平凡な俺が総受け⁈

リコ

「僕は勘違いしていたのかもしれないな」
「え？風紀委員長何か言いましたか？」
「楓！俺という人がありながら…！」
「あの、さ、この後少し時間ないか？三波…いや、楓」
「名前呼び！？何いきなり距離詰めてんだよ、風紀委員長！」
噛みつく新。
「べ、別にいいだろ？」
ツンデレ委員長最高かよ。
「いいですよ、でもこのデートが終ってからでもいいですか？」
「ああ、大丈夫だ。学校の近くのカフェに集合でいいか？」
「ええ、大丈夫です」
「じゃあ、またあとで…」
少し俯いた顔は真っ赤になっていた。
そしてデートが終り
「俺行ってくるな」
「んん…」
「何か言いたげだな」
ハハッと笑うと
「行かないでとは言わない…、けど…」
「風紀委員長と付き合ってほしくない？」
「たとえ付き合うことになっても同じ愛情を注いでくれるなら…行ってきてもいいよ」
「わかった」
にこっと笑い俺は先輩のもとへと向かう。
「お待たせしました。風紀委員長」
「委員長はやめてくれ、リコでいい」
「じゃあリコ先輩で」
「んん…、まぁいいだろう。それで話なんだが…」
「はい」
一応予想はついていた。顔を真っ赤にして照れながら何かを言おうとしている素振りから見て告白だろう。そう思ったのに
「仮の恋人になってほしい！」
「仮の…？」