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漂流者
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下僕の膝上でくつろぐ吾輩にゃ、吾輩には関係にゃいが白濱カレンの事件から五日経つたにゃ、ちなみに白濱カレンは病院に入院中だにゃ、吾輩は下僕と一緒に学校に行くにゃ、にゃんでもトリミング実習するのに動物が足りないらしいにゃ、下僕に貰った青い首輪にリードを着けて貰うにゃ、そうすると飼い主とペットに見えるらしいにゃ、本当は吾輩の方が主人なのににゃ、吾輩は下僕の肩にちょこんと乗ってスタンバイOKにゃ、下僕は玄関を出ると自転車に乗り吾輩を前カゴに下ろすと学校を目指し自転車を漕ぎ出したにゃ。それにしてもニャンだか吾輩と同じ位の大きさの猫や犬が、吾輩をジーッと見ているような気がするにゃ、きっと気のせいではないにゃ、これはひょっとしたら吾輩が大人気ということなのかにゃ? それならそれで悪い気はしないにゃ、だけどあんまり見つめられると照れるにゃ……。
「おはようございます」
教室に入るといつものように女子達が挨拶してくれたにゃ、吾輩も「ニャーン」と答えるとみんなキャー可愛いと言ってくれたにゃ、これまた悪い気はしにゃいにゃ、しかし男子達は相変わらず睨み付けてくるにゃ、まったく男子は度量が狭いにゃ、まあそれはともかく今日はいよいよトリミング実習の日だにゃ、吾輩のようにプリティーなオシャレさんは軽くブラッシングして爪切りするだけでいいと思うけど他の子は大変そうだにゃ、早く終わればその分遊べるかもしれないし頑張るにゃよ! まずはパグの子からトリミングすることに決まったにゃ、まずはシャンプーをして全身くまなく洗ったら、お湯で流してタオルドライをするにゃ、それからドライヤーをかけてフワフワのモコモコになったら完成にゃ、さすがにプロ並みとはいかないけれど、なかなか上手だったにゃ、パグの子がやたらと吾輩に訴えかける目で見るので、吾輩は「よしよし」と言いながら頭を撫でてやったにゃ、すると急に脳裏に、
「君は、エージェントMなのかい?」
と響いてきたにゃ、吾輩は「にゃっ!?」と思ったけどここは冷静に、
「いかにも吾輩はエージェントMだにゃ、よく分かったにゃね」
と答えたにゃ、するとまた脳裏に、
「やっぱりそうか、君からは特別な波動を感じるんだ、今こそ君の力が必要だ、ぜひ我々に協力して欲しい」
と言う声がしたにゃ、吾輩はすぐに思ったにゃ、「これはまさか、同業者!?」とにゃ、そこで吾輩はパグの子に言ったにゃ。
「お前は、モンプチールかにゃ?」するとパグの子は驚いたように目を丸くして答えたにゃ。
「エージェントM、生きていたのかワン、通信がされなくなって死んでしまったかと思ったワン!」
やはりそうだったにゃ、こいつは吾輩のライバル、モンプチールだったにゃ、しかも吾輩が死んだと思っていたなんて失礼な奴だにゃ、吾輩が生きていることを教えてやろうと思って口を開きかけた時、またもや脳裏に声が聞こえたにゃ。
「エージェントM、詳しい話は後だ、今は時間がない、我々はこれからある場所に向かう、準備ができたらすぐに連絡してくれ」
と言ってきたにゃ、吾輩が慌てて、
「ちょっと待ってくれにゃ、吾輩はまだ何も言ってないにゃ」
と言った瞬間モンプチールを誰かが抱き抱えたにゃ、
「おまめ、大人しくしてたか!」
