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United Japanese tea varieties of Iratsuko(13)

暗黒山脈(30)

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「フランシスさん、拳銃をください! あと、防御頼みます!」

アサヒが叫ぶ。
全員が呆気に取られたが、名指しされたフランシスはすぐに対応した。

「銃ぐらいは、お安い御用だがっ!」

フランシスが自らの拳銃をアサヒに投擲する。
アサヒは拳銃を受け取ると、自らの銃の方でフランシスを撃った。

「コレでお願いします!」

アサヒはそう言うと、背後に向かって駆けだした。
アサヒがフランシスに向けて撃ったのは『100℃弾』だ。

「おいおい! 俺には何も無しか!」

アサヒの背中に向かって、ノワールと戦闘中のムサシが言う。
返事もなく走り去っていくアサヒに代わり、ノワールが答えた。

「私も何も無しです。その方がフェアでしょう?」

「フェアな勝負は別に求めてないんだが……」

一方、膠着状態のままアサヒを見送るコトになったジュディとカトリーヌ。

「くそっ……マズいですねぇ」

「彼は頭の良い子だからね」

「先に取って食べておくべきでしたねぇ」

フランシスはと言うと、アサヒのもう一つの指示の意味に気づき始めた。

「だから『100℃弾』か。アイツ」


◇◇◇


眼下、遠方の戦場から誰かが走ってくる。
ブレーズはそのコトを見てとった。

ダメ元で、攻撃の準備をする。
しかしソレはやはりダメだった。

戦場から石礫が飛来する。
ブレーズは避けた。

だが、ブレーズには余裕があった。
この“投擲攻撃”の相手は負傷している。
攻撃から攻撃までの間が長い。

一方、今ブレーズが攻撃したい相手はコチラに近づいて来てくれている。
距離が狭まれば狭まる程、ブレーズの攻撃の準備にかかる時間は短くなるのだった。

よって、いずれはコチラが優位になる。

しかし、その思惑すらもダメだった。
もう一撃、石礫が飛来する。
ブレーズはすんでのトコロでソレを避けた。

「……!」

おかしい、そう思ったブレーズをまたも飛来物が襲った。


◇◇◇


「防御って……。お前がソッチに向かってるんだから俺が仕留めるしかないだろーが」

フランシスはそう言うと、近くの樹に寄りかかった。


◇◇◇


「そろそろ終わる時間かな。ブレーズからはどう見えてるんだろ」

大樹の下でウロウロしながら、女性が言う。
と、ソコにアサヒが薮を飛びだし現れた。

「動かないでください!」

「ありゃま。こうなるとは」

とりあえず、女性は両手を上げた。

「カトリーヌのヤツ、何してんだよ」
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