ラグラジェント戦記

神話から現実の英雄譚へ

始まりの唄

太古の昔よりラグラジェントは、神に愛されし地。
そして神話の一節には、神は神によってのみ殺すことが叶うとある。
だが、そんなことはどうでもいいのだ。
この世界では、強き者が弱き者を屠る。それが絶対不変のルールなのだから。
故に――。
この世界で最強の種族である竜族が人間を狩ることなど、何らおかしなことではない。そう、たとえそれが――
この世界における全ての生物の頂点に立つ存在だったとしてもだ。

この日、名も無き誰かが書いた日記が何時の日にか神話と呼ばれる来ると誰が思おうか全ては神のみが思し召しであろう。