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オリビアのスキル
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オリビアが身体強化を取得してから半年が経過していたのだが、オリビアの魔力量がとんでもない事になっていた。
オリビアの両親は話からするとまあまあ有名なハンターらしく母親の魔力量もそこそこあるのだが、オリビアの魔力は既に母親の10倍以上になっているのだ。
小さい内から魔力を限界近くまで消費すれば魔力量をかなり増幅する事は可能なのだが、通常は子供だと2つの限界がある。
1つは魔力を消費して限界が近づくと気持ち悪くなり精神的に強くないと魔力消費をやりたくなくなる、もう1つは魔力操作には集中力が必要なので子供はすぐに飽きてしまうのだが、ここでオリビアの魔力が凄上がった原因が精神耐性【極】である。
普通の精神耐性はストレスや精神魔法から守ってくれるスキルだけど、【極】になると魔力不足で気持ち悪くなったり集中力が切れるのすら防いでくれるみたいで精神面では万能なスキルだった。
そのおかげでオリビアは限界まで魔力を増やすことに成功したのだ。
身体強化以外にも私が実践出来るスキルをいろいろ試したらいくつかのスキルを1回で取得してしまった。
しかし、魔法に関しては適正が全く無いのか分からないが取得することは出来なかった。
まあ、魔法に関しては必要な場面があれば私が使えるので問題はないかなと考えていた。
そして、オリビアには魔力や身体能力をあげる他に本を読ませるようにしていた。
文字に関してはまだ完璧ではないが、読む程度ならだいたい読めるようになっていた。
ちなみに私が知っている前世の共通語ではなく、天使が使っていた神言語が少し変化した感じの文字になっていた。
前世では神言語を使う者は天使か神族位だったのに、何故現代では普及しているのだろうか?
部屋には魔導書や魔法書、一般的な絵本位しか無かったので世界情勢は全く分からないが、もしかしたら天使達の数が増えてきているのだろうか?
「オリビア、毎日部屋で本を読むのは楽しいかな?」
「うん。 楽しいよ! でも体を動かす方が好きだから外に行きたいかな。」
「確かにオリビアもそろそろ外で遊ぶ歳になったか……。 ミリア、近くに同じ歳くらいの子供はいなかったっけ?」
「私も引っ越してからは近所と交流が無いから分からないわね。」
「そっかぁ~、あっ! レオナルドの息子がオリビアと同い年じゃないか? あいつの息子なら外で遊んでそうだから預かってくれないかな。」
「そう言えばそうね。 明日辺りに聞いてみるわね。」
「遊びに行けるの?」
「聞いてみないと分からないけとな。 まあ、多分大丈夫じゃないか?」
……数日後からオリビアは同じ冒険者仲間の奥さんが面倒を見てくれる事になった。
「初めましてオリビアちゃん、私はソフィアよ。 こっちは息子のガブエルよ。」
「俺はガブエルだ! よろしくなっ!」
「よろしくね! 私はオリビア!」
オリビアは初めて同じ歳くらいの子供と会うことになった。
ガブエルにオリビアと同じ位の身長でちょっとやんちゃな感じの男の子だった。
赤い髪はボサボサだが将来はかっこよくなりそうな顔立ちをしていた。
「オリビアはいつも何して遊んでるんだ?」
「ん~、トレーニングと本を読んでるかな。」
「トレーニングと本を? もしかしてオリビアもハンターを目指してるのか?」
「うん! 最強の冒険者になりたい!」
「ふふ、オリビアちゃんも両親みたいに冒険者を目指していたのね。」
「俺も最強の冒険者を目指してるぜ!」
オリビアの両親は話からするとまあまあ有名なハンターらしく母親の魔力量もそこそこあるのだが、オリビアの魔力は既に母親の10倍以上になっているのだ。
小さい内から魔力を限界近くまで消費すれば魔力量をかなり増幅する事は可能なのだが、通常は子供だと2つの限界がある。
1つは魔力を消費して限界が近づくと気持ち悪くなり精神的に強くないと魔力消費をやりたくなくなる、もう1つは魔力操作には集中力が必要なので子供はすぐに飽きてしまうのだが、ここでオリビアの魔力が凄上がった原因が精神耐性【極】である。
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そのおかげでオリビアは限界まで魔力を増やすことに成功したのだ。
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しかし、魔法に関しては適正が全く無いのか分からないが取得することは出来なかった。
まあ、魔法に関しては必要な場面があれば私が使えるので問題はないかなと考えていた。
そして、オリビアには魔力や身体能力をあげる他に本を読ませるようにしていた。
文字に関してはまだ完璧ではないが、読む程度ならだいたい読めるようになっていた。
ちなみに私が知っている前世の共通語ではなく、天使が使っていた神言語が少し変化した感じの文字になっていた。
前世では神言語を使う者は天使か神族位だったのに、何故現代では普及しているのだろうか?
部屋には魔導書や魔法書、一般的な絵本位しか無かったので世界情勢は全く分からないが、もしかしたら天使達の数が増えてきているのだろうか?
「オリビア、毎日部屋で本を読むのは楽しいかな?」
「うん。 楽しいよ! でも体を動かす方が好きだから外に行きたいかな。」
「確かにオリビアもそろそろ外で遊ぶ歳になったか……。 ミリア、近くに同じ歳くらいの子供はいなかったっけ?」
「私も引っ越してからは近所と交流が無いから分からないわね。」
「そっかぁ~、あっ! レオナルドの息子がオリビアと同い年じゃないか? あいつの息子なら外で遊んでそうだから預かってくれないかな。」
「そう言えばそうね。 明日辺りに聞いてみるわね。」
「遊びに行けるの?」
「聞いてみないと分からないけとな。 まあ、多分大丈夫じゃないか?」
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「俺はガブエルだ! よろしくなっ!」
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赤い髪はボサボサだが将来はかっこよくなりそうな顔立ちをしていた。
「オリビアはいつも何して遊んでるんだ?」
「ん~、トレーニングと本を読んでるかな。」
「トレーニングと本を? もしかしてオリビアもハンターを目指してるのか?」
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「ふふ、オリビアちゃんも両親みたいに冒険者を目指していたのね。」
「俺も最強の冒険者を目指してるぜ!」
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