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United Japanese tea varieties of Iratsuko(10)
宙宇るす流逆(14)
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「フランシス!」
ジュディが叫ぶ。
そのままフランシスに体当たりし倉庫の中へ突き飛ばすと、自身は倉庫の壁から離れるように飛び跳ねた。
敵がランチャーを構え終わる。
地面から舞い上がる石塊が大きいモノへと変わっていき、倉庫の壁が“爆発し直った”。
本来ならジュディは吹き飛ばされるトコロだが、“逆流爆破”により着弾点から少し離れた倉庫の壁に叩きつけられた。
地面に落ちるまでの一瞬に、敵のランチャーへと砲弾が戻っていくのが見える。
◇◇◇
「ジュディさん!」
突き飛ばされたフランシスの背後に向かって、アサヒが叫んだ。
しかしその声を塞ぐように、倉庫の壁が“修復”されてしまう。
「マズい!」
ムサシも声を上げる。
「壁をもう一度壊せませんか?」
「俺たちの手持ちじゃあ難しいだろう。フランシス、お前の『口径のデカいの』ならどうだ?」
「いや、“弾丸”にもよるがソレらしいのはこの辺にはないしな」
「わかった。とりあえず外にでて倉庫脇の道へ向かおう。瓦礫が塞いでたが、まだソッチの方が何とかなりそうだ」
◇◇◇
ジュディは倉庫脇の道へと走った。
倉庫向かって左側の道だ。
ソコは瓦礫の山が塞いでいたが、今となってはソレを登るしかなかった。
山に飛びつき、掴んでは崩れる瓦礫に四苦八苦する。
と、自らのしがみついている瓦礫の一部が、振動し始めたのをジュディは身体で感じた。
舌打ちをし、瓦礫からサッと飛のく。
ジュディがまさにしがみついていた場所に、またも何処からともなく石塊がぶつかっていった。
離れるのが一瞬間に合わず、ジュディはその石や岩の濁流に巻き込まれ、瓦礫の山に半分埋もれる。
次いで、瓦礫から飛びでて敵の手元へと戻る砲弾。
相手は2発目を発射したようだ。
いつまでも埋もれているワケにもいかない。
ジュディは身を起こそうとしたが思いの外、身体にのしかかっている重量は大きかった。
敵がランチャーを放り投げ、近づいてくる。
ジュディは“保険”を使うコトにした。
◇◇◇
「なんだ?」
ムサシが呟く。
目の前の瓦礫の山が一瞬のウチに大きくなったからだ。
「こんなにデカかったか」
アサヒとフランシスが追いつき、問う。
「まさかだろ。少なくとも倉庫よりは一回り小さかったはずだ」
「な、何か変ですよ」
アサヒは、瓦礫の山が輝きだしたコトに気づいた。
ムサシとフランシスも、すぐにその輝きの正体に気づく。
電光だ。
彼らの視界は真っ白になった。
ジュディが叫ぶ。
そのままフランシスに体当たりし倉庫の中へ突き飛ばすと、自身は倉庫の壁から離れるように飛び跳ねた。
敵がランチャーを構え終わる。
地面から舞い上がる石塊が大きいモノへと変わっていき、倉庫の壁が“爆発し直った”。
本来ならジュディは吹き飛ばされるトコロだが、“逆流爆破”により着弾点から少し離れた倉庫の壁に叩きつけられた。
地面に落ちるまでの一瞬に、敵のランチャーへと砲弾が戻っていくのが見える。
◇◇◇
「ジュディさん!」
突き飛ばされたフランシスの背後に向かって、アサヒが叫んだ。
しかしその声を塞ぐように、倉庫の壁が“修復”されてしまう。
「マズい!」
ムサシも声を上げる。
「壁をもう一度壊せませんか?」
「俺たちの手持ちじゃあ難しいだろう。フランシス、お前の『口径のデカいの』ならどうだ?」
「いや、“弾丸”にもよるがソレらしいのはこの辺にはないしな」
「わかった。とりあえず外にでて倉庫脇の道へ向かおう。瓦礫が塞いでたが、まだソッチの方が何とかなりそうだ」
◇◇◇
ジュディは倉庫脇の道へと走った。
倉庫向かって左側の道だ。
ソコは瓦礫の山が塞いでいたが、今となってはソレを登るしかなかった。
山に飛びつき、掴んでは崩れる瓦礫に四苦八苦する。
と、自らのしがみついている瓦礫の一部が、振動し始めたのをジュディは身体で感じた。
舌打ちをし、瓦礫からサッと飛のく。
ジュディがまさにしがみついていた場所に、またも何処からともなく石塊がぶつかっていった。
離れるのが一瞬間に合わず、ジュディはその石や岩の濁流に巻き込まれ、瓦礫の山に半分埋もれる。
次いで、瓦礫から飛びでて敵の手元へと戻る砲弾。
相手は2発目を発射したようだ。
いつまでも埋もれているワケにもいかない。
ジュディは身を起こそうとしたが思いの外、身体にのしかかっている重量は大きかった。
敵がランチャーを放り投げ、近づいてくる。
ジュディは“保険”を使うコトにした。
◇◇◇
「なんだ?」
ムサシが呟く。
目の前の瓦礫の山が一瞬のウチに大きくなったからだ。
「こんなにデカかったか」
アサヒとフランシスが追いつき、問う。
「まさかだろ。少なくとも倉庫よりは一回り小さかったはずだ」
「な、何か変ですよ」
アサヒは、瓦礫の山が輝きだしたコトに気づいた。
ムサシとフランシスも、すぐにその輝きの正体に気づく。
電光だ。
彼らの視界は真っ白になった。
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