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1章 エンジェル・カントリー救出隊結成!?
戦う天使の「職業」
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風を切る音がする。
ただいま、翼で飛行中です。
下見るとメッチャ怖い……。
わからないけど、地上から3メートルくらいは離れてるのかな……?
「天使は飛ぶのが普通。慣れて」
いや、慣れろと言われても、天使になった? のはつい数十分前です。
そんなにすぐ慣れません!
七奈世ちゃんにツッコミを入れられたり、入れたりしていたら、
「着いた」
着いたそうです。早い……。
流石飛行というべきか。
ん? 待って、どうやって降りるの?
七奈世ちゃんは、徐々に高度を落としてスタッと音を立てて、華麗に着地。
「どうやって高度落とすの?」
「ま、慣れだね」
がくっ。何か教えること本当に無いの?
でもまあ、地面は雲だし、落っこちても大丈夫だよね?
私は、意を決して飛び降りた。
ボフン!
よし、OK!
「そんな乱暴に降りる天使、初めて見た」
いや私、もともと人間ですから。
そもそも、七奈世ちゃんが降り方を教えてくれなかったからではないのでしょうか。
「違うの! 飛行後に降りるのは、慣れしかないの!」
そうなんですか、失礼しました……。
「あと、七奈世でいいから」
どうして急にこんな話をぶっこんでくるのでしょうか。
まあ、なんかかわいいからいいけど。
ここが待ち合わせ場所かあ。こじんまりとしたカフェだ。
「ここ、神秘の空気とか聖なる水蒸気がおいしいんだよね~」
へ? 空気と水蒸気食べんの??
お腹満たせる? そもそもおいしいの?
味あるの?
「お待たせ~」
そう言いながら七奈世ちゃ……じゃなくて七奈世が店内に。
あれ、客は二人だけ。待ち合わせした二人なのかな。
片方は、赤髪をおさげにしてる女の子。
もう片方は、綺麗な金髪の清楚な女の子。
「ぐふふ、貸切だからほかの客はいないよぉ~」
か、貸切!
一体いくらしたの……。
「エンジェル上金貨5枚した」
エンジェル上金貨?
ええと、いくらでしょうか……。
「人間界では50万円くらい」
5、50万円!?
何という巨額……!
「お小遣い一週間分だよ」
七奈世、にんまり。
どれだけ裕福なんだろう……。
一週間に50万円も貰えたら、小説いっぱい買えるじゃん。
いいなあ~。戻ったらお母さんに頼んでみるかな。
ま、無理だろうけど……。
「七奈世ぇ、隣の子がもう一人の子?」
そう言ったのは、広い店内の一番扉に近い所に座っていたおさげの女の子。
「アタシは、ア国に住んでるミラ・ティアーだよ~。職業は戦士。よろしく~」
ミラは、七奈世よりちょっと長めのワンピースをベルトで纏めてるね。
なんか陽気そうな子だなあ。
ん、職業? 職業って、会社員とか小説家とかのこと??
「それは後々説明するから」
はーい、わかりました……。
「ア国はね、アメリカの文化を取り入れた国なの~」
あ、またそういう名前ですか……。
「風間レイさん……でしたよね。初めまして。奇跡使いのアリス・リシャー
ルです。フ国に住んでいます。よろしくお願いします」
わあ、凄く丁寧な言葉遣い!
仕草も凄く丁寧だし……天使って全員こんな感じだと昔は思ってたけど、七奈世とかミラはそんな感じしないんだよね。
フ国って、フランスの文化を取り入れた国なのかな?
んー、奇跡使い? それを言うなら魔法使いでは?
「だぁかぁらぁ! それは後で説明するから!!」
はいはい。
アリスは、マントとかついていない、足が隠れる長さのワンピースを着ている。
裾踏まないのかな……。私なら踏みそう……。
「で、職業について説明するね。実はね、エンジェル・カントリーは最近、悪魔に侵攻されているんだ。それを防ぐために、シェルジアーヌ様が選んだ天使が、悪魔を倒す為の特定の職業に就く。わたしなら弓使い、ミラは戦士」
職業って、どっかのRPGのパクリ?
「で、レイは詩人だよ。シェルジアーヌ様が言ってた」
あ、私の職業はしぇるじあーぬ様が決めてるのか。
詩人? 詩人って詩を書く人?
そんなんで戦えるのかな?
「詩人は、回復とか攻撃力向上の奇跡、つまり補助系の奇跡を使うってみんなをサポートするの。あと短剣とかボウガンで攻撃する。弓使いが既にいるから、武器は短剣にしよう」
勝手に決めないで……。まあ、これは仕方ないかな。
「ほい、短剣」
む、買ってあったのか。
渡された短剣は、鍔に青い宝石が埋め込まれている。鞘は下のほうが茶色で他は青。
かっこいい!
「気に入った? 私が上金貨10枚を使って買ったのよ」
その声は、アリス。
上金貨10枚ってもしや100万円……。
天使の世界って不思議……。
ただいま、翼で飛行中です。
下見るとメッチャ怖い……。
わからないけど、地上から3メートルくらいは離れてるのかな……?
「天使は飛ぶのが普通。慣れて」
いや、慣れろと言われても、天使になった? のはつい数十分前です。
そんなにすぐ慣れません!
七奈世ちゃんにツッコミを入れられたり、入れたりしていたら、
「着いた」
着いたそうです。早い……。
流石飛行というべきか。
ん? 待って、どうやって降りるの?
七奈世ちゃんは、徐々に高度を落としてスタッと音を立てて、華麗に着地。
「どうやって高度落とすの?」
「ま、慣れだね」
がくっ。何か教えること本当に無いの?
でもまあ、地面は雲だし、落っこちても大丈夫だよね?
私は、意を決して飛び降りた。
ボフン!
よし、OK!
「そんな乱暴に降りる天使、初めて見た」
いや私、もともと人間ですから。
そもそも、七奈世ちゃんが降り方を教えてくれなかったからではないのでしょうか。
「違うの! 飛行後に降りるのは、慣れしかないの!」
そうなんですか、失礼しました……。
「あと、七奈世でいいから」
どうして急にこんな話をぶっこんでくるのでしょうか。
まあ、なんかかわいいからいいけど。
ここが待ち合わせ場所かあ。こじんまりとしたカフェだ。
「ここ、神秘の空気とか聖なる水蒸気がおいしいんだよね~」
へ? 空気と水蒸気食べんの??
お腹満たせる? そもそもおいしいの?
味あるの?
「お待たせ~」
そう言いながら七奈世ちゃ……じゃなくて七奈世が店内に。
あれ、客は二人だけ。待ち合わせした二人なのかな。
片方は、赤髪をおさげにしてる女の子。
もう片方は、綺麗な金髪の清楚な女の子。
「ぐふふ、貸切だからほかの客はいないよぉ~」
か、貸切!
一体いくらしたの……。
「エンジェル上金貨5枚した」
エンジェル上金貨?
ええと、いくらでしょうか……。
「人間界では50万円くらい」
5、50万円!?
何という巨額……!
「お小遣い一週間分だよ」
七奈世、にんまり。
どれだけ裕福なんだろう……。
一週間に50万円も貰えたら、小説いっぱい買えるじゃん。
いいなあ~。戻ったらお母さんに頼んでみるかな。
ま、無理だろうけど……。
「七奈世ぇ、隣の子がもう一人の子?」
そう言ったのは、広い店内の一番扉に近い所に座っていたおさげの女の子。
「アタシは、ア国に住んでるミラ・ティアーだよ~。職業は戦士。よろしく~」
ミラは、七奈世よりちょっと長めのワンピースをベルトで纏めてるね。
なんか陽気そうな子だなあ。
ん、職業? 職業って、会社員とか小説家とかのこと??
「それは後々説明するから」
はーい、わかりました……。
「ア国はね、アメリカの文化を取り入れた国なの~」
あ、またそういう名前ですか……。
「風間レイさん……でしたよね。初めまして。奇跡使いのアリス・リシャー
ルです。フ国に住んでいます。よろしくお願いします」
わあ、凄く丁寧な言葉遣い!
仕草も凄く丁寧だし……天使って全員こんな感じだと昔は思ってたけど、七奈世とかミラはそんな感じしないんだよね。
フ国って、フランスの文化を取り入れた国なのかな?
んー、奇跡使い? それを言うなら魔法使いでは?
「だぁかぁらぁ! それは後で説明するから!!」
はいはい。
アリスは、マントとかついていない、足が隠れる長さのワンピースを着ている。
裾踏まないのかな……。私なら踏みそう……。
「で、職業について説明するね。実はね、エンジェル・カントリーは最近、悪魔に侵攻されているんだ。それを防ぐために、シェルジアーヌ様が選んだ天使が、悪魔を倒す為の特定の職業に就く。わたしなら弓使い、ミラは戦士」
職業って、どっかのRPGのパクリ?
「で、レイは詩人だよ。シェルジアーヌ様が言ってた」
あ、私の職業はしぇるじあーぬ様が決めてるのか。
詩人? 詩人って詩を書く人?
そんなんで戦えるのかな?
「詩人は、回復とか攻撃力向上の奇跡、つまり補助系の奇跡を使うってみんなをサポートするの。あと短剣とかボウガンで攻撃する。弓使いが既にいるから、武器は短剣にしよう」
勝手に決めないで……。まあ、これは仕方ないかな。
「ほい、短剣」
む、買ってあったのか。
渡された短剣は、鍔に青い宝石が埋め込まれている。鞘は下のほうが茶色で他は青。
かっこいい!
「気に入った? 私が上金貨10枚を使って買ったのよ」
その声は、アリス。
上金貨10枚ってもしや100万円……。
天使の世界って不思議……。
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