侵略するなら四畳半から

月野片里

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侵略は突然に(自分語りMAX!)

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吾輩の名前はM、自分で言うのも何だが優秀なエージェントの1人だ。
現在とある事情があり、大宇宙の片隅にある辺境惑星であるこの地球を侵略する為の事前調査に来ているのである!
ちなみに我輩の故郷はチュチェール星で、大宇宙の中でも中心部に近いチュチェール・マルガネス星系の中心となる星である。地球との距離は57億光年離れていて宇宙船での移動はかなりの時間が掛かり過ぎてワープ航法を用いても100年もの時間がいるほどだ!
吾輩の移動に関しては、我らの星の優秀な科学者たちが造り上げた小型トランスポーターとワームホールを連動させた特殊航法を用いて15日の短時間で来ることが出来たのである、ちなみに使用したトランスポーターは来る時にかなり無理を掛け過ぎた為に3日前に壊れてしまって、通信もままならないのである!作る時にもう少しだけ強度を上げといて欲しかったものである!
吾輩が悲観的でない?
吾輩は養成所で緊急時対応マニアルを習っているのである!行動開始である!まずは情報収集から始める事にしたのだ! 地球人の言語や文化は事前に調査済みなので会話に問題は無いのであるが、見た目が完全に宇宙人では怪しまれて警戒される可能性が高い。そこで現地住民に擬態する事にしたのだ! しかし困った事がある…………..。それは我輩には擬態能力が無いと言う事なのである!! そもそも我輩達のような存在は、自身の肉体を変化させる事が出来るのである。例えば鳥なら翼を大きくしたり小さくしたりする事で飛べるようになるし、魚であれば鰓呼吸から肺呼吸へと変えることで水中でも活動出来るようになるのだ。そんな訳で、我輩にも擬態能力が備わっているはずなのだが何故か使えないのだ。何故なのか?我輩は天才的な頭脳を持っているのだが、その答えだけは未だに分からないのである。
仕方ないので今回は地球の生物のふりをして潜入する事にするのである。幸いにも今の時代は、我輩そっくりなプリチィ~な生物が存在しているらしく、それを参考にすることにしたのである。
そうして準備万端整ったところで早速地球人への接触を試みることにしたのである! さぁ我輩の姿を見るが良い!
「ニャァーオ」………………ん?何か今変な声が出た気がしたのである。しかも凄くマヌケな感じの声だったような…………。気を取り直してもう一度チャレンジである!
「ニャーオ?」……おかしいのである、今度はもっとマシな鳴き声が出るはずだったのである。どうなっているのであるか!? しかし今はそんな事を考えている暇はないのである。早く次のアクションを起こす必要があるのである。
とりあえず猫っぽく鳴いてみる事にしたのであった。
「ミャォ~」
ふむ、やはり先程よりかは幾分ましになったようである。これならば大丈夫そうであるな。
次はいよいよ人間の前に出て行くのである。
ドキドキワクワクするのである! いざ出陣である!!!
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