幼馴染の御曹司と許嫁だった話

金曜日

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この先プラトニックにつき【準備編】

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優しい顔をした爽にそっと頭を撫でられて、おでこにキスされた。ポーッとしていると、パチリと音がして爽の手元を見る。そこでようやく、その音がローションのボトルのものだとわかった。

物珍しさに、その様子をジッと眺める。
爽が軽くボトルを握ると、プチュっと音がして粘度の高い透明な液体が落ちた。それを爽が片手で受け止めて軽く手に馴染ませる。


「あき……自分でする時も、必ずローション使えよ?用意しておいたから」
「……は、はいっ…」
「あと、中に傷つけない様に必ず爪は短く切ってヤスリかけとくこと」
「わかった…!」


爽は、いい子…と一言呟いて、

俺の入口にそっとローションのついた指を押し付けた。


「…ひゃっ!!!」
「あきっ…冷たい?」
「う、ううんっ…!ビックリしただけっ…」
「そっか…よかった…最初は入口……ゆっくり撫でるだけだから安心して……まだ入れないよ」
「……う、うんっ…」


爽のぬるぬるになった指先が、俺の入口をクルクルと円を描くように何度も撫でる。初めての感覚に変な声が出そうになって、戸惑う。

どうしようっ……爽にこんなとこ触られてると思うだけで死にそうなのにっ……


気持ちいいなんてっ……



「……ンッ……、あっ……」
「あき………かわいっ…」
「爽っ……、はずかしっ…」
「ふふっ…恥ずかしくないよ?大丈夫…」
「……んっ、……」
「あき…?」
「アッ……うっ……おれ、恥ずかし…のにっ……、アッ……なんか、きもちいっ……!」
「え……ほんとか…?」
「んっ……変な、感覚っ……!」


ずっと瞑っていた目をうっすら開けると、自分の足の間に座り込む爽が見えた。


「指…入れていい?」
「………ンッ……、聞かな…いでっ…」
「…あき…深呼吸して…?大丈夫だから」
「んっ……うんっ…」


グチャグチャと鳴っていた音が一瞬止んで、爽の指が中に侵入してくるのを感じた。


やばいっ…、これは…気持ち悪いかもっ…



「ンンッ……、んっ…!」
「1本だけ、入ったよあき…痛いか?」
「痛…、くはないっ…けどっ……中…気持ち悪いっ…なんか、変っ…」
「…ごめんな……?たぶん、最初は気持ち悪いと思う…すぐ慣れると思うからちょっとだけ我慢して…?」
「ううっ……ンッ…我慢っ…するっ…」


普通に生きていれば絶対ありえないところに、大好きな人の指が入っているんだと思うと…もう頭がパンクしそうだ。

中を探るように動き出した爽の指に、身体がビクンッと反応を示す。どう考えたってギュウギュウで…ここに爽のが入るなんて想像もつかない。絶対無理じゃん。

それでも、真剣な顔で俺の中を優しく撫でる爽に…俺はただただ大人しく深呼吸を繰り返す。俺が今できるのは、力を抜くことだけ。









数回ローションが追加されて、ゆっくりゆっくり…驚くほど時間をかけて爽は俺の中に入れる指の本数を増やしていった。

多分、1時間とか…1時間半とか…いや、それ以上……?

時間の感覚も消え去るほど、とにかく爽は根気良く俺の中を慣らし続けた。









爽の指がやっと3本収まった頃には、最初に感じていた気持ち悪さは姿を消していて、爽の指はグチャグチャになった俺の中を自由に出入りしていた。


「んっ……ぅっ……」
「あき………あき……?3本入ったよ?どんな感じ…?」
「ッ……はっ……、あっ…」
「……あき……?」


爽は指を入れたまま俺の顔を覗き込んで、ハッとする。


「嘘………、あき、中気持ちいいの…?」
「ンッ………、わか、ん…な……っ」
「ほんとに…?」
「ひゃっ、あっ…!待っ…て…!」
「あき…!ほんとのこと言って?気持ちいい…?」
「うっ…、あっ……き、もち、いい…かも…!」
「マジ…?やばい、初めてでここが気持ち良くなるのは予想外なんだけど……!」
「……ダメ…なの…?」
「ダメじゃねーよ!最高!!!良かったぁ……って…うわ、あきめっちゃ勃ってんじゃん…後ろに集中してて気付かなかった…」
「や、らぁ……爽み、ないれっ…」
「………あーーーっ………クッソォ……馬鹿みたいにかわいいっ……入れてぇ………」


