僕がオメガだって知って絶対に付き合えない、そう思ったのだろう。
「もう、もういいです!聞きたくない!」
「待て、どこへ行くつもりだ」
「門限が過ぎると厄介だって聞いたのでもう帰ろうかと」
冷静に先生を見つめて言う。
「なら俺もいく」
「はぁ?」
今にも泣きだしそうな由紀さんを置いてついてくるだと?
「由紀さんを送ってあげたらいいじゃないですか」
「俺はお前の方が心配だ。由紀、大丈夫だな?」
「…はい」
ごめんなさい、その言葉を残していなくなった。僕の初恋は終了した。でもなんだろう?由紀さんと先生が付き合わなくてよかったって思ってる自分がいる?そんなわけない。確かにこの人は僕から見ても魅力的だけど…あの瞳を持っている人はだめだ。両親を思い出すから。
「な、何意味わかんないこと言ってんですか!」
「信じられないか?」
「ええ、信じられませんよ!あんたみたいな瞳をした人、信じられるわけない…」
「瞳、か…それは変えようがないな」
ハハッと笑う帝先生。
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「そうか…俺はお前を救えないんだな」
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ぜぇぜぇっと息を切らす僕。
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「先生!」
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「え?」
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言い出したらきりがない、みたいな感じだ。
「そ、そうだったんだ…」
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「おい」
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「無理だ」
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「なんでしょうか」
「何でこいつの告白を断った」
「えっと、それは先生が好きだから、ですけど…」
「そうじゃないだろ。こいつがオメガだってわかったからだろ」
「そ、そんなことないですよ!別にオメガだからって差別なんて…」
その慌てぶりですぐにわかった。この人は僕がオメガだって知って絶対に付き合えない、そう思ったのだろう。
「もう、もういいです!聞きたくない!」
「待て、どこへ行くつもりだ」
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「なら俺もいく」
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今にも泣きだしそうな由紀さんを置いてついてくるだと?
「由紀さんを送ってあげたらいいじゃないですか」
「俺はお前の方が心配だ。由紀、大丈夫だな?」
「…はい」
ごめんなさい、その言葉を残していなくなった。僕の初恋は終了した。でもなんだろう?由紀さんと先生が付き合わなくてよかったって思ってる自分がいる?そんなわけない。確かにこの人は僕から見ても魅力的だけど…あの瞳を持っている人はだめだ。両親を思い出すから。
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