どうやら、モンプチールの下僕ようだにゃ、とりあえずモンプチールはほっといていいニャ、それに吾輩の順番がもう回って来るにゃ、吾輩は下僕に連れられて教室の隅にあるゲージに入ったにゃ、そしてシャンプーされて、全身くまなく乾かされた後に爪切りと耳掃除をして貰ったにゃ、もちろんブラッシングも完璧にやってもらったにゃ、これで吾輩もますますプリティーさがアップしたにゃ、吾輩は満足して下僕に抱っこされると教室の真ん中に連れて行って貰ったにゃ、そこには吾輩と同じように綺麗にカットしてもらっている子がいたにゃ、吾輩はその子の隣りに座っていたにゃ、ちなみにこの子は柴犬の子で、吾輩より少し大きいくらいだから生後三ヶ月といったところかニャー、するとその時またしても脳裏に声が響いてきたにゃ。
「エージェントS、エージェントK、エージェントO、エージェントNは至急作戦会議室へ集合せよ」
これは間違いなく吾輩の仲間の声だにゃ、吾輩は下僕の膝の上に乗ると、
「モンプチール、うるさいにゃ!至福のひとときの邪魔だにゃ!」といいかえしたにゃ。それでもモンプチールは食い入るように、
「惑星チュチェールが侵略をされたワン、ビッグマザーやシニアエージェントが、ニューフェイスや必要な武器や設備のコンテナを地球に送ったワン」
と言う声が頭に響いてきたにゃ、吾輩はそれを聞いて思わず叫んだにゃ。
「何だってにゃー、それじゃあ早く助けに行くにゃ、今どこにいるにゃ?」
吾輩は焦ったにゃ、もしこのままだと吾輩の大好きな地球が危ないにゃ、吾輩はモンプチールに聞いたにゃ。
「ビッグマザーやシニアエージェントはどこに行ったにゃ?」
するとモンプチールは、
「みんなは、ビッグマザーの所に向かったワン」
と答えたにゃ、吾輩が続けて、
「モンプチール、チュチェールはどうなったにゃ?返事をするにゃ!」
と聞くとモンプチールは、
「チュチェールの敵はすでに全滅させたらしいけど、チュチェールからの攻撃で敵の基地は破壊されて、宇宙艦隊も壊滅したみたいだワン」
と答えてくれたにゃ、吾輩は安心して言ったにゃ。
「そうか、それはよかったにゃ!」
だがモンプチールは暗い顔をしたままいるにゃ、まだ何かあるにょか?にゃにがにゃんだんだか分からないにゃ?吾輩が困ってしまって、
「モンプチール、チュチェールの事はもういいにゃ、それより他に話があるなら早くするにゃ、時間がもったいないにゃ」
と言うとモンプチールは、
「実は、チュチェールは消滅したみたいだワン!」と答えるにゃ、吾輩は驚いて、
「消滅!?どういうことだにゃ?」
と聞き返すとモンプチールは答えたにゃ、
「どうもこうもないワン、チュチェールがあった場所には何もない空間が広がっているだけだワン、敵の宇宙艦隊がいるだけみたいだワン」
それを聞いていた吾輩は思ったにゃ、
「まさか!?」
とにゃ、吾輩は急いでモンプチールに伝えたにゃ、
「その艦隊は、もしかしたら吾輩達の味方かもしれないにゃ、とにかく確認するにゃ」
するとモンプチールは慌てたように、
「どうやってだワン?」
と言う声が聞こえてきたにゃ、そこで吾輩は言ったにゃ。
「吾輩が脳波通信機で通信するにゃ」
吾輩はまずモンプチールに言ったにゃ。
「吾輩達が地球にいることは内緒にするにゃよ、まずは吾輩が連絡してみるにゃ」
そして吾輩は脳波通信機を使ってみたにゃ、するとすぐに反応があって向こうもこちらに連絡してきたにゃ、吾輩はすかさず言ったにゃ。
「そちらは、銀河連邦所属の宇宙船かにゃ?」
するとすぐに返答が来たにゃ。
「こちらはガウンゴデズ帝国先遣艦隊だ、貴様は誰だ?」
吾輩は、その問いを聞き背筋がぞっとしたにゃ、大宇宙の残虐者と悪名高いガウンゴデズ帝国とは.....
