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1話 奴隷1
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「あんた、手酷く遊ばれたみたいだね」
湯気の立つ浴場で、少女が言った。
奴隷である彼らに浴槽に入る権利はなかったが、主人のためと名が付けば、下人達の残り湯を使うことは許された。深夜、橙色の灯りにぼんやりと染められた蒸気は、静かに格子の隙間から流れ出ていく。
粗末なえんじ色の作業着をたくし上げて腕をまくった少女は、たらいに突っ込んだシーツを擦りながら舌打ちした。こびりついた赤い血液は、少々こすった程度では薄く滲むだけで落ちる気色がない。
浴槽に頭をもたせかけ、ぼうっとした瞳で少年が自分を眺めていることに気がつき、少女は鋭い眼差しを向けた。後ろに束ねた黒髪が、乱暴に揺れる。
「随分気に入られたみたいじゃないか。あんた、男のくせに可愛い顔してんだしよ、今回が初めてじゃないんだろ。お気に入りになりゃあ、毎晩だって遊んでもらえんぞ」
男らしく刺々しい言葉遣いで、少女は射るように少年を見据えた。少年の疲れきった真っ黒な瞳には、喜びも屈辱もない。ただ諦観を薄く張り、そこにあるだけだった。
「あんたもまんざらじゃねえんだろ。気持ちよかったんだろ、なあ。喜べよ」
顔を近づけ、少女は薄い唇を少年の耳にそっと寄せた。
「痛かったのか」
微かに少年が首を引くと、満足そうに少女は頷き、浴槽に浸っている彼の体を見下ろした。手も足も棒のように細く、痩せこけた胸にはあばらが浮き、全身のあちこちに青黒い痣が滲んでいる。少年がろくに動けないのもそれを見れば納得がいった。
「あの人……旦那様、頭おかしいからさ。生きててよかったな」
そう言って少女は屈み、手にしたシーツを強く絞る。ぼたぼたと音を立てて赤い水が床材の石に注がれ、浴槽の脇にある排水口へと流れ落ちていく。
「前のお気に入りがさ、この前死んだんだよ。いや、殺されたんだ、あの人に。あんたみたいに、ボロボロんなるまで遊ばれて、もっとひどい、鞭でぶたれて。脇腹んとこ、火箸で焼かれてさ。あたし、いつも掃除してるから知ってんだ。その死体の処理も、あたしがした。いっつもひどかったよ。殺されるぐらい、ひどいんだ。だからあんたも、覚悟しときな。多分次は、あんたの番だよ」
だが、少女の凄惨な話にも少年は眉ひとつ動かさず、うつろな瞳を半分開いたまま、ぐったりとしている。少女は額にくっついた髪を拳で乱暴に拭い、声に僅かな苛立ちを込め、人形のような少年の顔に口を寄せる。
「怖くないのか。怖いだろ。今の傷じゃすまない、死ぬまで遊ばれるんだぜ」
表情をつゆとも変えないまま、少年がこくりと小さく頷いた。
「ビビれよ、変な奴だな。ひょっとして、あんたも相当な変態か、殺されるくらいが丁度いいってのか」
嫌味たらしく頬を歪ませるのに、少年は重たそうにゆっくりと首を横に振った。長い睫毛からぽたりと雫が垂れ、まるで彼の涙のように頬を滑り落ち、水面に消えていく。
諦め切った少年の様子に少女は舌打ちし、たらいの水を入れ替えると、丸めたシーツを中につけて小さな両足で踏みつける。器用に足でシーツをひっくり返し、ぐいぐいと非力な体で洗いながら、呻くような小声を漏らした。
「あたしも、何度か経験あるから知ってるけどさ、あの人、本当に容赦がないよ。あたしらのこと、人間だと思ってない。それはわかってんだけどさ、あたしらの体は人間だっての忘れてんだよ、馬鹿だよな。舌ひっこぬいても、爪剥いでも、血が出るってこと知らねえんだよ。ほんっと、馬鹿な奴だ、それでブチギレんだからさ。たまったもんじゃない」
白い湯気が二人を包み、黒い影を中に宿して風のように揺れる。
「イかれてんだよ。どーしようもない、きっと脳みそ腐ってやがんだ」
吐き捨て、彼女は足元から視線を剥いで少年へと顔を向けた。自分を見る瞳の様子が変わっていないのに、喉の奥で小さく笑い声をこぼす。
