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魔物の異常発生 5
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私は魔物の魔石を3個吸収する事に成功していた。
魔石を吸収していけば前世ほどの魔力量は無理でもオリビアの助けにはなるだろう。
『魔石って美味しいの?』
『うーん、美味しいってやつではないかな。 でも力の元にはなる感じだよ。』
『私の嫌いな野菜みたいなやつなんだね!』
『まあ、そんな感じかな。 だから私もオリビアを守るために魔石を食べるから、オリビアも野菜を食べようね。』
オリビアはかなりの偏食だからな……たまには野菜も食べさせないと。
『えっ~』
『今度、野菜を美味しく食べられる方法を教えるから頑張って食べよう。』
『……分かった、頑張る。』
『オリビアは偉いね。 よし、じゃあまた走り出してくれるかな。』
『うん!』
それからオリビアには1時間ほど走った地点で魔力異常を感知した。
この方角でいきなり当たりだったかもしれない。
しかし、この魔力反応は前世でも感じたことがあるな……
『オリビア!ストップ! とても嫌な予感がする。』
『何か見つかった?』
『うん、昔に魔族がばら蒔いていた反転宝玉ってやつに似た反応がするんだよね。』
『反転宝玉ってなに?』
『獣を魔物に変質させる効果のある瘴気を発生させる玉かな。 昔は迷惑だから広範囲探索に引っ掛かったら片っ端から破壊していたんだけど、今ばら蒔かれるとやっかいかな。』
『街の人に知らせたら?』
『うーん、自動修復する上に物理的にかなり硬いから、破壊するなら高火力魔法で一撃破壊が良いんだけど……街の魔法師にそんな高火力魔法を撃てる人が何人いるかな。』
勇者とかなら破壊出来るだろうけど、あいつらは街を救うために動くとも思えないんだよね。
『ならゾディアが破壊するしかないの?』
『まあ、そうなるんだけど今の魔力量で破壊出来るかは分からないんだよね。 それに1個なら良いんだけど、昔の場合は数十個ってあったからな……』
前世の私なら数百個あろうが広範囲探索したあとに全てをロックオンしてレーザー砲で撃ち抜けば数分で片付いたのだが、今では不可能だからな。
『そんなにあるんだ……』
『うん、だから定期的に夜中に見回りしないと駄目かもしれない。』
『私、頑張るよ?』
『ありがとう。 まずは今発見した反転宝玉を破壊しないとなぁ。』
うーん。
魔力がギリギリな気がするんだよな~。
『私にも出来る事は無いの?』
『オリビアに出来る事かぁ……、あっ!』
あれを試してみるか。
『ん?』
『かなり難しいんだけど、魔力剣に私の魔導をのっけて斬りつける魔導斬っていうオリジナル技を一緒にやって欲しいんだよ。』
『スキルで覚えられないの?』
『うん、これはスキル外技だから毎回精密な制御を必要とする技なんだよ。』
前世ではこの技を他人が使っているところを見たことない位に、完璧に使いこなすのは難しいのだ。
魔石を吸収していけば前世ほどの魔力量は無理でもオリビアの助けにはなるだろう。
『魔石って美味しいの?』
『うーん、美味しいってやつではないかな。 でも力の元にはなる感じだよ。』
『私の嫌いな野菜みたいなやつなんだね!』
『まあ、そんな感じかな。 だから私もオリビアを守るために魔石を食べるから、オリビアも野菜を食べようね。』
オリビアはかなりの偏食だからな……たまには野菜も食べさせないと。
『えっ~』
『今度、野菜を美味しく食べられる方法を教えるから頑張って食べよう。』
『……分かった、頑張る。』
『オリビアは偉いね。 よし、じゃあまた走り出してくれるかな。』
『うん!』
それからオリビアには1時間ほど走った地点で魔力異常を感知した。
この方角でいきなり当たりだったかもしれない。
しかし、この魔力反応は前世でも感じたことがあるな……
『オリビア!ストップ! とても嫌な予感がする。』
『何か見つかった?』
『うん、昔に魔族がばら蒔いていた反転宝玉ってやつに似た反応がするんだよね。』
『反転宝玉ってなに?』
『獣を魔物に変質させる効果のある瘴気を発生させる玉かな。 昔は迷惑だから広範囲探索に引っ掛かったら片っ端から破壊していたんだけど、今ばら蒔かれるとやっかいかな。』
『街の人に知らせたら?』
『うーん、自動修復する上に物理的にかなり硬いから、破壊するなら高火力魔法で一撃破壊が良いんだけど……街の魔法師にそんな高火力魔法を撃てる人が何人いるかな。』
勇者とかなら破壊出来るだろうけど、あいつらは街を救うために動くとも思えないんだよね。
『ならゾディアが破壊するしかないの?』
『まあ、そうなるんだけど今の魔力量で破壊出来るかは分からないんだよね。 それに1個なら良いんだけど、昔の場合は数十個ってあったからな……』
前世の私なら数百個あろうが広範囲探索したあとに全てをロックオンしてレーザー砲で撃ち抜けば数分で片付いたのだが、今では不可能だからな。
『そんなにあるんだ……』
『うん、だから定期的に夜中に見回りしないと駄目かもしれない。』
『私、頑張るよ?』
『ありがとう。 まずは今発見した反転宝玉を破壊しないとなぁ。』
うーん。
魔力がギリギリな気がするんだよな~。
『私にも出来る事は無いの?』
『オリビアに出来る事かぁ……、あっ!』
あれを試してみるか。
『ん?』
『かなり難しいんだけど、魔力剣に私の魔導をのっけて斬りつける魔導斬っていうオリジナル技を一緒にやって欲しいんだよ。』
『スキルで覚えられないの?』
『うん、これはスキル外技だから毎回精密な制御を必要とする技なんだよ。』
前世ではこの技を他人が使っているところを見たことない位に、完璧に使いこなすのは難しいのだ。
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