吾輩は、脳波通信機のジャミンング機能を作動させ慌てて通信を切ったにゃ
、そしてモンプチールに言ったにゃ、
「モンプチール、すぐにここから逃げるにゃ、ここは危険すぎるにゃ」
するとモンプチールは、
「どうしてだワン?チュチェールを消し去った奴らは倒したはずだワン、それにあの戦艦は味方じゃないのか?」と聞いてきたにゃ、吾輩は答えたにゃ。
「チュチェールはもう消えたにゃ、今はガウンゴデズの連中が乗っ取っているにゃ、しかもあいつらはまだ、気が付いてニャイが次は地球を狙っているにゃ」
するとモンプチールは驚いたように言ったにゃ。
「なぜだワン?チュチェールが消えれば戦争は終わるんじゃなかったのかワン!」
「吾輩にも分からんにゃ、ただ言えることは、今のままでは地球の平和は守れないという事にゃ、吾輩達は今すぐこの場から逃げ出さなければいけにゃいにゃ!」
その時、教室の扉が開いて誰かが入ってきたにゃ、見るとそこにはモンプチールの下僕がいたにゃ、
「おまめ、お前の順番になったからゲージに入ってくれ」
と言って来たにゃ、吾輩がうなずくとモンプチールは男めがけて飛びついたにゃ、男はモンプチールを抱き抱えると吾輩を睨みつけてきたにゃ、吾輩は心の中で呟いたにゃ、
(そんな目で見つめられたってしょうがないにゃ)
それから吾輩は男の腕の中にいるモンプチールに向かって通信で話しかけたにゃ。
「モンプチール、通信機の取り付けOKにゃ?」
するとモンプチールはドヤ声で、
「エージェントM、僕ちんを誰だと思ってんだワン!超天才科学者モンプチールだワン!こんなもん朝飯前だワン!」
と返してきたにゃ、吾輩は続けて言ったにゃ。
「それじゃあ作戦開始だにゃ!聞こえるかにゃ、そこの人間?」
すると男はびっくりして叫んだにゃ。
「なんだと!?猫がしゃべっただと!」
吾輩は続けて言ったにゃ。
「吾輩はチュチェール星の民だにゃ、このままだと地球がヤバいのにゃ、だから今から吾輩達の説明を聞くにゃ」
するとモンプチールは続けて言ったにゃ。
「ちなみに吾輩はモンプチールだワン、よろしく頼むにゃ」
吾輩は、モンプチールの言葉を聞くと、
「モンプチール、語尾ににゃは言わないにゃ、それと吾輩の名前はシロだにゃ」
と言ったにゃ、吾輩は続けたにゃ。
「今から吾輩達の事を説明するにゃ、よく聞くにゃよ」
するとモンプチールは慌てて、
「ちょっと待てにゃ、なんで吾輩が語尾ににゃを付けるのを知ってるにゃ、もしかして盗聴器か何か仕掛けたのかワン?」と言い出したにゃ、吾輩はすかさず、
「それは秘密だにゃ」と答えたにゃ、するとモンプチールは、
「分かったワン、説明は任せたワン」
と言う声が聞こえてきたにゃ、吾輩は少し安心すると話を続けたにゃ。
「まず吾輩達は、チュチェール星から来たにゃ」
「チュチェール星人!?あの惑星チュチェールの事か!?」
男が驚いて言うと、吾輩は答えたにゃ。
「そうだにゃ、吾輩達がチュチェール人だにゃ、それでこれから吾輩達が何をしようとしているかというと……」
吾輩はそこまで言って、モンプチールの方を見ると、吾輩達の会話を聞いている人間がいることに気が付いたにゃ、その人間は驚いたような顔をしているにゃ、どうやら吾輩の声を聞いたらしいにゃ、吾輩は、その人間を見ながら言ったにゃ、
「その前に、吾輩の話を邪魔する人間がいるみたいだにゃ、その人間を黙らせるにゃ」
するとモンプチールは、
「了解したワン」
と言って男に飛びかかったにゃ、男は突然の事に驚きモンプチールを振り払おうとしたにゃ、だがモンプチールは男の身体に爪を立ててしがみ付いたにゃ、すると男はモンプチールの爪を気にせず.....「多亭先生、おまめが邪魔なんですけど、それにもう講義時間終わりますよ!」
と言うと、モンプチールを多亭と言われた男に渡し時計を指さしアピールをする。
「そうですね、もう時間ですね、次の講義の時間までにトリミングで必要なことをレポートにまとめてくるように!」
と多亭は言い残して教室を出て行った。
そして教室には、吾輩と男の二人だけになったにゃ、そこで吾輩は通信を使って言ったにゃ。
「下僕、お前は誰だにゃ?」
すると人間から返答があったにゃ、
「俺は、地球人だよシロ、山火事の日になにか虫刺されが出来て幻聴が聞こえる以外は!」
にゃんてこった、通信機が下僕に刺さっているようだ!