「こんな台詞知られりゃあ、夜が明ける前にあたしの首、吹っ飛んでるけどさ。この時間、誰もここには来ない、だからあんたが呑気に湯につかれてんだよ。あとは、あんたが告げ口しなけりゃな」
少女の期待通り、少年は彼女の暴言を誰かに言いつける気力など持ち合わせていない様子だった。黒々とした瞳は、ぼんやりと開かれたまま、少し熱い湯に溶けてしまいそうにも見えた。
ほんの、思いつきだった。
ここにいる奴隷、または下女や下男の中にも、彼らと年の近いものは数少なかった。それ故かも知れない、または別の理由があったのかもしれないが、少女は深く考えることはしなかった。二人が顔を合わせることも、ましてや言葉を交わすこともこれまで一度もなく、互いの存在に興味を抱くことさえあり得なかった。
「なあ、あたしら、姉弟にならないか」
「あんた、歳いくつだよ」
訝しげに小さく首を傾げる彼に、少女が言う。シーツを踏みつけたまま、片手を腰に当てて、もう片方の手で髪を結わえるゴムを外した。艷やかな黒髪がバサリと背に流れ、軽く頭が振られるのに合わせてゆらりとなびく。
少年が小さく口を動かした。湯に口元が埋もれてしまいそうに小柄な彼は、一度口をすぼめ、次は横に引いた。
「十一か」
声は出ていなかったが、少女の言葉に少年が頷く。
「なんだ。あたしの一つ下か」
口を引いて、少女はにっと笑う。幼さの垣間見えるえくぼが覗き、空気に年相応のあどけなさが滲んだ。
「名前はあんのか」
再び髪を束ねながら、少女が問いかける。
少年はゆっくりと瞬きをし、湯の中から痩せた腕を持ち上げ、小枝のような細い指を伸ばした。それが浴槽のふちをそっと撫でる。
「あんた、文字が書けんのか」
途端、仰天を顕にした顔で少女が声を上げた。頷く少年に、彼女は見開いた目をパチパチさせながら嬉しそうに言う。
「ってことは、生まれつきの奴隷ってわけじゃねえんだ。あたしと一緒だ。この家じゃあ、ほんのガキの頃に買われたってやつもいるしさ、生まれは普通の家でも、読み書きできねえのばっかなんだ」
何らかの理由で孕んだ奴隷から生まれた子は、奴隷として生涯を送るしかない。そうでなくとも、貧困に喘ぐ人々が自らの子を手放し、奴隷という身分に落とす事例は珍しくなどなかった。彼らは、そんな世界で生きる二人だった。
「し、の……。ふうん、シノってのか……いいじゃん、難しくなくて、覚えやすい」
シノ、シノと口の中で幾度か呟き、彼女はよく動く瞳を輝かせた。
「あたしはナツ。もう誰も呼ばないし、二度と使うことなんかないって思ってたけどさ」
少女、ナツはそう言ってたらいの水をぱしゃりと蹴り上げた。飛沫が真っ白な湯気の中に消えていく。
「それにしても、これ落ちねえな、くそ」
悪態を吐きながら、ナツはかがんで、足で踏んでいたシーツを握る。それを見る少年、シノの瞳はとろんと蕩け、薄い皮膚はほんのりと赤く染まっている。浴槽から垂れる腕が、力なく縁を引っ掻いた。
「のぼせたのか、贅沢だな。あたしらなんか、遊ばれたってせいぜい傷を洗うことぐらいしかできないんだぜ。風呂が空いてて運が良かったな」
慣れない湯の温度に耐えられなくなったシノが、身体を出そうと浴槽に両腕をかけ、半身を持ち上げた。あちこちに白い傷跡を走らせ、殴打により内出血を起こした皮膚が、反対に健康的な赤みを持って露わになる。
そうして這い出ようとするシノの頭を、伸ばした片手でナツが抑えた。頼りなく自分を見上げる瞳に、意地悪く笑う。
「あんた、せめてあたしの名前呼びなよ。あたしばっかべらべら喋って馬鹿みてえじゃねえか、なあ」
のぼせて潤む瞳で彼女を見上げ、ぐったりした身体を何とか持ち上げながら、彼は一度口を開いて小さくすぼめる。
「聞こえねえよ。はっきり喋れよ」
ナツ、と言っている風の少年は、しかし声を出さない。
その苦しげな様子に、ようやく少女は気がついた。
「あんた、声が出せねえのか」
少年は頷いた。