爽は俺の膝に頭を押しつけてめちゃくちゃ大きなため息をつく。その姿がご飯を我慢するワンちゃんみたいで…可愛くて笑ってしまった。

もう、入れていいのに………
爽の意地っ張り……


「あき……自分でするときもちゃんと時間かけてゆっくりしろよ…?こう…なんて言うか…中の筋肉を解すように…」
「ンッ……わか、った……」
「くっそ………ほんとは俺が毎日してやりてーのにっ!」
「こ、んなの……毎日されたらっ…死んじゃ、う…」
「死なせねーよ……てか……あきが死んだら1秒後に後追うわ」


爽の訳の分からない返事に突っ込む余裕もない。中をいじり倒されすぎて、頭がボーッとする。


「あき……指、3本がノルマな…?たぶん何回かしたら力の抜き方とかわかってくると思うから」
「……は、い…っ」
「………なぁ、」
「……ンッ…?」
「…………イきたい?」
「……え?」
「もう、いい加減イきたいかなって……ガッチガチじゃん…カウパー出過ぎ」
「…カ、ウ…?」
「先走り」


爽は俺の中に入ってる手とは逆の手で俺の性器に触れた。今日は触られないと高を括っていた俺にとっては、まさに青天の霹靂。


「ひゃぁっ…!な、なんでっ!?待って、そっちも触るの!!!?」
「いやー…これ以上あきの気持ちよさそうな顔見たら俺も我慢するのしんどいし…触らないつもりだったけど…こんなギンギンじゃ可哀想だしなぁ?」
「へぇ!!?いいってば!!!俺、大丈夫っ!」
「ダーメ…ほら、あきは気持ちいいだけだから…」
「だめっ…!すぐ出ちゃうってば!!離してっ!!」
「いいって…イっていいよ?あき」


すぐに皮を剥かれてつるりとピンクの先っぽが顔を出す。親指で濡れに濡れた先端をくるくる撫でられるとあっという間に射精感が込み上げる。

ペロリと自分の唇を舐めながら、片手で俺の中をいじり、もう片手で性器を扱く爽の器用さに驚く。

男の子としたことないとか絶対嘘じゃん!!!!

爽、うますぎ!!!!!



「アアッ…、やらっ…!!!ンッ…むりぃっ…!」
「あきー?気持ちいい?」
「ひゃっ…、あっ…きもちっ…アッアッ…」
「ふふっ…あき…ほら、こっち見て」
「……ふぅう、なん…でっ…いじわるっ…!」
「意地悪してないってば……なぁ、おしりとちんちんどっちが気持ちいい?」
「うっ…ど、っちもっ…アッ…だめっ…」
「あーかわいい……マジ俺の天使天才的にかわいい…」


爽は感嘆の声を漏らしながら俺の太ももにキスをする。

一層激しくなった爽の手の動きに、俺の喘ぎ声も大きくなる。


…やばい


もう、出そうっ…!


「…っあ、イクッ…!やだ、イきそうっ…!」
「ん、ちゃんと見てるからイっていいよ?」
「な、んで見るのっ…!はず、かしいってば!」
「いや見るだろ……むしろもっと見せろよ…一生俺しか見れないだろ?あきのイくとこは」
「…アッ…ああっ…!も、変っ…態」
「ブハッ!…この状況でお前が言うかぁ?」


部屋中にビチャビチャといやらしい水音が響いて、耳の中まで犯されているような錯覚に陥る。

爽にイかされるの初めてじゃないのに、前の時の100倍恥ずかしい。


「アッアッも、出るっ!!やっ、アッ!」
「は、可愛すぎか」
「アッイクッ…!イクってば!!爽っ…やらっ…」
「いーよ、ほらそのまま出して?」
「あっあっあ!らめっ、出ちゃう…!アッ……!ンッ……!!……あっ…ッ…!!はっ…」
「…うっわ!締め付け、やばっ…!」


爽の言う通り、イった瞬間中がめちゃくちゃうねって爽の指をギュウギュウに締め付けたのを感じた。

正直に言うと…今入ってたのが爽のだったら…って想像しちゃって…それで余計に気持ちよくなってしまった。


あ…これ、…爽には内緒ね?


今からすでに、爽とするえっちから抜け出せなくなりそうな……予感がした。


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