「おはようございます」
教室に入るといつものように女子達が挨拶してくれたにゃ、吾輩も「ニャーン」と答えるとみんなキャー可愛いと言ってくれたにゃ、これまた悪い気はしにゃいにゃ、しかし男子達は相変わらず睨み付けてくるにゃ、まったく男子は度量が狭いにゃ、まあそれはともかく今日はいよいよトリミング実習の日だにゃ、吾輩のようにプリティーなオシャレさんは軽くブラッシングして爪切りするだけでいいと思うけど他の子は大変そうだにゃ、早く終わればその分遊べるかもしれないし頑張るにゃよ! まずはパグの子からトリミングすることに決まったにゃ、まずはシャンプーをして全身くまなく洗ったら、お湯で流してタオルドライをするにゃ、それからドライヤーをかけてフワフワのモコモコになったら完成にゃ、さすがにプロ並みとはいかないけれど、なかなか上手だったにゃ、パグの子がやたらと吾輩に訴えかける目で見るので、吾輩は「よしよし」と言いながら頭を撫でてやったにゃ、すると急に脳裏に、
「君は、エージェントMなのかい?」
と響いてきたにゃ、吾輩は「にゃっ!?」と思ったけどここは冷静に、
「いかにも吾輩はエージェントMだにゃ、よく分かったにゃね」
と答えたにゃ、するとまた脳裏に、
「やっぱりそうか、君からは特別な波動を感じるんだ、今こそ君の力が必要だ、ぜひ我々に協力して欲しい」
と言う声がしたにゃ、吾輩はすぐに思ったにゃ、「これはまさか、同業者!?」とにゃ、そこで吾輩はパグの子に言ったにゃ。
「お前は、モンプチールかにゃ?」するとパグの子は驚いたように目を丸くして答えたにゃ。
「エージェントM、生きていたのかワン、通信がされなくなって死んでしまったかと思ったワン!」
やはりそうだったにゃ、こいつは吾輩のライバル、モンプチールだったにゃ、しかも吾輩が死んだと思っていたなんて失礼な奴だにゃ、吾輩が生きていることを教えてやろうと思って口を開きかけた時、またもや脳裏に声が聞こえたにゃ。
「エージェントM、詳しい話は後だ、今は時間がない、我々はこれからある場所に向かう、準備ができたらすぐに連絡してくれ」
と言ってきたにゃ、吾輩が慌てて、
「ちょっと待ってくれにゃ、吾輩はまだ何も言ってないにゃ」
と言った瞬間モンプチールを誰かが抱き抱えたにゃ、
「おまめ、大人しくしてたか!」
どうやら、モンプチールの下僕ようだにゃ、とりあえずモンプチールはほっといていいニャ、それに吾輩の順番がもう回って来るにゃ、吾輩は下僕に連れられて教室の隅にあるゲージに入ったにゃ、そしてシャンプーされて、全身くまなく乾かされた後に爪切りと耳掃除をして貰ったにゃ、もちろんブラッシングも完璧にやってもらったにゃ、これで吾輩もますますプリティーさがアップしたにゃ、吾輩は満足して下僕に抱っこされると教室の真ん中に連れて行って貰ったにゃ、そこには吾輩と同じように綺麗にカットしてもらっている子がいたにゃ、吾輩はその子の隣りに座っていたにゃ、ちなみにこの子は柴犬の子で、吾輩より少し大きいくらいだから生後三ヶ月といったところかニャー、するとその時またしても脳裏に声が響いてきたにゃ。
「エージェントS、エージェントK、エージェントO、エージェントNは至急作戦会議室へ集合せよ」
これは間違いなく吾輩の仲間の声だにゃ、吾輩は下僕の膝の上に乗ると、
「モンプチール、うるさいにゃ!至福のひとときの邪魔だにゃ!」といいかえしたにゃ。それでもモンプチールは食い入るように、
「惑星チュチェールが侵略をされたワン、ビッグマザーやシニアエージェントが、ニューフェイスや必要な武器や設備のコンテナを地球に送ったワン」
と言う声が頭に響いてきたにゃ、吾輩はそれを聞いて思わず叫んだにゃ。
「何だってにゃー、それじゃあ早く助けに行くにゃ、今どこにいるにゃ?」
吾輩は焦ったにゃ、もしこのままだと吾輩の大好きな地球が危ないにゃ、吾輩はモンプチールに聞いたにゃ。
「ビッグマザーやシニアエージェントはどこに行ったにゃ?」
するとモンプチールは、
「みんなは、ビッグマザーの所に向かったワン」
と答えたにゃ、吾輩が続けて、
「モンプチール、チュチェールはどうなったにゃ?返事をするにゃ!」
と聞くとモンプチールは、
「チュチェールの敵はすでに全滅させたらしいけど、チュチェールからの攻撃で敵の基地は破壊されて、宇宙艦隊も壊滅したみたいだワン」
と答えてくれたにゃ、吾輩は安心して言ったにゃ。
「そうか、それはよかったにゃ!」
だがモンプチールは暗い顔をしたままいるにゃ、まだ何かあるにょか?にゃにがにゃんだんだか分からないにゃ?吾輩が困ってしまって、
「モンプチール、チュチェールの事はもういいにゃ、それより他に話があるなら早くするにゃ、時間がもったいないにゃ」
と言うとモンプチールは、
「実は、チュチェールは消滅したみたいだワン!」と答えるにゃ、吾輩は驚いて、
「消滅!?どういうことだにゃ?」
と聞き返すとモンプチールは答えたにゃ、
「どうもこうもないワン、チュチェールがあった場所には何もない空間が広がっているだけだワン、敵の宇宙艦隊がいるだけみたいだワン」
それを聞いていた吾輩は思ったにゃ、
「まさか!?」
とにゃ、吾輩は急いでモンプチールに伝えたにゃ、
「その艦隊は、もしかしたら吾輩達の味方かもしれないにゃ、とにかく確認するにゃ」
するとモンプチールは慌てたように、
「どうやってだワン?」
と言う声が聞こえてきたにゃ、そこで吾輩は言ったにゃ。
「吾輩が脳波通信機で通信するにゃ」
吾輩はまずモンプチールに言ったにゃ。
「吾輩達が地球にいることは内緒にするにゃよ、まずは吾輩が連絡してみるにゃ」
そして吾輩は脳波通信機を使ってみたにゃ、するとすぐに反応があって向こうもこちらに連絡してきたにゃ、吾輩はすかさず言ったにゃ。
「そちらは、銀河連邦所属の宇宙船かにゃ?」
するとすぐに返答が来たにゃ。
「こちらはガウンゴデズ帝国先遣艦隊だ、貴様は誰だ?」
吾輩は、その問いを聞き背筋がぞっとしたにゃ、大宇宙の残虐者と悪名高いガウンゴデズ帝国とは.....
吾輩は、脳波通信機のジャミンング機能を作動させ慌てて通信を切ったにゃ
、そしてモンプチールに言ったにゃ、
「モンプチール、すぐにここから逃げるにゃ、ここは危険すぎるにゃ」
するとモンプチールは、
「どうしてだワン?チュチェールを消し去った奴らは倒したはずだワン、それにあの戦艦は味方じゃないのか?」と聞いてきたにゃ、吾輩は答えたにゃ。
「チュチェールはもう消えたにゃ、今はガウンゴデズの連中が乗っ取っているにゃ、しかもあいつらはまだ、気が付いてニャイが次は地球を狙っているにゃ」
するとモンプチールは驚いたように言ったにゃ。
「なぜだワン?チュチェールが消えれば戦争は終わるんじゃなかったのかワン!」
「吾輩にも分からんにゃ、ただ言えることは、今のままでは地球の平和は守れないという事にゃ、吾輩達は今すぐこの場から逃げ出さなければいけにゃいにゃ!」
その時、教室の扉が開いて誰かが入ってきたにゃ、見るとそこにはモンプチールの下僕がいたにゃ、
「おまめ、お前の順番になったからゲージに入ってくれ」
と言って来たにゃ、吾輩がうなずくとモンプチールは男めがけて飛びついたにゃ、男はモンプチールを抱き抱えると吾輩を睨みつけてきたにゃ、吾輩は心の中で呟いたにゃ、
(そんな目で見つめられたってしょうがないにゃ)
それから吾輩は男の腕の中にいるモンプチールに向かって通信で話しかけたにゃ。
「モンプチール、通信機の取り付けOKにゃ?」
するとモンプチールはドヤ声で、
「エージェントM、僕ちんを誰だと思ってんだワン!超天才科学者モンプチールだワン!こんなもん朝飯前だワン!」
と返してきたにゃ、吾輩は続けて言ったにゃ。
「それじゃあ作戦開始だにゃ!聞こえるかにゃ、そこの人間?」
すると男はびっくりして叫んだにゃ。
「なんだと!?猫がしゃべっただと!」
吾輩は続けて言ったにゃ。
「吾輩はチュチェール星の民だにゃ、このままだと地球がヤバいのにゃ、だから今から吾輩達の説明を聞くにゃ」
するとモンプチールは続けて言ったにゃ。
「ちなみに吾輩はモンプチールだワン、よろしく頼むにゃ」
吾輩は、モンプチールの言葉を聞くと、
「モンプチール、語尾ににゃは言わないにゃ、それと吾輩の名前はシロだにゃ」
と言ったにゃ、吾輩は続けたにゃ。
「今から吾輩達の事を説明するにゃ、よく聞くにゃよ」
するとモンプチールは慌てて、
「ちょっと待てにゃ、なんで吾輩が語尾ににゃを付けるのを知ってるにゃ、もしかして盗聴器か何か仕掛けたのかワン?」と言い出したにゃ、吾輩はすかさず、
「それは秘密だにゃ」と答えたにゃ、するとモンプチールは、
「分かったワン、説明は任せたワン」
と言う声が聞こえてきたにゃ、吾輩は少し安心すると話を続けたにゃ。
「まず吾輩達は、チュチェール星から来たにゃ」
「チュチェール星人!?あの惑星チュチェールの事か!?」
男が驚いて言うと、吾輩は答えたにゃ。
「そうだにゃ、吾輩達がチュチェール人だにゃ、それでこれから吾輩達が何をしようとしているかというと……」
吾輩はそこまで言って、モンプチールの方を見ると、吾輩達の会話を聞いている人間がいることに気が付いたにゃ、その人間は驚いたような顔をしているにゃ、どうやら吾輩の声を聞いたらしいにゃ、吾輩は、その人間を見ながら言ったにゃ、
「その前に、吾輩の話を邪魔する人間がいるみたいだにゃ、その人間を黙らせるにゃ」
するとモンプチールは、
「了解したワン」
と言って男に飛びかかったにゃ、男は突然の事に驚きモンプチールを振り払おうとしたにゃ、だがモンプチールは男の身体に爪を立ててしがみ付いたにゃ、すると男はモンプチールの爪を気にせず.....「多亭先生、おまめが邪魔なんですけど、それにもう講義時間終わりますよ!」
と言うと、モンプチールを多亭と言われた男に渡し時計を指さしアピールをする。
「そうですね、もう時間ですね、次の講義の時間までにトリミングで必要なことをレポートにまとめてくるように!」
と多亭は言い残して教室を出て行った。
そして教室には、吾輩と男の二人だけになったにゃ、そこで吾輩は通信を使って言ったにゃ。
「下僕、お前は誰だにゃ?」
すると人間から返答があったにゃ、
「俺は、地球人だよシロ、山火事の日になにか虫刺されが出来て幻聴が聞こえる以外は!」
にゃんてこった、通信機が下僕に刺さっているようだ!
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