少女は一度大きく目を見開き、驚愕が収まると、けらけらと笑い声を上げた。「これじゃあ、あたしのこと告げ口できねえよな」そう笑って、少年の手を握り締めた。
湯気の立つ浴場で、少女が言った。
奴隷である彼らに浴槽に入る権利はなかったが、主人のためと名が付けば、下人達の残り湯を使うことは許された。深夜、橙色の灯りにぼんやりと染められた蒸気は、静かに格子の隙間から流れ出ていく。
粗末なえんじ色の作業着をたくし上げて腕をまくった少女は、たらいに突っ込んだシーツを擦りながら舌打ちした。こびりついた赤い血液は、少々こすった程度では薄く滲むだけで落ちる気色がない。
浴槽に頭をもたせかけ、ぼうっとした瞳で少年が自分を眺めていることに気がつき、少女は鋭い眼差しを向けた。後ろに束ねた黒髪が、乱暴に揺れる。
「随分気に入られたみたいじゃないか。あんた、男のくせに可愛い顔してんだしよ、今回が初めてじゃないんだろ。お気に入りになりゃあ、毎晩だって遊んでもらえんぞ」
男らしく刺々しい言葉遣いで、少女は射るように少年を見据えた。少年の疲れきった真っ黒な瞳には、喜びも屈辱もない。ただ諦観を薄く張り、そこにあるだけだった。
「あんたもまんざらじゃねえんだろ。気持ちよかったんだろ、なあ。喜べよ」
顔を近づけ、少女は薄い唇を少年の耳にそっと寄せた。
「痛かったのか」
微かに少年が首を引くと、満足そうに少女は頷き、浴槽に浸っている彼の体を見下ろした。手も足も棒のように細く、痩せこけた胸にはあばらが浮き、全身のあちこちに青黒い痣が滲んでいる。少年がろくに動けないのもそれを見れば納得がいった。
「あの人……旦那様、頭おかしいからさ。生きててよかったな」
そう言って少女は屈み、手にしたシーツを強く絞る。ぼたぼたと音を立てて赤い水が床材の石に注がれ、浴槽の脇にある排水口へと流れ落ちていく。
「前のお気に入りがさ、この前死んだんだよ。いや、殺されたんだ、あの人に。あんたみたいに、ボロボロんなるまで遊ばれて、もっとひどい、鞭でぶたれて。脇腹んとこ、火箸で焼かれてさ。あたし、いつも掃除してるから知ってんだ。その死体の処理も、あたしがした。いっつもひどかったよ。殺されるぐらい、ひどいんだ。だからあんたも、覚悟しときな。多分次は、あんたの番だよ」
だが、少女の凄惨な話にも少年は眉ひとつ動かさず、うつろな瞳を半分開いたまま、ぐったりとしている。少女は額にくっついた髪を拳で乱暴に拭い、声に僅かな苛立ちを込め、人形のような少年の顔に口を寄せる。
「怖くないのか。怖いだろ。今の傷じゃすまない、死ぬまで遊ばれるんだぜ」
表情をつゆとも変えないまま、少年がこくりと小さく頷いた。
「ビビれよ、変な奴だな。ひょっとして、あんたも相当な変態か、殺されるくらいが丁度いいってのか」
嫌味たらしく頬を歪ませるのに、少年は重たそうにゆっくりと首を横に振った。長い睫毛からぽたりと雫が垂れ、まるで彼の涙のように頬を滑り落ち、水面に消えていく。
諦め切った少年の様子に少女は舌打ちし、たらいの水を入れ替えると、丸めたシーツを中につけて小さな両足で踏みつける。器用に足でシーツをひっくり返し、ぐいぐいと非力な体で洗いながら、呻くような小声を漏らした。
「あたしも、何度か経験あるから知ってるけどさ、あの人、本当に容赦がないよ。あたしらのこと、人間だと思ってない。それはわかってんだけどさ、あたしらの体は人間だっての忘れてんだよ、馬鹿だよな。舌ひっこぬいても、爪剥いでも、血が出るってこと知らねえんだよ。ほんっと、馬鹿な奴だ、それでブチギレんだからさ。たまったもんじゃない」
白い湯気が二人を包み、黒い影を中に宿して風のように揺れる。
「イかれてんだよ。どーしようもない、きっと脳みそ腐ってやがんだ」
吐き捨て、彼女は足元から視線を剥いで少年へと顔を向けた。自分を見る瞳の様子が変わっていないのに、喉の奥で小さく笑い声をこぼす。
「こんな台詞知られりゃあ、夜が明ける前にあたしの首、吹っ飛んでるけどさ。この時間、誰もここには来ない、だからあんたが呑気に湯につかれてんだよ。あとは、あんたが告げ口しなけりゃな」
