【番外編ちょくちょく更新中】女子力ゼロの11歳が異世界で貴族に拾われ、令嬢になりました。

きゃらめるりんぐ☆

文字の大きさ
上 下
19 / 24
番外編Ⅰ 血のプー、ル??

ぎゃあああああああ!

しおりを挟む
 「そうそう、隣のスペースに特別なプールを用意してあるんだ」
えっ、何それ!
見たい!
「見たいだろ? 【オープン】」
リュウトスくんは、【オープン】でとなりのプールのふたを開けた。
あのスペースは、プールがあったんだ!
そしてすこしずつふたが開いていく。
中に見えるのは――
「ぎゃあああああああ!」
真っ赤な液体だった。
あたしは叫んで、休憩スペースに直行した。
ウソ! これ血だよね‼ 赤い水じゃないもん!
血特有のにおいもするし……。
「えっこれ血ですの!? 心温さんは血が苦手なのですか?」
そうですよ!
だからこうやって逃げているんです‼
怖い~!
こんなのをプールにするなんて、まともじゃない‼
「コレハ人間ノ生血ナドヲ集めたモノダ。居心地ガイイゾ」
リュウトスくん、おかしい!
操られてるのかな?
 ジュリエットさんによれば、水星に住んでいる「黒魔法使い」がたまにここにきて、人を操ったりするみたい。
 それなら「浄化魔法」で解除できるはず。
いつものゴスロリに着替えなきゃ!
「【ワープ】」
【ワープ】で更衣室に移動して、自分のロッカーの前に立つ。
急いでるから、ヘッドドレスはいい!
「【オブテイン】」
手を触れたことのあるものを入手できる【オブテイン】でゴスロリを入手!
「【ワープ】」
二回目の【ワープ】でまたプールに戻る。
「サマン・ワナアイウォント」
「召喚魔法」で召喚したのは――赤いサングラス。
血もサングラスも赤いから、血のグロさも減るかなと。
 うんまあ、無いよりかはまし。
「サマン・ワナアイウォント」
ライトスペアさーん。出てきて~。
[お、今のは呼ばれるタイミングあってるぞ。で?]
わ、また喋った!
「し、心温さん、召喚魔法で何でも出せるのですね……」
スカーレットちゃんが、大きい瞳をもっと大きくしてあたしを見ている。
そんなにすごいこと……?
[わ、こいつ黒魔法使いに操られてんな!]
や、やっぱり!
「ライトスペアでの浄化って、どうやるのー」
[力を込めて相手の前でオレをかかげればできるぜ]
あ、あなた男なんですか……。
なら、動けないようにしちゃえばいいね!
「【ウォーターヴァイン】!」
あたしの放った水のつるで、リュウトスくんもどきの足元を拘束する。
「〈ブラックファイア〉」
リュウトスくんが見知らぬ呪文を唱える。
火で、水のつるをどうにかするのかな?
黒い炎は【ウォーターヴァイン】に触れた。
だけど何も変わらず。
「ナッ!?」
そんなに驚くこと?
これから何するかわからないし、あなた酷いからこれでも食らえ‼
「【ストーム】【ウォーターグラベル】」
リュウトスくんの目の前に発生させた「暴風雨」に加えて、水のつぶてを当てる。
[今だ‼ 浄化しろっ!]
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

裏切りの先にあるもの

マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。 結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです

青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく 公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった 足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で…… エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた 修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく…… 4/20ようやく誤字チェックが完了しました もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m いったん終了します 思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑) 平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと 気が向いたら書きますね

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります

真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」 婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。  そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。  脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。  王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判

七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。 「では開廷いたします」 家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。

処理中です...