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緑と犬の出会い1
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「このゴミが!」
僕はお母さんに虐待されていた。子供のころからだ。
ばしっ
ばん
「ごめんなさい、ごめんなさい!」
気が付くとお母さんはいなくなっていた。でも僕は自傷行為が趣味になっていた。そんな毎日を送っていた時に事件は起きた。
「おい、悠、お前さー、リストカットとかしてるんだって?」
「え?いや…、ご、ごめん…」
僕が横を通り抜けようとすると腕を掴まれた。昔の影響でか僕はパニックを起こしてしまった。
「やだ、もう殴らないで!」
「おい、行こうぜ!」
なんとかその場は堪え切れたけれど手の震えが止まらない。保健室に行こうにも足が動かない。
「おい、大丈夫か?」
「え?」
誰のことを言ってるんだろう。
「君のことだよ」
顔をあげると美形で優等生だと言われている生徒会長が僕に話しかけてきた。
「二階堂緑?」
「ははっ、俺のことを呼び捨てで言うなんていい度胸だな」
「ご、ごめんなさい!びっくりしちゃって…」
「たてないんだろ?俺が連れて行ってやるよ」
その時は、生徒会長だから僕なんかを助けてくれたんだろうな、そう思っていた。
僕はお母さんに虐待されていた。子供のころからだ。
ばしっ
ばん
「ごめんなさい、ごめんなさい!」
気が付くとお母さんはいなくなっていた。でも僕は自傷行為が趣味になっていた。そんな毎日を送っていた時に事件は起きた。
「おい、悠、お前さー、リストカットとかしてるんだって?」
「え?いや…、ご、ごめん…」
僕が横を通り抜けようとすると腕を掴まれた。昔の影響でか僕はパニックを起こしてしまった。
「やだ、もう殴らないで!」
「おい、行こうぜ!」
なんとかその場は堪え切れたけれど手の震えが止まらない。保健室に行こうにも足が動かない。
「おい、大丈夫か?」
「え?」
誰のことを言ってるんだろう。
「君のことだよ」
顔をあげると美形で優等生だと言われている生徒会長が僕に話しかけてきた。
「二階堂緑?」
「ははっ、俺のことを呼び捨てで言うなんていい度胸だな」
「ご、ごめんなさい!びっくりしちゃって…」
「たてないんだろ?俺が連れて行ってやるよ」
その時は、生徒会長だから僕なんかを助けてくれたんだろうな、そう思っていた。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!


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