少女の期待通り、少年は彼女の暴言を誰かに言いつける気力など持ち合わせていない様子だった。黒々とした瞳は、ぼんやりと開かれたまま、少し熱い湯に溶けてしまいそうにも見えた。
ほんの、思いつきだった。
ここにいる奴隷、または下女や下男の中にも、彼らと年の近いものは数少なかった。それ故かも知れない、または別の理由があったのかもしれないが、少女は深く考えることはしなかった。二人が顔を合わせることも、ましてや言葉を交わすこともこれまで一度もなく、互いの存在に興味を抱くことさえあり得なかった。
「なあ、あたしら、姉弟にならないか」
「あんた、歳いくつだよ」
訝しげに小さく首を傾げる彼に、少女が言う。シーツを踏みつけたまま、片手を腰に当てて、もう片方の手で髪を結わえるゴムを外した。艷やかな黒髪がバサリと背に流れ、軽く頭が振られるのに合わせてゆらりとなびく。
少年が小さく口を動かした。湯に口元が埋もれてしまいそうに小柄な彼は、一度口をすぼめ、次は横に引いた。
「十一か」
声は出ていなかったが、少女の言葉に少年が頷く。
「なんだ。あたしの一つ下か」
口を引いて、少女はにっと笑う。幼さの垣間見えるえくぼが覗き、空気に年相応のあどけなさが滲んだ。
「名前はあんのか」
再び髪を束ねながら、少女が問いかける。
少年はゆっくりと瞬きをし、湯の中から痩せた腕を持ち上げ、小枝のような細い指を伸ばした。それが浴槽のふちをそっと撫でる。
「あんた、文字が書けんのか」
途端、仰天を顕にした顔で少女が声を上げた。頷く少年に、彼女は見開いた目をパチパチさせながら嬉しそうに言う。
「ってことは、生まれつきの奴隷ってわけじゃねえんだ。あたしと一緒だ。この家じゃあ、ほんのガキの頃に買われたってやつもいるしさ、生まれは普通の家でも、読み書きできねえのばっかなんだ」
何らかの理由で孕んだ奴隷から生まれた子は、奴隷として生涯を送るしかない。そうでなくとも、貧困に喘ぐ人々が自らの子を手放し、奴隷という身分に落とす事例は珍しくなどなかった。彼らは、そんな世界で生きる二人だった。
「し、の……。ふうん、シノってのか……いいじゃん、難しくなくて、覚えやすい」
シノ、シノと口の中で幾度か呟き、彼女はよく動く瞳を輝かせた。
「あたしはナツ。もう誰も呼ばないし、二度と使うことなんかないって思ってたけどさ」
少女、ナツはそう言ってたらいの水をぱしゃりと蹴り上げた。飛沫が真っ白な湯気の中に消えていく。
「それにしても、これ落ちねえな、くそ」
悪態を吐きながら、ナツはかがんで、足で踏んでいたシーツを握る。それを見る少年、シノの瞳はとろんと蕩け、薄い皮膚はほんのりと赤く染まっている。浴槽から垂れる腕が、力なく縁を引っ掻いた。
「のぼせたのか、贅沢だな。あたしらなんか、遊ばれたってせいぜい傷を洗うことぐらいしかできないんだぜ。風呂が空いてて運が良かったな」
慣れない湯の温度に耐えられなくなったシノが、身体を出そうと浴槽に両腕をかけ、半身を持ち上げた。あちこちに白い傷跡を走らせ、殴打により内出血を起こした皮膚が、反対に健康的な赤みを持って露わになる。
そうして這い出ようとするシノの頭を、伸ばした片手でナツが抑えた。頼りなく自分を見上げる瞳に、意地悪く笑う。
「あんた、せめてあたしの名前呼びなよ。あたしばっかべらべら喋って馬鹿みてえじゃねえか、なあ」
のぼせて潤む瞳で彼女を見上げ、ぐったりした身体を何とか持ち上げながら、彼は一度口を開いて小さくすぼめる。
「聞こえねえよ。はっきり喋れよ」
ナツ、と言っている風の少年は、しかし声を出さない。
その苦しげな様子に、ようやく少女は気がついた。
「あんた、声が出せねえのか」
少年は頷いた。
少女は一度大きく目を見開き、驚愕が収まると、けらけらと笑い声を上げた。「これじゃあ、あたしのこと告げ口できねえよな」そう笑って、少年の手を握り締めた。
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