3 / 7
緑と犬の出会い1
しおりを挟む
「このゴミが!」
僕はお母さんに虐待されていた。子供のころからだ。
ばしっ
ばん
「ごめんなさい、ごめんなさい!」
気が付くとお母さんはいなくなっていた。でも僕は自傷行為が趣味になっていた。そんな毎日を送っていた時に事件は起きた。
「おい、悠、お前さー、リストカットとかしてるんだって?」
「え?いや…、ご、ごめん…」
僕が横を通り抜けようとすると腕を掴まれた。昔の影響でか僕はパニックを起こしてしまった。
「やだ、もう殴らないで!」
「おい、行こうぜ!」
なんとかその場は堪え切れたけれど手の震えが止まらない。保健室に行こうにも足が動かない。
「おい、大丈夫か?」
「え?」
誰のことを言ってるんだろう。
「君のことだよ」
顔をあげると美形で優等生だと言われている生徒会長が僕に話しかけてきた。
「二階堂緑?」
「ははっ、俺のことを呼び捨てで言うなんていい度胸だな」
「ご、ごめんなさい!びっくりしちゃって…」
「たてないんだろ?俺が連れて行ってやるよ」
その時は、生徒会長だから僕なんかを助けてくれたんだろうな、そう思っていた。
僕はお母さんに虐待されていた。子供のころからだ。
ばしっ
ばん
「ごめんなさい、ごめんなさい!」
気が付くとお母さんはいなくなっていた。でも僕は自傷行為が趣味になっていた。そんな毎日を送っていた時に事件は起きた。
「おい、悠、お前さー、リストカットとかしてるんだって?」
「え?いや…、ご、ごめん…」
僕が横を通り抜けようとすると腕を掴まれた。昔の影響でか僕はパニックを起こしてしまった。
「やだ、もう殴らないで!」
「おい、行こうぜ!」
なんとかその場は堪え切れたけれど手の震えが止まらない。保健室に行こうにも足が動かない。
「おい、大丈夫か?」
「え?」
誰のことを言ってるんだろう。
「君のことだよ」
顔をあげると美形で優等生だと言われている生徒会長が僕に話しかけてきた。
「二階堂緑?」
「ははっ、俺のことを呼び捨てで言うなんていい度胸だな」
「ご、ごめんなさい!びっくりしちゃって…」
「たてないんだろ?俺が連れて行ってやるよ」
その時は、生徒会長だから僕なんかを助けてくれたんだろうな、そう思っていた。
11
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
アダルトショップでオナホになった俺
ミヒロ
BL
初めて同士の長年の交際をしていた彼氏と喧嘩別れした弘樹。
覚えてしまった快楽に負け、彼女へのプレゼントというていで、と自分を慰める為にアダルトショップに行ったものの。
バイブやローションの品定めしていた弘樹自身が客や後には店員にオナホになる話し。
※表紙イラスト as-AIart- 様(素敵なイラストありがとうございます!)
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
溺愛前提のちょっといじわるなタイプの短編集
あかさたな!
BL
全話独立したお話です。
溺愛前提のラブラブ感と
ちょっぴりいじわるをしちゃうスパイスを加えた短編集になっております。
いきなりオトナな内容に入るので、ご注意を!
【片思いしていた相手の数年越しに知った裏の顔】【モテ男に徐々に心を開いていく恋愛初心者】【久しぶりの夜は燃える】【伝説の狼男と恋に落ちる】【ヤンキーを喰う生徒会長】【犬の躾に抜かりがないご主人様】【取引先の年下に屈服するリーマン】【優秀な弟子に可愛がられる師匠】【ケンカの後の夜は甘い】【好きな子を守りたい故に】【マンネリを打ち明けると進み出す】【キスだけじゃあ我慢できない】【マッサージという名目だけど】【尿道攻めというやつ】【ミニスカといえば】【ステージで新人に喰われる】
------------------
【2021/10/29を持って、こちらの短編集を完結致します。
同シリーズの[完結済み・年上が溺愛される短編集]
等もあるので、詳しくはプロフィールをご覧いただけると幸いです。
ありがとうございました。
引き続き応援いただけると幸いです。】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる