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United Japanese tea varieties of Iratsuko(14)

暗黒山脈(45)

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「“ゲート”には様々な特徴があるよう。まず、肉眼でしかソレ自体は見れないだけじゃあない。人が触れると、たちまち崩壊してしまう」

「何? どういう性質だ、そりゃあ。人以外は触れても大丈夫なのか?」

「ええ、ムサシ。よくこの“鳥居”を見てみて」

皆が投影映像をまじまじと観察する。
鳥居の根元は地面と接しており、そして雑草などとも接しているように見える。

埃を被っているとはいえ、鳥居全体がハッキリと見えるワケではないが、少なくともその根元において植物と触れているように見えた。

しかしソレ以上に、より明確に生物が触れている部分があった。
色合いが似ているため判別が難しかったが、鳥居には小鳥がとまっている。

「もうわかったわね。生物は触れられている。しかし、“第四次”の旅ではある二国のグループが鳥居に触れたらしいわ。その瞬間、鳥居はボロボロと崩れて消失したそうよ」

「なるほど。文字通り、通るコトしか許されてないってコトね」

「その通りよ、ジュディ。“ゲート”は通るためだけにある」

「ゲートゲート言ってるが、“鳥居”以外のゲートも存在するのか?」

「さあね。“第四次”より前の旅ではゲートは記録されていない。でも、我々五ヶ国の昔話には同様のモノがでてくる物語が存在するそうよ。尤もソレは、神代の頃にまで遡るとのコトだけれど。
ソレと、学者先生に言わせると、このような“ゲート”と同じ性質を持つ植物がいるらしいわ。そう言えば“鳥居”というのも元々は木材ね。その植物も、時空のあわいに存在するそう。
ひょっとすると、彼のモノの存在は異世界からコチラの世界へと“レア”たちを漂着させる存在と、深い関係があるのかもしれない。そのような存在がいればだけれど。あるいは、この世界そのものの“バグ”かも。いずれにせよ、コレらは私たちの時空と『平行』に存在しているらしいわ」

「……あんたにしては、えらく空想めいたコトを言うんだな」

「あら? 私は今でも夢見る少女よ。まあ、本当に夢を見ている子もいるみたいだけれど」

ムサシとジュディがアンナの視線を追う。
フランシスは完全に熟睡しており、アサヒも首をコクコクと動かしながら眠気に耐えていた。

流石に、皆の視線にアサヒは気を取り戻す。
フランシスはジュディに椅子を蹴られた。

「アサヒはいつまで聞けてたかわからねえが、フランシスの野郎は多分全くだろうな」

「す、すみません……」

「大丈夫大丈夫。アンナ教官の話は昔からこうだ。
ソレにしてもアンナ教官、黙って聞いてたが、オレの調べた“裏口”の話と少し違うトコロがあるぞ。もう少し“ゲート”については報告があるだろう。例えば“茨のトンネル”や“三柱――」

「また話が長くなるでしょう。私としてはもう、貴方がソコまで調べてるなら安心だわ。そうそう。私の話の、もう一つ『昔からこう』な部分があるわよね?」

ジュディが目をつむって、溜め息を吐きながら答えた。

「『後は実践』」

「正解」
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