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移動中も
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「ほら、移動するぞ」
船の中を移動するには徒歩か、なんと自転車もオッケーなのだという。
「自転車で走れるんですか?」
「いいや、徒歩より時間かかる。でも俺達は自転車で移動する。ああ、お前は徒歩だがな。そして俺も徒歩だ」
「えっとじゃあリトルだけが自転車、ってことですか?」
「ああ、そうだ。リトルにはお金を稼いでもらわないといけないからな」
「お金が稼げるんですか?」
「ああ、まぁ見てなって」
「はぁ、はぁ…」
息を切らしながら自転車に乗りながらよちよちと足を使って前へと進んでいるリトル。少し振動がするだけで喘いでいるように見える…。
「何で喘いでいるんですか?」
「それはだなー」
ほら、と言われリトルがサドルの部分から腰を少し上げると、そこにはディルドがあった。サドルはなかった。
「こういうことだ」
サドルの部分がディルドになってるのか。
「おお、リトル」
「お、リトルまた自転車乗ってんだな」
「リトル可愛い!」
周りに人が集まってきた。
「リトルは人気者なんですね」
「まぁな」
照れたように言うチーフ。
「じゃあ俺達は先に集合場所に行っておくか。そこで何かご飯でも食べて待ってようぜ」
「え、でもいいんですか?」
「ああ、大丈夫さ」
「わかりました」
一緒にステージの近くのご飯屋さんへと向かった。
「ここだと美味しいご飯が食べれるんだよ。この後は体力使うからなー。ああ、1号、お前もなんか腹に入れておけ」
「ええっと、じゃあ一番安いのを…」
「そんなこと言わずに何でも頼め!あいつ帰ってくるにはまだまだ時間がかかりそうだからな」
「ええ、でも…」
「お金なら王様のもとに行った後返してくれればいいよ。王様はお金持ちだからな」
「じゃあ…お願いしてもいいですか?」
「ああ、もちろん。そんで、何が食べたいんだ?」
「オムライス…」
「オムライスか、俺は牛肉を使ったコロッケでも食べようかな」
そして二人で黙々と食べていると
「はぁ、はぁ…やっと着いたー」
「お疲れ様」
チーフがリトルの頭をなでる。
「そんで、いくら稼いだ?」
「こんぐらい」
お札を何枚も持ってにっこりと笑った。
「今回はかなりいっぱいもらったな」
「すごいですね」
「そうでしょ?1号何食べてんのー?」
「オムライスです」
「そうなんだ。一口ちょうだい!」
「あ、ちょっと待て、俺のコロッケやるから」
「あーん」
制止を前にもう食べ始めてしまったリトル。
「お前なー、人のもんを食べるな…」
「あはは、お腹すいちゃってさー」
リトルを天使にするか、それとも悪魔の性格にするか迷います。
船の中を移動するには徒歩か、なんと自転車もオッケーなのだという。
「自転車で走れるんですか?」
「いいや、徒歩より時間かかる。でも俺達は自転車で移動する。ああ、お前は徒歩だがな。そして俺も徒歩だ」
「えっとじゃあリトルだけが自転車、ってことですか?」
「ああ、そうだ。リトルにはお金を稼いでもらわないといけないからな」
「お金が稼げるんですか?」
「ああ、まぁ見てなって」
「はぁ、はぁ…」
息を切らしながら自転車に乗りながらよちよちと足を使って前へと進んでいるリトル。少し振動がするだけで喘いでいるように見える…。
「何で喘いでいるんですか?」
「それはだなー」
ほら、と言われリトルがサドルの部分から腰を少し上げると、そこにはディルドがあった。サドルはなかった。
「こういうことだ」
サドルの部分がディルドになってるのか。
「おお、リトル」
「お、リトルまた自転車乗ってんだな」
「リトル可愛い!」
周りに人が集まってきた。
「リトルは人気者なんですね」
「まぁな」
照れたように言うチーフ。
「じゃあ俺達は先に集合場所に行っておくか。そこで何かご飯でも食べて待ってようぜ」
「え、でもいいんですか?」
「ああ、大丈夫さ」
「わかりました」
一緒にステージの近くのご飯屋さんへと向かった。
「ここだと美味しいご飯が食べれるんだよ。この後は体力使うからなー。ああ、1号、お前もなんか腹に入れておけ」
「ええっと、じゃあ一番安いのを…」
「そんなこと言わずに何でも頼め!あいつ帰ってくるにはまだまだ時間がかかりそうだからな」
「ええ、でも…」
「お金なら王様のもとに行った後返してくれればいいよ。王様はお金持ちだからな」
「じゃあ…お願いしてもいいですか?」
「ああ、もちろん。そんで、何が食べたいんだ?」
「オムライス…」
「オムライスか、俺は牛肉を使ったコロッケでも食べようかな」
そして二人で黙々と食べていると
「はぁ、はぁ…やっと着いたー」
「お疲れ様」
チーフがリトルの頭をなでる。
「そんで、いくら稼いだ?」
「こんぐらい」
お札を何枚も持ってにっこりと笑った。
「今回はかなりいっぱいもらったな」
「すごいですね」
「そうでしょ?1号何食べてんのー?」
「オムライスです」
「そうなんだ。一口ちょうだい!」
「あ、ちょっと待て、俺のコロッケやるから」
「あーん」
制止を前にもう食べ始めてしまったリトル。
「お前なー、人のもんを食べるな…」
「あはは、お腹すいちゃってさー」
リトルを天使にするか、それとも悪魔の性格にするか迷います。
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