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「立ち止まる。」
しおりを挟むクーのゼリーを両手で大事に包みながら口に含んでいる女の子がショッピングセンターのベンチに座っていた。
幼稚園に通っているくらいの身長だったと思う
女の子はどんぐり帽子を弟と色違いでかぶっていて、お母さんが「寒いから」と弟の帽子がズレているのをなおそうとしていた。
だけどそのことにはまったく興味を示さずゼリーを吸い続けている。
ただただ無心で
一点を見つめて。
それが突然、、
女の子がクーから口をスポンと外し、「もうちょっとちゃんと帽子をかぶせてあげて」ととっても優しい声でお母さんに言い、なにもなかったかのように再びクーをくわえた
なんか幸せで溢れていた
お母さんの被せ方はとっても丁寧だったよ。
気づけばその光景に浸っている自分がいた
こんな自分は初めてでとても戸惑っている
僕は何をしているのだろう
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