幼馴染の御曹司と許嫁だった話

金曜日

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例えば及ばぬ恋として【初夜編】

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あきの膝の裏を掴んで、グッと上に持ち上げる。真っ白な肌が視界いっぱいに広がる感覚に、胸が躍った。
中途半端に浴衣を身体に纏わせて、必死に羞恥に耐えて身を捩るあきが、愛しくて愛しくて堪らない。
それを見ながら、ゆっくり中指を中に押し込む。ローションのおかげか、あきのがんばりのおかげか、やはり…抵抗はあまりない。


「ぅっ……ん……!」
「苦しい…?」
「ううんっ、……あっ…ンッ…だい、じょうぶっ…」
「マジで指、もう1本入りそう…」
「ねぇ、爽っ…!実況しないでってばぁ…!勝手に、していいから…っ」


あきは目をギュッと瞑って横を向き、必死に顔を枕に押し付ける。どうやら恥ずかしさが限界突破したらしい。

顔は見せたくないくせに、足はこんな大胆に開いてくれるんだから…俺からしたら結構謎だ。

どっちにしてもかわいいから……なんでもいいけど。


指を2本慎重に中に挿し込むと、予想通り簡単に飲み込まれていった。ぐちゃぐちゃに溶けた熱い内壁に驚く。やばい…マジでめちゃくちゃ柔らかい。俺の指の動きに合わせて、あきの性器がビクビクと反応するのがわかった。


「ンッ…、あっ、……っあっあ…!」
「お前……もう指入れただけで気持ちいいの…?」
「ちがっ…!ほんとに、自分でした時は…むしろ、気持ち悪くて…!今は…爽がしてくれてるからっ…だから…!」
「なんだよ…そんな動揺しなくても…」
「だって…!俺、こんなすぐっ……っ、あ…爽にいやらしいって思われたくないしっ…!」
「……いいじゃん、いやらしくても」
「……え?」
「いいんだよ……、気持ちよくなって……俺も、その方が嬉しいし」


ニコリと笑いかけると、あきもこちらを見て照れ笑いを浮かべた。

あー……かわいい。
あきのかわいさは、いつだって俺の期待を裏切らない。





俺はそれからさらに時間をかけて、グチャグチャになるまであきの中を慣らし続けた。強張った筋肉を解し、快感だけを生むように指の腹で丁寧に丁寧に撫でる。いくら1週間で多少慣れて柔らかくなったとは言え…これから入れるのは指じゃない。
あきが簡単に快感を拾えるようになったのはいいことだけど、これからどのくらいあきが辛い思いをするかは…俺の前戯次第。

こっちも早く突っ込みたいのは山々だけど……大切なのは俺のことより、あきのことだ。


俺が必死にあきの中を解している間、あきはひたすら快感に鳴いていて…触らなくても性器は完全に立ち上がり、お腹の上で水溜りを作っていた。




何度か話しかけもしたが、あきの意識はかなりフワフワしていてあまり会話にならない。仕方なく俺は一度手を止めて、あきの呼吸が整うのをジッと待つ。



しばらくしてようやく、あきは俺の視線に気付いた。





「あき…?」
「……あっ、……んっ、ンンッ…はいっ…」
「あき……大丈夫?」
「んっ、らい…じょぶっ…!」
「そっか……、もう俺の入れられそうな感じだけど……どうする?1回イきたい?」
「えっ…?」
「あきのちんこすげー苦しそうだから…玉もめっちゃ張ってるし…イきたいだろ?1回手で抜いてやろうか?」
「ん、……いいっ…から、もうっ…入れてっ…」
「でも…」


軽く扱いただけで弾けてしまいそうなあきの性器を触らずにただ見つめる。

今日は最初で最後の初体験。本当は中で感じて欲しいから、今手でイかせるのは俺的には本意じゃない。
だけどそれでも、"抜いてやろうか?"と問いかけずにはいられないほど、あきの性器はパンパンに張り詰めている。これを放置するのは、いくらなんでも可哀想だ。


「いいからっ…!中、ジンジンするっ…早く、欲しっ…」
「……え、」
「もぉ、無理っ……爽、中いじるの時間かけすぎっ……もう俺っ…大丈夫だ、からっ…!」
「………あき……」
「……っ、爽のちんちん早くっ…入れてっ…」


とんでもない誘い文句に、脳内でブチッと何かが切れる音がした。


俺は無言でコンドームの箱を引っ掴み、個包装になった1つを乱暴に歯で開けた。中身を取り出し、素早く自身に被せて下にスルスルと下ろしていく。その上から思いっきりローションをぶちかけて、手で馴染ませる。

もう俺の性器もあきに負けないくらいバキバキに立ち上がっていて、薄い皮膜と潤滑剤を被った後のその姿は…自分で見てもかなり凶悪。


人生最高潮の興奮で息をするのさえ忘れていた俺は、それを不安そうに見守っていた恋人の視線にようやく気が付いて…ハッとした。


「爽…?ねぇ、目の焦点ぶっ飛んでたよ…?大丈夫…?」
「あ……、ごめん…クソ興奮して理性弾け飛びかけた……」
「………それでも、コンドーム……着けてくれるんだ……」
「当たり前だろ…!俺は自分よりお前優先!一生な」


そう言ってあきの頬にキスを落とす。

上から見下ろすあきは、この世のものとは思えないほど、美しい。

ベッドサイドの淡い灯りに照らされた顔は、まるでお人形のようだ。まだ幼さを感じる顔立ちと、純真無垢な瞳。これから大人の男になっていく彼の成長を、隣で見守ることが出来るなんて……こんな幸せ、他にはない。


「………綺麗だよ、あき」
「………っ、恥ずかしいよ…爽っ……」
「ふっ…なんで恥ずかしいの…?本当のことなのに…」
「……うぅっ…」


片手であきの細い腰を掴み、そしてもう片方の手で自身を入り口に充てがう。目を見て入れることを伝えると、あきは黙って頷いた。


「あき………」
「……ん?」
「俺、めちゃくちゃ幸せだよ」
「…なぁにそれ…俺もだよ…?」
「うん……生まれてきてくれて…ありがとな…」
「……あははっ…うんっ……」
「愛してる…」






なぁ、あき……

俺やっぱお前の全てを奪うことに、罪悪感…あるよ?


それでも、俺の一生をかけて…お前のこと愛し抜くから……




どうか、許して欲しい。


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