監獄で調教される

雫@更新予定あり

文字の大きさ
上 下
12 / 19

移動中も

しおりを挟む
「ほら、移動するぞ」
船の中を移動するには徒歩か、なんと自転車もオッケーなのだという。
「自転車で走れるんですか?」
「いいや、徒歩より時間かかる。でも俺達は自転車で移動する。ああ、お前は徒歩だがな。そして俺も徒歩だ」
「えっとじゃあリトルだけが自転車、ってことですか?」
「ああ、そうだ。リトルにはお金を稼いでもらわないといけないからな」
「お金が稼げるんですか?」
「ああ、まぁ見てなって」
「はぁ、はぁ…」
息を切らしながら自転車に乗りながらよちよちと足を使って前へと進んでいるリトル。少し振動がするだけで喘いでいるように見える…。
「何で喘いでいるんですか?」
「それはだなー」
ほら、と言われリトルがサドルの部分から腰を少し上げると、そこにはディルドがあった。サドルはなかった。
「こういうことだ」
サドルの部分がディルドになってるのか。
「おお、リトル」
「お、リトルまた自転車乗ってんだな」
「リトル可愛い!」
周りに人が集まってきた。
「リトルは人気者なんですね」
「まぁな」
照れたように言うチーフ。
「じゃあ俺達は先に集合場所に行っておくか。そこで何かご飯でも食べて待ってようぜ」
「え、でもいいんですか?」
「ああ、大丈夫さ」
「わかりました」
一緒にステージの近くのご飯屋さんへと向かった。
「ここだと美味しいご飯が食べれるんだよ。この後は体力使うからなー。ああ、1号、お前もなんか腹に入れておけ」
「ええっと、じゃあ一番安いのを…」
「そんなこと言わずに何でも頼め!あいつ帰ってくるにはまだまだ時間がかかりそうだからな」
「ええ、でも…」
「お金なら王様のもとに行った後返してくれればいいよ。王様はお金持ちだからな」
「じゃあ…お願いしてもいいですか?」
「ああ、もちろん。そんで、何が食べたいんだ?」
「オムライス…」
「オムライスか、俺は牛肉を使ったコロッケでも食べようかな」
そして二人で黙々と食べていると
「はぁ、はぁ…やっと着いたー」
「お疲れ様」
チーフがリトルの頭をなでる。
「そんで、いくら稼いだ?」
「こんぐらい」
お札を何枚も持ってにっこりと笑った。
「今回はかなりいっぱいもらったな」
「すごいですね」
「そうでしょ?1号何食べてんのー?」
「オムライスです」
「そうなんだ。一口ちょうだい!」
「あ、ちょっと待て、俺のコロッケやるから」
「あーん」
制止を前にもう食べ始めてしまったリトル。
「お前なー、人のもんを食べるな…」
「あはは、お腹すいちゃってさー」
リトルを天使にするか、それとも悪魔の性格にするか迷います。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

上司と俺のSM関係

雫@更新予定あり
BL
タイトルの通りです。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...