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初日
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入学式が終って俺は家へと帰った。
「知り合いがいっぱい増えたなー」
「それはよかったですね、坊ちゃん」
俺は異世界転生してお金持ちの家に転生した。だからメイドがついている。
「まぁよかったけど俺イケメンって嫌い」
「なぜそこまで嫌うのですか?」
何ていえばいいかな。生前でイケメンに好きな人を取られただなんて言えない。
「うーん、なんだろう、イケメンにいいやつはいない感じがする、そう、そんな気がするんだよ」
「そうですか、坊ちゃんもかっこいいと思いますよ」
ほほっと笑いながら失礼しますと言いいなくなった。
「かっこいいってどこが…」
俺は鏡を見て自分が平凡だということを再確認した。
「さてと、明日から学校だ。そろそろ寝なきゃな」
日差しが窓から入り込んできて俺の顔を直撃する。
「もう朝か、寝た気がしないな…」
「坊ちゃん、失礼いたします。新様がいらっしゃっています」
「新が?」
俺は二階から急いで階段を駆け下り玄関を開ける。
「新どうしたんだよ」
「一緒に登校しようと思って!ってまだパジャマ?」
「え、もうそんな時間なの…?」
「坊ちゃん、出発時間の五分前でございます。お急ぎになられた方がよろしいかと」
「あああああ、わかったわかった、新ちょっと待っててくれ、急いで着替えてくるから!」
俺は急いで着替えて
「ごめん待たせた!行こ!いってくるからー!」
使用人に挨拶をして二人で自転車に乗って学校に向かう。
「新、昔はこんな風に一緒に学校に向かってたな。なんだか懐かしく思うよ」
「俺もそう思う!これからよろしくな!」
2人で昔の話をしながら学校に向かうのは最高だった。でもなんか恋人はいるのかって真剣な顔で聞かれたな。どういう意味があったんだろう。
「着いたー!」
「着いたな」
俺達が校門をくぐろうとすると
「楓、おはよう」
生徒会長が話しかけてきた。その時新が
「八神先輩、俺たちもう行くので、それじゃ」
俺は腕を引っ張られ教室へと向かうことになった。
「おい、あんな態度したら目つけられちゃう、気を付けたほうが良くないか?」
新に問いかけると
「大丈夫、腹違いの兄さんだから」
「え?えええええ?まじで?お兄さんだったのか…、え、じゃあなおさらよくないだろ!俺挨拶しに…」
「行かなくていい、俺のそばにいて、それだけでいいから…」
俺の胸もとに体を預けてぎゅっと抱き着かれた。女の子にされたら嬉しいなっていつもなら思うはずなのに今日は違った。俺もぎゅっと抱きしめ返した。なんだか放っておけなくて。
「ごめん、もう大丈夫。心配かけたな」
「全然気にしなくて大丈夫、でもまさかお兄さんだったとはなー」
「1つ忠告しておくとあいつはゲイだ。それでお前のこと狙ってる!だから気をつけろ」
「知り合いがいっぱい増えたなー」
「それはよかったですね、坊ちゃん」
俺は異世界転生してお金持ちの家に転生した。だからメイドがついている。
「まぁよかったけど俺イケメンって嫌い」
「なぜそこまで嫌うのですか?」
何ていえばいいかな。生前でイケメンに好きな人を取られただなんて言えない。
「うーん、なんだろう、イケメンにいいやつはいない感じがする、そう、そんな気がするんだよ」
「そうですか、坊ちゃんもかっこいいと思いますよ」
ほほっと笑いながら失礼しますと言いいなくなった。
「かっこいいってどこが…」
俺は鏡を見て自分が平凡だということを再確認した。
「さてと、明日から学校だ。そろそろ寝なきゃな」
日差しが窓から入り込んできて俺の顔を直撃する。
「もう朝か、寝た気がしないな…」
「坊ちゃん、失礼いたします。新様がいらっしゃっています」
「新が?」
俺は二階から急いで階段を駆け下り玄関を開ける。
「新どうしたんだよ」
「一緒に登校しようと思って!ってまだパジャマ?」
「え、もうそんな時間なの…?」
「坊ちゃん、出発時間の五分前でございます。お急ぎになられた方がよろしいかと」
「あああああ、わかったわかった、新ちょっと待っててくれ、急いで着替えてくるから!」
俺は急いで着替えて
「ごめん待たせた!行こ!いってくるからー!」
使用人に挨拶をして二人で自転車に乗って学校に向かう。
「新、昔はこんな風に一緒に学校に向かってたな。なんだか懐かしく思うよ」
「俺もそう思う!これからよろしくな!」
2人で昔の話をしながら学校に向かうのは最高だった。でもなんか恋人はいるのかって真剣な顔で聞かれたな。どういう意味があったんだろう。
「着いたー!」
「着いたな」
俺達が校門をくぐろうとすると
「楓、おはよう」
生徒会長が話しかけてきた。その時新が
「八神先輩、俺たちもう行くので、それじゃ」
俺は腕を引っ張られ教室へと向かうことになった。
「おい、あんな態度したら目つけられちゃう、気を付けたほうが良くないか?」
新に問いかけると
「大丈夫、腹違いの兄さんだから」
「え?えええええ?まじで?お兄さんだったのか…、え、じゃあなおさらよくないだろ!俺挨拶しに…」
「行かなくていい、俺のそばにいて、それだけでいいから…」
俺の胸もとに体を預けてぎゅっと抱き着かれた。女の子にされたら嬉しいなっていつもなら思うはずなのに今日は違った。俺もぎゅっと抱きしめ返した。なんだか放っておけなくて。
「ごめん、もう大丈夫。心配かけたな」
「全然気にしなくて大丈夫、でもまさかお兄さんだったとはなー」
「1つ忠告しておくとあいつはゲイだ。それでお前のこと狙ってる!だから気をつけろ」
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