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United Japanese tea varieties of Iratsuko(13)
暗黒山脈(29)
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ノワールは自らの実力について自信があったが、ムサシの二丁拳銃の銃口からはただならぬ気配を感じた。
先手を撃つためにムサシへと駆けだす。
ムサシは二丁拳銃を背後から前方へと、曲芸のように投げて両手で同時に受け取った。
どちらが普通の銃で、どちらが“変わった銃”なのか、わからなくなる。
ムサシとノワールの距離が半分になった。この間僅か1~2秒。
ムサシが右手の銃の引き金を引いた。
“普通の”弾丸が射出される。
ノワールは難なくソレを左拳で弾いた。
が、ノワールはすぐに違和感に気づいた。
弾丸が空を切って自らから離れていく音が“止まった”からだ。
そしてその空切り音は、またノワールへと帰ってきた。
ノワールは左腕で防御した。
弾かれた弾丸がムサシの左手の拳銃へと戻っていく。
「おわかりいただけただろうか。じゃあ、チュートリアルはココまで」
ムサシは二丁拳銃を連射した。
ノワールは弾丸たちを両手足を使って弾くも、四方八方に弾かれた弾丸は、様々な軌道と距離を描きながら戻ってくる。
ノワールはコレ以上、ムサシに近づくコトができなくなった。
「その踊りがいつまで保つかな?」
ノワールによって二度弾かれた弾丸は、全てムサシの左手の銃に戻っていく。
左手の銃のマガジンが満たされると、ムサシは右手の銃の空になったマガジンと交換した。
その交換も、手首を勢いよく捻りながら遠心力を利用してマガジンを射出するコトで、空中にて瞬時に行われる。
「……アンリミテッド・バレット・ワークスってトコロですか?」
「キミ、ネーミングセンスいいね。採用」
ノワールは弾丸を弾きながらムサシに言ったが、その顔には余裕はない。
ムサシは、後は時間が解決する問題だと思った。
その時だった。
衝撃波が森の木々を払いながら、ムサシに向かって飛来した。
ムサシは勢いよく、背後に吹き飛ばされる。
「くっそ! 何だ!?」
その一瞬をノワールは逃さなかった。
ムサシが体勢を立て直した時には、ノワールの姿は地上にはなかった。
ムサシが顔を上げる。
ノワールは一瞬の隙に地面を蹴って、ムサシとの距離を一気に詰めた。
ノワールの拳の射程距離に、ムサシが入る。
彼女の拳の連打を、ムサシは弾丸で受け止めた。
拳と弾丸が超至近距離で互いに鎬を削る。
次は、ムサシが少しずつ圧される格好となった。
◇◇◇
そのムサシを狙う影があった。
戦闘が展開されている地点からは遠方の樹上、ブレーズがソコにはいた。
ブレーズは大きく息を吸い込んだ。
その時だった。
ムサシたちの後方から、岩石が飛んできた。
精密な照準によって真っすぐに飛んできたソレを、すんでの所でブレーズは避けた。
◇◇◇
「三人めはあそこか」
フランシスの投擲は、初球からブレーズを完全に捕捉していた。
カトリーヌからのダメージさえなければ、よりスピードの乗ったソレは、確実にブレーズを撃ち抜いていただろう。
「ちょっとマズい状況だな」
フランシスは全体を見渡しながら呟いた。
その視線が終着点として、アサヒの顔を捉える。
アサヒの目は決意を湛えていた。
先手を撃つためにムサシへと駆けだす。
ムサシは二丁拳銃を背後から前方へと、曲芸のように投げて両手で同時に受け取った。
どちらが普通の銃で、どちらが“変わった銃”なのか、わからなくなる。
ムサシとノワールの距離が半分になった。この間僅か1~2秒。
ムサシが右手の銃の引き金を引いた。
“普通の”弾丸が射出される。
ノワールは難なくソレを左拳で弾いた。
が、ノワールはすぐに違和感に気づいた。
弾丸が空を切って自らから離れていく音が“止まった”からだ。
そしてその空切り音は、またノワールへと帰ってきた。
ノワールは左腕で防御した。
弾かれた弾丸がムサシの左手の拳銃へと戻っていく。
「おわかりいただけただろうか。じゃあ、チュートリアルはココまで」
ムサシは二丁拳銃を連射した。
ノワールは弾丸たちを両手足を使って弾くも、四方八方に弾かれた弾丸は、様々な軌道と距離を描きながら戻ってくる。
ノワールはコレ以上、ムサシに近づくコトができなくなった。
「その踊りがいつまで保つかな?」
ノワールによって二度弾かれた弾丸は、全てムサシの左手の銃に戻っていく。
左手の銃のマガジンが満たされると、ムサシは右手の銃の空になったマガジンと交換した。
その交換も、手首を勢いよく捻りながら遠心力を利用してマガジンを射出するコトで、空中にて瞬時に行われる。
「……アンリミテッド・バレット・ワークスってトコロですか?」
「キミ、ネーミングセンスいいね。採用」
ノワールは弾丸を弾きながらムサシに言ったが、その顔には余裕はない。
ムサシは、後は時間が解決する問題だと思った。
その時だった。
衝撃波が森の木々を払いながら、ムサシに向かって飛来した。
ムサシは勢いよく、背後に吹き飛ばされる。
「くっそ! 何だ!?」
その一瞬をノワールは逃さなかった。
ムサシが体勢を立て直した時には、ノワールの姿は地上にはなかった。
ムサシが顔を上げる。
ノワールは一瞬の隙に地面を蹴って、ムサシとの距離を一気に詰めた。
ノワールの拳の射程距離に、ムサシが入る。
彼女の拳の連打を、ムサシは弾丸で受け止めた。
拳と弾丸が超至近距離で互いに鎬を削る。
次は、ムサシが少しずつ圧される格好となった。
◇◇◇
そのムサシを狙う影があった。
戦闘が展開されている地点からは遠方の樹上、ブレーズがソコにはいた。
ブレーズは大きく息を吸い込んだ。
その時だった。
ムサシたちの後方から、岩石が飛んできた。
精密な照準によって真っすぐに飛んできたソレを、すんでの所でブレーズは避けた。
◇◇◇
「三人めはあそこか」
フランシスの投擲は、初球からブレーズを完全に捕捉していた。
カトリーヌからのダメージさえなければ、よりスピードの乗ったソレは、確実にブレーズを撃ち抜いていただろう。
「ちょっとマズい状況だな」
フランシスは全体を見渡しながら呟いた。
その視線が終着点として、アサヒの顔を捉える。
アサヒの目は決意を湛えていた。
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