上 下
10 / 17

リトルは強がり

しおりを挟む
「リトル…大丈夫!?」
ぼくが本気で心配していることを笑うように
「ははははっ」
「な、何笑ってるんですか!」
チーフに怒るぼく。そしてリトルも笑い始めた。
「1号君さー、耐性なさすぎなんだよねー。こんなの朝飯前だよ」
ふふっと笑う。
「な、何で笑うんですか!ぼくほんとに心配してるのに…」
伝わらなかったことに悲しみを受ける。
「とりあえず僕が言いたいのは大丈夫ってこと。あいつのことは嫌いだけど言ってたことはほんとのことだから」
「ほんとのこと…?」
「こいつはまじのMなんだよ」
「え?Mって何ですか?」
キョトンとした顔をする1号。
「ぷっ、ぷぷぷっ」
え?どこからかそんな声が聞こえた。
「あんた面白いな!俺の次に面白い!一緒にステージに出ないか!?」
肩を掴まれ揺らされる。
「ええっと、あなたは誰ですか?」
ぼくは当然のことを聞いたのだが…
「俺を知らないだと!?」
「そんなに有名じゃないよお前」
「そうそ、思ってるほど有名じゃない」
「何だよお前らまで…泣いていい?」
「勝手に泣いてな」
「胸を貸してもらっても?」
「1号君貸してあげな」
「え、ぼくがですか?」
ぼくがお断りの言葉を考えている最中に抱き着かれて…
「うえぇえええーん」
泣いていると思ったら僕のお尻を揉まれた。
「や、やめてください!どなたか知りませんが、しつれいなことはやめてください!」
「こいつセクハラ魔なんだよ」
「それを先に言ってくださいよ!」
「ごめんごめん。ほら僕の乳首舐めていいから」
「やったー!」
「え?」
「え?」
なに意味わからない。ぼくは違う世界にいるのか?
「どうかしたー?」
リトルが1号に問いかける。
「セクハラですよ!」
「ああ、言ってなかったっけ。ここにセクハラとかないから」
「どういうことですか?」
「僕は雇われバイトでセクハラオッケーな仕事してるの。で君、1号君はこれからこういうこと日常茶飯事になります。拒むこともできない。受け入れるしかできない。オーケー?」
「はい…」
残酷なことを言われてしまった。
「で、ここではセクハラとかないの。エッチなことをするのが仕事な人とエッチなことをしに来てる人しかいないんです」
「わかりました…」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。

上司と俺のSM関係

雫@更新不定期です
BL
タイトルの通りです。

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

モルモットの生活

麒麟
BL
ある施設でモルモットとして飼われている僕。 日々あらゆる実験が行われている僕の生活の話です。 痛い実験から気持ち良くなる実験、いろんな実験をしています。

処理中です...